この椿 なんと美しく健気な名前をもらったことだろう。
雪椿をインターネットで調べてみると、
「東北地方から北陸地方の日本海側の多雪地帯に分布している。
冬は数メートルの雪に覆われても、その雪の重みに耐え、
春の雪解けが始まるとその姿を現す。すると倒れていた枝が
次第に立ち上がり花をつける。雪国に春を告げる花」
とあった。
太平洋側に分布するヤブツバキが、多雪地帯の気候に適応したものと
考えられているそうだが、それにしてもずいぶん忍耐強く適応したものだ。
私は雪椿のそんな健気さを愛している。
雪国の暮らしは過酷だ。人々もそれに耐え、健気に生きている。
「♪花は越後の雪椿」と小林幸子が歌っている。
80万枚のヒット曲だったそうだ。
雪椿の持つ健気な美しさが切々と歌われている。
我家に咲く雪椿 せっかく雪国に適応したのに、この瀬戸内の暖かい所に
連れてこられて数十年、夏の厳しい暑さに耐えて、それでも健気に
咲いている。この気候に順応してまた元のヤブツバキに戻りはしないかと
ちょっぴり心配している。