暮れも押し詰まった昨夜、NPO法人の忘年会が開かれた。
尼崎駅から送迎の車で会場だと言うギャラリーへ。
日頃の畑作業のイメージからは、
ひっそりと酒を酌み交わす会かと想像して行ったが、
大違い。
先着組と言うか迎えて呉れたのは、
若者5名程が甲斐甲斐しく準備をし、
女性2名、外人1名、そしてこのギャラリーのオーナーの8名。
そこへ我々4名が川西からやって来た。
既に、テーブルの上には、ご馳走が並んでいる。
NPOの会員で、このギャラリーオーナー氏が 料理研究家らしく、
鯖寿司が特にお得意とのこと。
ポテトサラダ、勿論 全部手作り。
前の晩 いや 当日の朝、3時まで掛って作ったと言う。
「隠し味を当てて」と言われ、「香草?」と聞いたらNO!
恰幅の良い大学教授夫妻が「生姜?」と
見事に当てられた。
寿司屋で出る様な「ガリ」を入れてある、と説明されたが、
味音痴のtontonには、最後まで分からなかった。
鶏、牛蒡、人参、小芋、ナスップえんどう等々 野菜たっぷりの煮物
「牛蒡は堅くないと駄目だ」と自論 うんちくが披露される。
良く浸みた味付けも申し分ない。
食卓以外にも目をやると、
画廊の壁に 何やら奇妙な絵が。
これは「動く絵」としてテレビ番組に紹介され、
類似の絵が科学博物館にも展示されていると言う。
キャプテン・クックと言う名で絵を出されている米国人は、
関西大学の総合情報学部で認知神経心理学を研究している物理学の教授で、
目などの錯覚を利用して動く絵なども開発している
と言う。
これはスーパー玉出用に実験的作った 動く広告
このクックさんは、話しているとtontonと同い年で、
バイクにも関心があって、話が弾んだ。
このブログでも紹介した「変わりバイク」の写真を見せたら大受けで、
奥様も大笑い。
この絵を観ながら横に歩くと、本当にこの建物が動き出すから不思議だ。
理事長の挨拶の後、談笑しながらご馳走に手を出す。
すると、画廊を手伝っておられると言うご婦人が
手造りのローストビーフを持って出て来られた。
生け花 小原流家元教授らしく、盛りつけはご婦人が担当。
次は 太い大根の輪切りの上に、鮭とオニオン、キャベツなどのマリネを乗せて
洋風の肉とポテトの焼き物
この他、若者達がガーリックトーストや ベーコンえのき巻きなどを
控室で焼いて出して呉れる。
「一体 何なんだこれは!」
実は、昨年にも此処でパーティをしておもてなしを受けたとのこと。
「趣味で料理しているだけだから食べて貰えるだけで嬉しい」と。
我々が飲み食いしている間も、
コーヒーを入れたり甲斐甲斐しく働いていた若者達は、
このNPOの趣旨に賛同して、こうやって奉仕して呉れた上、
NPOの年会費を払って帰って行った。
画廊の代表は、神学者でもあり、
阪神淡路大震災やJR福知山線脱線事故の被害者達を励ます数々のイベントを主催されたり、
東日本大震災の後、「東北暖め隊」を結成し、ペットボトルによる湯たんぽなど
色んな応援活動を展開しておられるらしい。
その他の会員各氏も多彩な経験を積んだり、現在もいろんな分野で活躍されていて、
もう話題が尽きないしも話のスケールも大きい。
農作業体験のみを喜んでいる見習い生tontonは、
もっぱら聞き役に回ったが、
こう言う人の縁 人の輪の繋がりが嬉しい。
昨夜今年の忘年会、確か3度目。
天満の韓国料理屋「済州(チェジュウ)」。
ここのオモニは、長く日本に住まわれている割りに、
日本語はたどたどしいが、
真心のある優しい人だ。
一々注文しなくても、キムチ、ナムルなどの付き出しが出て、
次は チヂミ。
チヂミ専用の粉を買って来て、家で作っても どこか違う。
パリパリの食感も、多めの具のお味も。
これは生の渡り蟹の醤油漬け。
足を折ってチュゥチュウと吸うのだそうだ。
この味噌は 網羅を両手で持って 豪快に吸う。
厚目の豚バラ肉を焼いてエゴマの葉で包んで食べる。
その鍋でtontonの好きなニンニクを焼く。
ほこほことして超旨い。思わず お代わり。
そして、メインの海鮮鍋。
この韓国から空輸して来たという小振りの足の長い蛸が無茶うま。
まっこりを まったりと まっこと沢山頂いて、
いい気分になった所で、カラオケへ。
若干酒を控えたせいか自身はエンジン片肺飛行と言う感じ、
同行メンバーのアニメソングや・・
山本リンダの「狙い撃ち」に奇抜な振り付けで踊るお嬢さんに
呆気に取られて ただただ聞き入るばかり。
この動きが激しく 写真に撮れない方は、
静かに人の唄に聞きいっていたかと思うと、
自身の曲で突然スイッチオンとなり、
辺りかまわず踊りまくる。
何処かの基地に隠してあった最終秘密兵器か?
