海岸ビルと商船三井ビルディング
神戸の中心街から旧居留地界隈の「クラシカルなビルウオッチング」しながら南に下ると
メリケン波止場近くのこの海岸通りに出て来る。
街の喧騒をよそに、重厚な石造建築が立ち並ぶこの通りは、どこかヨーロッパの街角を
思わせ魅力的である。
☆ 商船三井ビルディングは、1922年(大正11年)竣工。当時は珍しい7階建てという「高層ビル」。
アメリカルネサンス様式のこのビルは渡辺節の設計で、設計するにあたって欧米を視察し、それに
より得たものを生かして、テラコッタを外装にプラスターを内装に使用する等、日本初となる技術
を数多く導入することに成功している。
東京の丸ビル(先代)、大阪市のダイビル(大阪ビルディング)本館なき今、大正期の大規模
オフィスビルとして現存するものはこの建物のみとなっている。ー参考 ウィキぺディア
また、近代化産業遺産(「旧居留地銀行ビル群、海岸通高層ビル群」の一部)に指定されている
とのことで、このビルが大事に後世まで残されていくのだと思うと、深く深く安堵するのである。
☆ 海岸ビルは、商船三井ビルディングの手前に見えている。
1918年(大正7年)地上4階、地下1階、旧三井物産神戸支店として竣工。
河合洗蔵設計で旧外壁は国の登録有形文化財となっている。
阪神淡路大震災で全壊指定を受けたため、幾何学的装飾が施された外壁は撤去、保管され、その後
同じ場所に新しく再建された高層ビルの低層部に旧外壁を再構築した。
商船三井ビルディングと同様に、近代化産業遺産となっている。ー参考 ウィキぺディア
爽やかに潮風香る海岸通りと、この二つのビルは港町神戸のロマンをかき立てる。
日が沈むとライトアップされて昼間とは違った装い、そぞろ歩きなどしてみましょうか、、
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