本日は 学生時代の恩師 池田信行先生の88歳のお誕生日。
そこで、6月9日に開催された「池田先生を囲んで2017」の模様を、
新たに画像を付け加えて再掲します。
6月9日、大学の恩師の米寿を祝う会が大学キャンパス近くの石橋のがんこで開催された。
池田信行先生は 確率過程論の解析的研究の一人者であるとともに、
我々にとっては ときに熱血漢 ときに親身にご心配頂いた教育者だ。
ちなみに、確率過程論というのは、ブラウン運動など時間の経過に伴って
ランダムに変動する粒子の運動を数学的にモデル化したものだ。
半世紀近くも経って当時の「生徒達」が集えたのは、
皆の先生への想いであるとともに、献身的な幹事長のお陰でもある。
先生にはお住まいの三田市からお出まし頂き
遠く福岡、川崎、横浜等から飛行機で駆け付けた人達もいて盛況だ。
地元で今も大学の教員をしている同級生が司会を担当してくれ、
女性の方々に、下見、名札、お祝いの品の手配等々尽力頂いた。
地元に住むtontonは 撮影係を担当させてもらった。
店が用意して呉れた金色の衣装と帽子を 照れくさそうに身につけられた恩師に、
我々がお世話になったのは もう半世紀近くも前のこと。
「当時私は38歳だった」と挨拶に立たれた先生は矍鑠(かくしゃく)とされていて
この日も 三田から一人で電車を乗り継いでお出で頂いた。
学園紛争激しき折に、我々一人づつを我が子の様に見守って頂いた先生は、
一方で、世界的な確率過程論の権威である。
生徒というには 観た目じいちゃんばあちゃんが 一人づつ近況報告。
「未だ大学で教鞭をとっています」、
「教諭生活を卒業して 今は親の介護をしています」
「昔の数学の本を押し入れから取り出しては、読み直しています」
「朝早くから畑へ出て野菜作りに励んでいます」
「長かった独身生活にピリオドを打ち、今年 結婚しました」
「バイオリンの練習に打ち込んでいて、首が痛いです」
・・・・・・・
それぞれにそれぞれの人生と近況を2分間で切り取る。
「担任として本当に親身にお世話になった先生に感謝します。
どうか引き続きお元気で、卒寿、白寿と是非とも長生きして下さい」
というのは全員の共通の願いだ。
最後に、全員の集合写真を撮る。
「祝米寿」の文字を入れた南高梅と・・・・
全員の寄せ書き色紙をお渡しする。
解散して先生をお送りした後、
女性陣は、キャンパスの方向にある大学の総合学術博物館でお茶したらしい。
おっさん達は、駅前の寿司屋二階で 二次会。
あの若き頃の様に円座になって、一升瓶を注ぎ合って、
「お前はなあ・・・」
もう 皆 あの青春の時に戻っている。
社会に もまれ、社会で生きて、今は それぞれに一角の者となっている爺さん達が
20歳の青年に戻れるのも先生のお陰だ。