歌い終わると、ぜいぜいと過呼吸になってへたり込み、
自ら達成感に酔いしれる姿も、 良い。
年賀状の住所手書き、先ほどやっと終えた。
毎年、書きながら 「これはパソコン管理して自動印字しないと!」
「喪中・転居等の管理を考えても絶対パソコン管理すべきだっ!」
などと痛感するくせに、書き終えると もう苦労を忘れて、
今度は登録の手間を惜しんでいつの間にか、また、年末だ。
200数十枚あると、重複出状もあるから、多分、出し漏れもあるだろう。
正月に貰うと、年末に出したのを忘れて、又、出す。
自慢じゃないが、昔、「三回来ました」と言われた事がある。
一方、住所を手書きしていると、
その人その人の顔や、エピソードが頭に浮かんできて、懐かしい。
一人で会社勤めして一人で生きて来た様に思っていた事が、
如何に傲慢だったかと気付くのもこの時間のお陰だ。
さて、住所というものは
・ご本人に何の責任も無いが、短いのが助かる。
「○○市 ○ X丁目XX」 は 最高に嬉しい。
一方、長々とした町名、
何処で切ったらよいか判らぬのに何行にも跨る住所は憎い。
しかも、やっと、住所が終わったら、今度はマンションの名がやたら長いのも辛い。
フランス語らしき名をカタカナで長々と付けてあるマンションに至ると、もう腹立たしい!
更に、折角、住所を書き終えているのに、マンション名にもう一度長い地名が入る、
もうペンを投げ捨ててやろうか! と思う。
・その他
堺市の 「○丁目ではなく、○丁」は、最初 ミスかと思った。
横浜の地名は なんでこんなに美しいのか?
青葉区 美しが丘、すすきの、あずみの、しらとり台、さつきが丘、桜台・・・
緑区 森の台 ・・・
同じ住むなら こんな地名のとこに 住んでみたい。
・tontonの様に、前年に頂いた賀状を見ながら住所書きをしていると、
たまに達筆な方の字が読めなくて困ることがある。
酷い時は、字が読めないまま、そっくり真似て書き写した事がある。
郵便番号の書き忘れの場合も、ネットで調べたりの手間が大変だ。
心せねばっ
憎んだり、恨んだりしながら、(あっ! 対象は あくまで住所なので念のため)
先ほど、全部書き終えて、郵便局に行って来た。
書き損じ11枚を持って・・・・
会員にさせて貰ったNPO法人の農作業は自由で良い。
自分の都合の良い時に来て呉れたらよいと言われていて、
予定性の無いtontonにはぴったりだ。
ところが理事長が珍しく
「27日の朝9時に来て欲しい」
毎週土曜の野菜市だが、今度は年末29日の正月用野菜市に出す
野菜を収穫するためだ。
昨夜、十三で呑み過ぎて寝坊して、朝飯も食わずに畑に飛んで行った。
先ずは、里芋掘り。親芋の周りに付いた小芋が なかなか外れなくて四苦八苦。
中心の親芋は、この容器に入れた籾殻の中に保存して置いて、
来年再び植えるのだ言う。
此処で、第二拠点の山間の畑へ移動。
畑から 妙見山へのケーブルが観える。
先日、水溜に張った厚さ15cmの氷を外したのに、また、こんなに凍っている。
牛蒡の掘り出し。
大浦牛蒡と言って、千葉県の匝瑳市(そうさし)大浦地区でだけ獲れて、
成田山新勝寺だけに毎年奉納されるらしい。
野菜なのに、匝瑳市の指定天然物に指定されていて、
直径30cm、長さ1mにも及ぶ巨大なものもあると言うから驚きだ。
千葉県のホームページからの写真
これと比べると見劣りするが、
それでも通常の牛蒡の数本分の太さだ。
見習い中のtontonは下の方を傷つけてしまったりしたが、
怒らず丁寧に教えて下さる。
貴重な体験だ。
次は 白ネギ掘り。
スーパーで何気なく買っているが、これがなかなか手間のかかる野菜。
4月に種を蒔き、7月に苗を植え付け、
今日まで5~6回に亘って土を盛り上げて土中に埋め込んで白い部分を成長させる。
これも慎重に掘り起こす。
これまた、貴重で楽しい初体験だ。
もう ネギの良い香りがして、瑞々しく、生でかじり付きたくなる。
椎茸は、まだまだ幼稚園児未満で収穫見送り。
理事長の軽トラに積み込む前に、
少し持って帰って下さい、と 貴重な収穫を頂いた。
中央のカゴの手前に入っている土生姜の様な物は、
菊芋。
秋に菊の様な花を咲かせるのでこの名が付いたらしい。
下の写真はネットより
色々食べ方はあるが、
酒粕と味噌の床に漬けると美味いと聞いた。
新たな体験や 知らない事を教えて貰えるのが 嬉しい。
今年は いい出会いが出来て 有難い限りだ。