dr.tontonの写真日記

日々の記録を写真とともに綴ります。

中島らも は天才だ

2015-12-18 14:08:57 | ドクターの独り言

中島らも の多才ぶりには参る。
小説家、戯曲家、随筆家、俳優、コピーライター、広告プランナー、ミュージシャン。
笑殺軍団リリパットアーミー主宰、自主的団体「全国まずいもの連盟」会長
等々と挙げればきりがない。





大麻取締法違反で逮捕、最後は酔っぱらって階段から転げ落ちて
脳挫傷で52歳の若さで死んだ。

氏が尼崎出身というのもあるが、ハチャメチャな生き方や、
冷めた目で斜に世のなかに接する態度にtontonは若いころから憧れを抱いていた。
自惚れ覚悟で言うと、自分の生き方・考え方に共通のものを 勝手に感じて来た。
もちろんスケールにおいて段違いであるが・・・・・

その中島らも氏自身が一番好きだ、自身に正直に書いたと言うこの本
「頭の中がカユいんだ」
を今日一気に読んで 改めて らも氏の世界に惹き込まれた。



らも氏のことは、後日機会があれば改めて別の記事で書いてみたい。
今日は、取り敢えず らも氏一流の 鋭い世の中の事象への名言を採り上げる。
(ネットより)

【人生】
わけのわからないのは、人生だけでたくさんだ

生きるということは、死ぬまでの時間をどうやり過ごすかということだ。

こころも、からだの一部だよ。

人間の表情の中で一番魅力的なのは、大笑いしている顔です。
美醜は別にして、それは「いい表情」なのです。

心の中にハンドルの遊びのような部分がないと「おもしろさ」に感応することはできない

「優しい」という言葉はしばしば「優柔不断」の同義語です。

ロックとは音楽のジャンルではなくて、一つの生き方だ。

おばさんとはひとつの精神状態の呼び名だ

淋しい?淋しいとはどういうことだ。私は知らない。

辛い?辛いとはどういうことだ。私は知らない。

大人にならずに死ぬなんて、つまらんじゃないか。
せめて恋人を抱いて、もうこのまま死んでもかまわないっていうような夜があって。
天の一番高い所からこの世を見おろすような一夜があって。
死ぬならそれからでいいじゃないか。

こうして生きてきてみるとわかるのだが、めったにはない、
何十年に一回くらいしかないかもしれないが、
「生きていてよかった」と思う夜がある。
一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、
あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。

人の人生の総重量なるものはとりもなおさず記憶の重みでもある

人間にはみな「役割」がある。
その役割がすまぬうちは人間は殺しても死なない。
逆に役割の終わった人間は不条理のうちに死んでいく。

ええねん。おもしろかったら

【仕事】
同僚の仕事の愚痴を聞くのはまるで「仕事をしている」みたいで嫌だった。

会社が毎日、同じことの繰り返しであるなら、
自分の時間を楽しむための何かを見つけなくてはいけない。
自分一人で時間を潰すことができる能力を『教養』と呼ぶのである。

全ての作家がこの吐き気でメシを食っている

客に自分のドロドロしたところを引きずらそういうんは、一種のマスターベーションや。

作家は神のように無力だ。

【恋愛】
恋は病気の一種だ。治療法はない。ただしそれは世界中で一番美しい病気だ。

結婚というのは大きな愛の上に押す小さな烙印である

恋におちることは、つまりいつかくる何年の何月かの何日に、
自分が世界の半分を引きちぎられる苦痛にたたき込まれるという
約束を与えられたことにほかならない。

肝心なのは、想う相手をいつでも腕の中に抱きしめていることだ。
ぴたりと寄りそって、完全に同じ瞬間を一緒に生きていくことだ。
二本の腕はそのためにあるのであって、
決して遠くからサヨナラの手をふるためにあるのではない。

【自由】
もしも自由があるとしたら、それはとても不自由なものだと思う。

自由、自由って言ってるけど、拘置所へ入るとよーくわかるんです。
拘置所の中も外も一緒や。世界中が監獄なんや。

そこに人間がいる限り楽園は顕在しない。
なぜなら「楽園」とは、その存在を夢想した人間が、
おのれの生息範囲であるこの糞溜め=現実を裏返してみただけの反世界であるからだ。

日本は世界有数の福祉国家であり、
不労所得の乞食なる者は存在しない。
従ってこの言葉が存在することは望ましくない、というのが政府の見解なのだ。
我々は日夜、ガード下で「幻覚」を見ているわけである。

コマーシャルというのは人を欲求不満にさせるためのものだ




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まぁメイド☆)
2015-12-19 00:36:02
こんばんは^^

うちのとぉさまがファンでww
前の家の時、本棚にこの人の名前が、
たくさん有ったのを覚えています。
私も何冊か読んだ覚えがあって、
内容ほとんど覚えてませんが、
強烈に面白かったのは覚えていマス。
読んでいて小説なのか?
この人の自伝なのか?
って思いましたよぉ。
ちなみに この人は私の母校の
大先輩なんです。

ではでは(^_-)-☆


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Unknown (chiro)
2015-12-19 03:54:57
どんな文脈の中から拾われたか知りませんが、
それぞれ胸に響く名言揃いですね。

らも氏の存在自体を知りませんでした。
本の表紙の風体では、図書館に置いているだろうか?
当たってみます。
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Unknown (dr.tonton)
2015-12-19 11:15:29
まぁメイド☆さんへ

  母校が一緒だったんですね。
  彼は放送学科ですが
  まあこさんは?
  お父さん らもが好きということは tontonの中では いい人?
  世間的には 危ない人? かも知れませんが。
  才能にあふれた人って羨ましいです。
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Unknown (dr.tonton)
2015-12-19 11:23:22
chiroさんへ

  すいません。
  名言は ネットから拾ったものです。
  そう書いておくべきでした。
  らも氏は大麻で有罪になった人で
  おおっぴらに肯定していましたから
  若い者には余り勧められないかもしれませんが
  表現自由の我が国では 図書館にも置いていると思います。
  らも名言に賛同頂けるとは
chiroさんは頭が柔らかいんですね。 
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