dr.tontonの写真日記

日々の記録を写真とともに綴ります。

40年ぶり?

2016-02-29 03:12:45 | マラソン・ロードレース
新たに、新カテゴリー「マラソン・カテゴリー」を追加しました。


今日、ほぼ40年ぶりに10キロマラソンを走った。
風邪をおしての大会出場だ。
微熱があるのか、何かふわふわと雲の上を歩いている様な感じのまま自宅を出る。
便所の火事、ヤケクソである。
地下鉄御堂筋線を、堺の新金岡駅で降り、15分ほど歩いて大泉緑地公園へ。
3月中旬並みとかの暖かい気温で、公園内のスタート地点に着いたときには汗びっしょりだ。



tontonは山の上に住んでいるので、比較的足は強く、若い頃は市民マラソンに出たり
日常的にも良く走っていた。
ところが、全く走らなくなって、ほぼ40年、
それどころか一時は通勤すら極力歩かずにタクシーに乗りまくっていた。
この歳で、僅か10キロとは言え、マラソンに出るとは、少し前までは思いもよらなかった。
(そもそも10キロをマラソンと呼ぶのかどうかという問題はあるが)



退職を機に、家庭菜園を始め、
また同期の友人の誘いのお陰で、初級山登りの味わいも知って、
ハイキングの足が次第にまどろっこしく、ついつい足が走りだした結果が、
今日の大泉緑地マラソン10キロの部出場だった。
もちろん、この3位入賞表賞のステージに立つことなど有り得なく、
先ずは、今の自己ペースでの完走が今日の目標だ。



最近のマラソン大会の運営は昔とは変わっていて
受付で貰った ICチップ組込のリストバンドを手に着けていれば、
ゴールした時に、勝手に自身のタイムと順位が自動的にパソコンから出て来るシステムだ。
何とか無事にゴールして、事務局が準備してくれているこの豚汁を美味しく味わいたい。



2月と思えぬ日差しに 半袖シャツに着替え、各自足腰の柔軟体操をして、
出走の秒読みを待っていると、年を忘れて胸がわくわくしてくる。
10⇒9⇒8・・・・3⇒2⇒1⇒スタート!
後半人生初マラソンのスタートだ。
自分のペースが分からないので、
取り敢えず列の真ん中で 周囲のペースに合わせて走りだす。
公園内の一周2キロの周回道路を5周する。
数え間違いしそうなtonton用に5本の輪ゴムを用意してくれていて、
1本ずつ周回数に合わせて右から左へ移していく。

走りだしたときは、いつもと違う不穏な体調に「やっぱり風邪では無理か?」
と不安が大きくなったが、周囲のペースに追い抜かれだすと、
そんなことは言っておれなくなって、
「ここで倒れてもええから走しるんだ!」
と開き直った。
一周で汗がほとばしり出て、スタートした2キロ地点で給水。
一周を終えて、ほぼ12分、
これは丁度10キロ1時間のペース。
10キロを46分で走っていた頃とは雲泥の差だが、今の自分にはこのペースが合っている!
3、4周あたりで数十秒ペースダウンしたが、最終の一周は必死に足を動かしての悪あがき
数人を抜いて、やっとゴール
1時間2分27秒
103人中82位の順位と共に大いに不満、ほろ苦い結果だが、
40年振りの「後半人生初マラソン」&風邪気味&若者が圧倒的に多い大会等々(言い訳?)
にしては まあまあとしておこう。



ゴールでの豚汁のサービス
水分と塩が抜けた身体には 超美味い。

ゼツケンと同番号の札を着けた荷物から下着などを取り出し着替える。
899番 「ヤケクソ」とも読めず「ヤクザ」とも読めない中途半端さが
今日の結果と合っている。

しかし、半世紀近くのブランクを破ぶってのデ゛ビューは果たした。
6月の安曇野ハーフマラソンに向けて、少しづつ頑張ろう。




風邪気味です

2016-02-26 19:31:25 | tonton畑

先の日曜日風邪気味なのをおして 須磨へ観梅に出掛けた。
その後の冷え込みもあって 風邪がぶり返し 
その後 中途半端な日々を余儀なくされている。
もう二カ月近く続けている自宅の片付けや 畑いじり 
そして 二日後に迫った初マラソン(たかが10kmだが)の準備 等々
するべきことは山積みなのに 少し動いていると 直ぐに しんどくなる。
病院は嫌いだが、一昨日にはとうとう診察を受けて 強めの抗生剤を出してもらった。
かと言って 寝たきりなら治ると言うわけでもなさそう。

気晴らしに畑に出ると 空豆の苗が 地中の豆ごと ほじくり返されて鳥に食われている。
さらに 茎ブロッコリーも この始末。



葉っぱと 食べるべき花蕾の部分が何者かに食われている。
僅かにたべ残して呉れた おこぼれを収穫する。



もともと茎ブロッコリーは収穫が少ないが
これだけの大木にしては寂しい収穫で
鳥が恨めしい。  






須磨 観梅 公園巡り

2016-02-22 19:14:01 | 花の旅

寒暖差の大きい気候に体調を少し崩しつつも、
今のうちに梅を観て置かねば、と昨日 須磨へ出掛けた。
先ずは 「 梅見会」を開催中の須磨離宮公園へ。
11時から振る舞われる甘酒の列に並ぶ。



