江別創造舎

活動コンセプト
「個が生き、個が活かされる地域(マチ)づくり」
「地域が生き、地域が活かされる人(ヒト)づくり」

大麻(おおあさ)地下道

2012年06月14日 | 歴史・文化

 駅の設置に並行し急がれたのが、大麻(おおあさ)団地と国道12号を結ぶ連絡道路でした。

 駅前に高層マンションのなかった頃、大麻(おおあさ)団地は鉄道防風林に遮られ、国道からは姿の見えぬ街でした。
 しかも、その初期には閑静な住宅街を志向したこともあり、連絡道路もありませんでした。そのため、外部から団地に入るためには踏切を渡るしかなく、いわば袋地のような街だったのです。

 しかし、モータリーゼーションの兆しがみえ、かつ酪農学園大学に加え、北海道女子短期大学(現北翔大学)、札幌商科大学(現札幌学院大学)、道立図書館などの施設集積が進み、さらに宅地開発の緒についた鉄南地区との連絡道路の設置は不可欠となったのです。

 連絡道路は、昭和41年4月から工事が行われ、42年11月、現在の大麻(おおあさ)中央公園の西端から地下道で鉄道と国道12号を潜り、道立図書館前を迂回して12号に至る道が完成したのです。
 同時に、この地下道で分断されるかたちとなった大麻(おおあさ)高町方面と駅方面を結ぶつつみ橋も完成しました。
 これにより、団地内の生活道路の整備は格段に進みました。

 その他、交通手段の関係では、国道12号の混雑に伴い、大麻(おおあさ)団地と札幌を結ぶ最短距離ルートの東米経由の新バス路線や、団地内循環バスの運行など、住民の粘り強い運動が展開され、漸次実現されていきました。

註:江別市総務部「えべつ昭和史」273-274頁.
写真:昭和43年11月大麻(おおあさ)地下道
 同上書273頁掲載写真を複写し、当ブログ掲載いたしております。


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