7月27日、会社の同期会としては珍らしく土曜日の開催。
というのも、日テレ系列の「鳥人間コンテスト」の大会を観るためだ。
ところが何の因果か、台風6号が接近中とあって、
雨に弱いtontonとしては、参加するか否か、散々迷い倒した。
最後に参加の決め手になったのは、
この日初めてJRの青春切符を近くに住むメンバーと共通で使うことと、
家を出る頃には未だ、台風の気配がなかったため。
大会は彦根に近いびわ湖岸で開催され、
会場までは、テレビ局がシャトルバスを手配している。
JR彦根駅に近付くにつれ、雨が激しくなって来て、
今日の行事を見直すか否か?の判断を迫られる。
頑固、いや、意志の堅い幹事さんの
「バスが出ていたら、会場へ行こう」
の判断に従う。
これが発射台、と言うか 勢いを付けて ここから湖面に飛び出す。
この日は 滑空部門
早速、そこら辺のスタッフを捕まえて、記念写真。
皆の軽装が際立つ。
半ズボンの兵も。
全国の大学等からの参加者達が 恨めしそうに 発射台の方を見やる。
トラックには これから組み立てようとしていた翼などが乗せられている。
操縦者を映すカメラ
大会中止の訃報に 機材の撤収が忙しい。
我々野次馬は、何とか発射台に登れないかと、傾斜に向かうが
ガードマンに冷たく阻まれる。
横殴りの雨には、このポンチョが最強のアイテム。
彼が マチュピチュなどへの中南米旅行で買い求めたものだ。
仕方なく湖岸の松原沿いに彦根城方向に向かう我々 遠足メンバーは
飛行機を分解して運び出す参加者達とすれ違う格好に。
tontonがカメラを向けると、この いかついリーダーと思しき青年が
ピースサインで応えて呉れた。
分解した機材からは、如何に軽くして、如何に大きな揚力を得るか、
に対しての彼らの1年間の研究成果と苦労が うかがえる。
湖岸沿いの広い会場には、マナーマップが何か所も貼り出されている。
帰路のバスは待ち行列だし、
一応 如何に暴風雨の中とは言え、ここは遠足として、歩くのが筋、
とばかりに彦根城方向へひたすら歩く。
当然、他には歩いている人など皆無。
ある意味、狂気の沙汰だ!
滋賀大学OBが二名居ることも強みで、
夏季休暇中の大学構内に入り、
屋根のあるスペースで弁当を広げる。
たまたま通学してきた学生が、
怪しいおっさん集団が学内で弁当を食っている図を観て、
驚きの表情を隠そうと、思わず 目をそらしていた。
続いて、彦根城を横目に歩いて、
彦根東高校を見学。
野球部が甲子園に出場する度に 立派な石碑が建てられている。
台風は、中部地方へ逸れているというのに、
勢力の強い雨雲が丁度彦根の上に居座っているらしく、
暴風と バケツをひっくり返したような雨が
一向に上がる気配がない。
ずぶ濡れの体を休めようと、雨宿りを兼ねて 地元の有名菓子店 たねやに入る。
和菓子専門と思いきや、二階に洒落たカフェがあり、
遠足メンバー達は 何時になくケーキセットをご所望。
甘いものが苦手で、紅茶のみをすすっているtontonに
メンバーの一人が パンにジャムを塗って、
「食べろよ」と拠出して呉れた。
同情を誘ったtontonはと言えば、
早々に 安物の傘が風でバラバラになり、
折角着込んだ登山用のジャケットも登山靴も
防水が剥げ落ちて上下半身 靴の中まで ずぶ濡れ。
近くのコンビニに走って傘とカッパを買ったのも 既に 手遅れで、
体が冷えて寒気がしてきたため、
彦根から高槻まで皆と同行して、
ここで打ち上げ宴会するメンバー達と別れて、
早々に自宅に戻って、あらゆる手段で体を温めた次第。
台風の暴風雨など 物ともせず 半ズボンで乗り切る逞しいメンバーとの
体力の差を まざまざと感じた大人の遠足であった。