しまなみ海道ウォーキング レポート最終回です。
旅の3日目の朝は、大三島 多々羅大橋の2キロ北の井ノ口港にある「富士見園」で迎えた。
館内階段の額縁に収められた絵や写真が目を引く。
西郷隆盛、勝海舟、大久保利通、桂小五郎等々が一同に会した記念写真は一体?
井の口港の風景
輝くドームは温水プールだったか、
船と海と島、見事な一枚になった。
多々羅大橋のたもとから南下して、伯方島へ渡る大三島橋へ向かって歩き始めると、
何やら若い青年達の整然とした隊列が。
三菱電機の新入職員研修の一環で、20数キロ歩くプログラムだそうで、
彼らと この後 数キロにわたって 抜きつ抜かれつのデッドヒート?
を繰り広げることになる。
大三島の南東 上浦地区海岸の見事な風景
大三島橋を背景に一枚。
しまなみ海道は、
島々にかかる橋がそれぞれに異なった趣で、ウォーキングの辛さを忘れさせて呉れる。
大三島橋を渡り切り伯方島に入ると、造船所のクレーンが並ぶ。
この日は気温もぐんぐん上がり、2日間に溜まった疲れもあって、
tontonはグロッキー気味。
道脇に暫く自販機が無かったため軽い脱水になり、
道の駅マリンオアシスはかた で水分補給と
普段嫌いな餡が詰まったドラ焼きで糖分補給
向うに 大島へ渡る伯方・大島大橋が見える。
道の駅での休息後、再び歩き始めると
暫くなりを潜めていたインフルエンザ後遺症の頭のフラツキが出始めて
不安がよぎる。
あと大島さえ越えれば、来島海峡を渡って四国だ。
一方で、ますます気温は上がり、橋の上で倒れたら、救いも何もない。
散々迷ったが、ここで撤退リタイアを決意し、皆に別れを告げる。
76キロの行程中 51キロ地点、
1キロ程戻って道の駅から 福山行きのバスに一人乗る。
車窓に広がる瀬戸の海。
後方へ飛んでいく海岸の風景に、
さっきまでの辛い 遅々とした歩みは一体何だったんだろう
とつくづく思う。
3日掛けて歩いた行程が たった50分程で終わり、福山に着いた。
未だ少し ふらつきを覚えながらも、駅前の薔薇が疲れを癒して呉れる。
一緒に歩いたメンバーは今頃は、来島大橋に達しているだろうか。
その後 今治で南下し夜遅くフェリーで大阪港に 翌朝に着く。
本当に 元気な連中だ。
こちらは 志半ばでリタイアした悔しさの一方で、
初めて52キロを歩いて
しまなみ海道の素晴らしい風景を体感できたことへの感謝の気持
が入り混じる。
拙ブログでの 76キロを歩く との誇大表示をお詫びします。