最近映画づいている。
最大の理由は 猛暑!
畑仕事が朝の早いうちしか出来ず、
暇つぶしと 涼しさを求めて 映画館に入る。
とうとう東宝のマイレージ会員になった。
6回行くと一回ただになる。
今回は「ワンダー 君は太陽」
10歳の少年オギーは、生まれつきの障害により、
人とは違う顔をもっていた。
この世に生まれて来た時に祝福を受ける代わりに、
医者や周りの人、母親までもが顔を背ける惨さ。
限界まで20度程も形成手術を受けながら、
幼い頃からその外観ゆえに ずっと外へ出られず、
母イザベルと自宅学習をしてきた。
その彼が、親の強い勧めで意を決し
小学5年生になって初めて学校へ通うことに。
はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、
オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。
全世界で800万部以上を売り上げたベストセラー小説「ワンダー」を、
映画化したヒューマンドラマ。
tontonの感想
顔が醜い、他の人と違う、ただそれだけの理由で人を差別する子供たち。
親もかばって隔離しようとする。
理屈では「あってはならないこと」と分かっていても、
外観、人種・生れ・宗教・個性 色んな差別は無くならない。
生きとし生けるものそれぞれの命への尊厳、
自身も生かされている身、ということへの謙虚な気づき、
そんな人生観が大切だろう。
しかし、この映画は そんな難しい理屈ではなく、
子供たちの間の自然なやりとりや 経験の積み上げの中で、
次第に差別することの無意味さ、理不尽さに気付いていく。
しかし、実際には、
オギーがイジメに負けかけた時の母親の強い態度、
イジメた生徒への校長の毅然とした指導、
一人ぽっちのオギーに声をかけてくれる女生徒、
等々 暖かい周りの人々の存在が大きい。
校長先生の次の言葉が今もtontonの記憶に残っている。
「オギーは顔を変えられないんだ。
周りの我々が変わらないと」
涙線の弱いtontonは勿論、観客の多くが泣いている。
しかしただの御涙頂戴映画ではなく、
誰しも思い当たる記憶を思い起こしてくれる映画。
家族のあり方や、子育てについても考えさせられる。
地味な映画だが、絶対おお勧め。