記事が前後するが、
一昨日の夜、風邪が治りきらない中、「一か八か!」の半ばヤケクソの思いで、
大阪北浜の釣茶屋「渚」へ出掛けた。
一週間近くも風邪をひきずっていると、過去の経験から
思い切って外へ出たら治っていたということもあったからだ。
もちろん昨年暮れからの会社の現役後輩達との約束でもあった。
北浜 土佐堀通沿いにある「釣茶屋 渚」は獲れとれの魚一本で勝負する
潔い店である。
tontonは現役時代の昼飯に、
この店に並んでクロムツなどの「魚煮付け」定食に通ったものだ。
退職後も、夏は ハモ鍋、冬は クエ鍋 と年二回はお邪魔している。
魚が旨いのは勿論だが、
今年80歳になられる大将と会うのも楽しみだからだ。
「大将相変わらず元気そうでんなっ! 痩せはったあ?」
「tontonはん! 元気か! 嬉しいなあ~」
いつもそんな会話だが、いつまでも続いてほしい。
相変わらず何の飾り気もないお造りだが、
マグロはとろけ、カンパチ、イカは こりつとして噛むと甘みが口中に広がって来る。
この店の醍醐味の一つは 煮魚。
壁に下がった木札の右から順に その日のお勧めとなっている。
この日は、ハゲと真鯛を注文。
とにかく魚が新しいので、身がほろほろと外しやすく、脂も乗っていて
「旨いっ!」の一言。
そして、いよいよクエの登場。
「えっ?」と驚くほど量が多い。
5人の予約の際に、店員さんの方から「3人分くらいで十分」と言ってくれる。
それでも、なかなか食べきれず雑炊へ辿り着くのが大変だった。
後輩達の話題は「名省」「団就」・・等々
既にtontonの頭の隅っこに追いやられている言葉を思い出すのも やっとという感じで
そろそろ 限界を感じ始めている自分が居る。