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猿の惑星で餃子を食す

2013-07-11 11:54:00 | 食べ物
先日、宇都宮を訪ねた。静かな落ち着きのある街だった。地方都市は、たとえ県庁所在地であっても、たいてい静かな落ち着きを感じさせる都市が多い。つまりは寂れているのだ。栃木県の中心都市にも、映画館が一館しかなかった。

かつてはいちばんの繁華街だったはずの大アーケード街は閑散としてシャッターを閉ざしたままの店舗も少なくない。その一角に進出したビジネス専門学校の掲示板には、合格を喜ぶ笑顔が並んでいた。国家公務員一般職、地方公務員、消防署員、警察官、自衛官試験など合格者54人の顔写真が、出身高校名と一緒に貼り出されていた。

東京や大阪、名古屋なども、一部を残していずれそうなるだろう。日本の経済成長は70年代に終わり、徐々に衰退へ向かっている。それはしかたがないことだ。街が寂れていくと嘆くのも、静かで落ち着いた趣きがあるとするのも、どちらも間違いではなく、正しいわけでもない。老いにひとしい経年変化に過ぎない。

そんなことを考えながら、小雨の舗道を歩いた。小腹が減ったので、名物の宇都宮餃子を食べた。一人前9ヶ、2ヶづつ違った店の餃子が味わえる。残る1ヶは2ヶ分ある大ぶりなもの。ニラの香りが効いたの肉が多いの皮が厚いの薄いの、いろいろあって、わるくなかった。ほかにも、猿の惑星の居酒屋があるらしい。次は訪ねてみようと思っている。

Monkey Waiter

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