リフェーム工事も屋根葺きの段階に入り、足場が撤去される寸前まで進んで来た。
ただ毎日家の中に押し篭って見守っているのもストレスが溜まる。
そこで今日は思い切って気分転換も兼ねて、
久し振りに元の会社の同期会「大人の遠足」に参加した。
遥々2時間電車に揺られて滋賀県米原駅に着き、そこから湖国バスに乗り換えて
先ずは醒井(さめがい)養鱒(ようそん)場へ。
山間に湧く豊富な良質の湧水が鱒の成長に適していて、
明治11年に琵琶湖の固有種ビワマスの増殖を目的に設立された
と言う大規模な養鱒場だ。
孵化したての小魚から巨大な姿になるまで
ビワマス、ニジマス、アマゴ、イワナが清流に群泳している。
1袋50円の鱒の餌を撒いてやると、何に反応してか、
直ぐに鱒たちが飛び跳ねて集まって来る。
この餌は、いわゆる「カツオ風味の~ 本だし~♪」
で人間様でも食べられそうに良い香りがする。
そして獲れたてのイワナをその場で調理して焼いて呉れる。
熱々の身を頬張るとムチャ旨っ!
とにかく場内は広い。
水車で水面を掻き混ぜて酸素を含ませている。
遠出のこの日も、撮り手のtontonを入れて9名の参加、
鉄の結束と言ってもいいだろう。
オレンジ色の鱒と白身の鱒がいるのは、何故か?
海老を食べた鱒がオレンジ色に育つと言う事を
場内の「さかな学習館」の研究員の解説で再確認する。
(北海道の鮭は蟹も食べて赤くなるらしい)
再びバスに乗って醒井駅前へ戻る。
JR駅前に何とあの憧れのホンダゴールドウィングが三台も!!
現役時代に乗っておきたかった。
醒井は古代からの交通の要衝であり、
『日本書紀』の日本武尊伝説に登場する「居醒泉」(いさめがい)が
醒井の地名の由来であるといわれる。
豊富な湧き水があったことから、旅人の休憩場所となったのだろう。
地蔵川の清らかな流れが町を潤している
今日は この「梅花藻(バイカモ)」を観に来たのだ。
梅花藻はキンポウゲ科の淡水植物。
梅の花に似た、白い小さい花を5月中旬~8月下旬まで咲かせる。
この水草は、水温14℃前後の清流にしか育たず、全国でも生育場所が限られているらしい。
「居醒の清水(いさめのしみず)」は、平成20年6月「平成の名水百選」(環境省)
にも選ばれていて希少な魚「ハリヨ」も生息している。
醒井宿は、古代からの宿場町で、
江戸時代には中山道の61番目の宿場として140軒もの本陣や旅籠があったという。
地蔵川沿いに上がると川の始まりの場所に立派な八幡神社
リフォーム工事で運動不足の身体を苛めてやろうと、
石段を速足で登ってみた。
地蔵川を見下ろす。
川沿いにびっしりと百日紅(さるすべり)の木が並び、
街道脇に古い宿が見事に並んでいる。
ヤマトタケルの像
前述の通り醒井の地名の由来は、
日本武尊が伊吹山の大蛇と戦って負った傷を、
地蔵川の源泉となっている「居醒の清水」で癒やしたことからと言われてる。
そう言えば、伊吹山の山頂にも日本武尊が祀ってあったのを思い出した。
帰路、京都で途中下車して打ち上げ宴会。
気がつくと、普段一人暮らしで言葉を忘れかけていたtontonも
次第に、皆につられて大声で話していた。