会社の先輩のお参りに やっと行けた。
亡くなられてから17年、毎年欠かさず御仏前にお参りさせて貰っているが、
今年は自身の高野山行きや大腸検査入院などがあって、
10日ほど遅れてしまった。
ご仏前へのお供えと、奥様はじめご遺族に食べて頂こうと
朝からtonton畑の収穫も念入りだ。
ゴーヤ、とうもろこし等々 この日のために満を持しての収穫。
世間の常識もなく入社して、役立たずのtontonに会社生活と仕事を一から
教えて下さった先輩に、見せたくて。
手土産のプリンを奥様が冷蔵庫に納めに行かれた間に、
ご仏壇の中の先輩とゆっくり話が出来た。
「お陰で、何とか無事に会社を卒業し、毎日元気に畑をやっています。
先輩の方は、仕事盛りの若さで、ご家族を残して亡くなられた悔しさは如何ばかりか!
今年は 先輩にお世話になった連中と東京で呑みましたよ。
その席に、先輩がおられたら、どんなに嬉しかったことか!
仕事帰りに連れて行って貰った梅田の酔鯨亭の酒「酔鯨」を持って来ました。
ちょっとでも払わせて貰おうとしたら、
「君は また後輩に奢ったれ! 世の中順繰りや!」
と 結局一度も払わせて貰えんかったですよ。
あの頃は 仕事帰りだけでなく、残業前に先輩に誘われて、
近くのおでん屋で一杯呑んでから、また戻って 電卓を叩きましたね。
酒の強い先輩は演歌を鼻歌に、鉛筆を逆さに握って鉛筆の先で電卓叩いてましたよ。
目にも留らぬ速さで。
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あれから17年の月日が経ち、涙が尽きない奥様も、
去年結婚された娘さんにお子さんが出来、
奥様は
「ばばあ馬鹿ですけど・・・・」と言いながら、アルバムを持って来られて
笑顔で嬉しそうに、tontonに生まれたての赤ちゃんの写真や、お宮参り、ひな祭りの写真も
見せて貰いましたよ。
こうやって色んな事が、往く年月によって、少しづつ前向きに進むんですね。、