dr.tontonの写真日記

日々の記録を写真とともに綴ります。

看病とtontonの素姓

2009-11-30 14:07:50 | ドクターの独り言

昨晩 全然眠れなかった病院を後にして、
先程自宅に戻り 一眠りして 夕刻に 又 病院に泊まり込みの看病に行く。

tontonを入れて兄弟は4人、姉が二人と兄貴1人、ただ風来坊は tonton一人である。
他の者も精一杯 交替して看病している。勿論 その者の連れあいを含め不満はあるが、
父が 先日 珍しく意識の狭間で 「兄弟仲良くしいや!!」 と うわ言のように言ったこともあり、
tontonとしては 今まで ツーリングなど存分に 「寅さん状態」 で風来坊させて貰った事も
念頭に置いて、今回は 極限まで 看病しようと思っている。

若い頃は 母に付き添って1ヵ月間でも 病院に寝泊まりして会社に通勤していたが、
今は体力の衰えを痛感する。

ただ、自分の体の疲れよりも、当番を決めるややこしさの方が体に堪えるのである。
恥ずかしい話で すいません・・・・。
誰かが 悪いという話でなく みんな 精一杯なんやけど・・・・・。



病室から

2009-11-29 19:47:20 | インポート
今日は 声掛けして、意識が戻ると「しんどい!」と言うだけ。浮き沈みが激しく、明日の見えない状況だが、希望は先日の医師の説明で、完璧に絶たれている。 ? 顔馴染みになった夜勤の看護士さんの完璧な仕事振りと、優しく行き届いた言動に、聖業、と言う言葉を久し振りに思い出した。


瞬間的に 会話成立???

2009-11-28 18:03:15 | ドクターの独り言

今晩の泊は 兄に頼んで、自宅に帰り 一休みして 早い夕食後に ブログを書いている。

皆さんの、親身のご心配と励ましに 、ブログをやってて良かったと思っています。

私生活の暴露 切り売りでは ないのか? との 自虐の思いはあるものの、
皆さんとの心の交流によって力付けられている自分が居ることは事実であり、
この様に 弱い自分が少し恥ずかしい。  



昨晩は、「しんどい、しんどい。1、2、・・・・・200、・・・」と絞り出した声で うわ言の様に、
数を一生懸命に数える父を見ていられなくて 当直の先生に薬を増やして貰った。
・・・・・・・・・
ところが、
今朝7時から 量を減らしても しんどさは変わらないが不思議と 痛みを訴えずに 
頭がはっきりし出して、ときたま 会話が成立。

「あんな~」との父の話しかけに
「何や?」と身を乗り出したtonton。
「努が亡くなったん、知ってるか?」

予期せぬ内容に 死んだ本人としては驚いたが、
何時もバイクを乗り回し、病院へも高速をバイクで来ているので、ひょっとしたら親爺は事故を
心配していたのか?

父の目の横に溜まった涙を見つけて、ティシュで拭いながら、泣けて来た。


自宅近くの紅葉。
「家の周りは もうすっかり 紅葉してるでっ!!!」と言っても 反応の無かった親爺。

そうか、そう言えば 入院する前から 外は観てないんや。





決意

2009-11-27 00:24:18 | ドクターの独り言

日付が変わって、
今 帰宅しました。

このブログを心配して見て下さったり、励ましのコメントを寄せて頂いた方々に、
本当に 深く感謝しています。
会ったことのない方々からの暖かい想いに、ブログと言うシステムの有り難さを、
改めて痛感しております。



モルヒネで意識が朦朧と さ迷う父とは会話は出来ないが、時折見せる仕草や言葉の断片が
tontonに似ていて、嫌な感じとともに、自分がこの人の息子であるとの、命の継承を感じる。

胃に溜まった胆汁を出すために、鼻から入れた管を触らないよう、手袋をはめる事への同意書に
サインした。
状況によっては、いよいよ 明日からは、夜、親爺の部屋に一緒に泊まり込めるよう手配をして来た。