以前は 畑に出ると 気持ちがウキウキしていたが、
最近は 野菜の 虫や病気による被害 風雨の被害を目の当たりにして気が滅入る。
今日午後、気晴らしに 万城目学氏原作の 映画 「プリンセス・トヨトミ」を
伊丹の東宝シネマに観に行った。
密かに大阪城の下に国会議事堂を有し、豊臣家の末裔を守り続ける大阪国の
年間5億円に及ぶ支出を、会計検査院がどう裁くか?
プリンセス・トヨトミが検査官により拉致されたとき、大阪国総理大臣は
大阪城を赤く彩り、ひょうたんを目印に 大阪中の男達を大阪府庁前に集結させて、
大阪は全停止する。
万城目学ワールドは言うまでも無く、奇想天外な発想で、
現実にはあり得ない世界が展開して行くのが最大の面白み。
その意味では、映画化は難しい。
「鴨川ホルモー」も 本を読んでから観たから 筋書きに意外感が無いのは同じ条件。
ただ、「鴨川ホルモー」では CGにより繰り広げられるオニ対オニの闘いが
具体的な画像として観れることで、映画としての面白みがプラスされていた。、
ところが映画「プリンセス・トヨトミ」では、元々無理のあるストーリー展開が
画面に具象化されると、どうしても違和感が先に立ち、
なかなか 話の中に身を投じることが出来ず、最後まで、客観視する自分が居た。
如何にも大阪と言わんばかりに、
新世界 道頓堀 大阪城 などの舞台が頻繁に映し出されるのも、
大阪人としては、逆に興醒め、
台詞での説明によるストーリー展開も やや退屈で冗長。
会計検査院の検査官 堤真一、大阪国総理大臣 中井貴一の
両氏の名演技でかなりの部分 救われてるって感じ。
勿論、これはtontonの個人的な感想なので、皆さんは是非 ご覧頂いたら、と思います。
それにしても、今をときめく 万城目学氏の力量は凄い。