各ベンチ真ん中に置かれた盆梅が嬉しい。



離宮公園内の植物園にある梅園では、約25種170本の梅の1/3程が咲いている。





ここの梅園のいいのは、足元の菜の花の黄色と 間近に見える海の青だが、
曇天と春霞で海の方は良く見えない。





植物園だけに、梅のほかにも色々な花が春を告げている。

花弁が多く重たい椿



クリスマスローズ





色鮮やかなプリムラ



ちょっと寂しい植物園の庭園を後にして・・・・



隧道を潜ると



須磨離宮公園のシンボル 大噴水庭園に出る。





噴水の周りを豪華に飾る薔薇は、今は冬篭り 枝を伐採されて休眠中



太陽が雲に隠れると、急に肌寒く感じるのは、やはり二月。
まだまだ今日の目的地は多いので、離宮公園を出て少し西へ歩くと、
須磨寺。
たまたま33年振りの秘仏御開帳中、
しかも毎月20、21日のお大師さんお参りの日と重なって、大変な人出。



山門を潜ると、いきなり流石須磨だけに
源平の庭。



八百年前の平敦盛・熊谷直実の一騎討ちの場面。
一ノ谷合戦の際、源氏の荒武者熊谷直実は、海上に馬を乗り入れ
沖へ逃がれようとする無官大夫平敦盛を呼び返して、
須磨の浜辺で組み討ちその首をはねたという平家物語が伝える哀しい史話の再現。







かと思えば、宝物館の小石人形舎には小石を人に見立てて源平合戦や
百人一首の世界を再現してあったりする。











須磨寺は真言宗の由緒ある寺であるが、
その地理的な意味合いから、
平敦盛遺愛の「青葉の笛」や弁慶の鐘、敦盛首塚、義経腰掛の松など、
多数の重宝や史跡が存在する 。
源平を偲んで訪れる文人も多く、境内には正岡子規・松尾芭蕉句碑もある。



店が立ち並ぶ須磨寺の参道を須磨駅まで歩いて、山陽電鉄に乗って須磨浦公園駅へ移動し、
山上の梅林を目指して鉢伏山へ登る。











須磨海浜公園を見下ろす。





句碑の細道



山を下って、三度 山陽電鉄に乗って 垂水まで移動し、五色塚古墳へ。







訪れる人は少ないが、五色塚古墳の規模といい、眺望と言い
なかなか他では見られないものだ。
瀬戸内海の海上交通の重要地点である明石海峡を望む高台に造られており、
明石海峡とその周辺を支配した豪族の墓と考えられている。



この後、太平の湯まで歩いて、
明石海峡を望む露天風呂に入り、食事して帰路に着く。
少し早目の梅だったが、久し振りに歩いて汗を流した。



湖北の長浜 町歩き【その3】--曳山博物館から黒壁スクエア

2016-02-22 13:23:35 | 大人の遠足

長浜の町は 見所満載、なんとも魅力あふれる町だ! 
神社仏閣、古典芸能から、フィギアなどの現代文化までの幅広さ、
そこに琵琶湖の食文化と 近江平野・伊吹山等の自然環境が織りなす素晴らしい町

大人の遠足一行は、長浜の文化の原点とも言うべき大通寺を出て、南下し、
曳山博物館へ。



鳳凰山などとあるのは、長浜曳山祭で繰り出す山組の名で、
だんじりの様な巨大な台車の上で子供狂言(歌舞伎)が演じられる。





車の上は半分が歌舞伎の舞台、奥手半分が楽屋となっている。



館内で放映されるビデオの画面から曳山祭りの賑わいを見て頂こう。



子供たちが厳しい歌舞伎の稽古を経て、祭り当日に群衆の中で懸命に演じる姿。
親から子、子から孫へと伝えられる伝統文化の縦糸と
町民の一体感の横糸とが織りなす地域文化の華。





それだけでも素晴らしいのに、
tontonは、そもそもの曳山祭の起源を知って、ますます感激した。
秀吉が長浜の統治を始めた時、
源氏の合戦の「太刀渡り」を八幡宮の祭礼で演じさせた。
その後、秀吉の男児誕生の際に町民へ砂金を贈ったのを原資にして、
曳山を造営し、八幡宮の祭礼に曳きまわしたという。
統治者と民衆との絆の様なものを感じての感動だった。



城下町 長浜の真髄を観て、
再び市街地の中心 大手門通りに戻って来て、入った海洋堂フィギュア館では
全く別の長浜の姿を観ることになる。





薄暗い館内で、迫力の恐竜や怪獣達がグロテスクな姿でお出迎え。





「一体 ここのコンセプトは何なんや?」
とかボヤキながら、展示を観て回る。



それぞれの小部屋ジオラマの中で、精巧なフィギゃュア達がアニメの小宇宙を形成している。





K君の要請に応じて写真を撮っていると、
流石のtontonも、少し恥じらいを感じるようなマニアックなコーナーもある。











この おっちゃんが フィギュアの達人らしい。
海洋堂の創業者。
日本でも指折りのフィギュア展示館らしい。
(先のバイク模型のタミヤの店も、ひょっとしたら土地柄と関係あるのかも)





先日京都の美術館で観た風神雷神も三次元化するとまた別の迫力がある。



精巧な仏像のお姿



現在好評上映中のスターウォーズも。





三国志の世界





思わぬフィギュァの世界を堪能して、黒壁スクエアを歩くと、「まちづくり役場」
KBSの放送スタジオもあって、次の ひなまつりの展示も出来ている。





北国街道との辻にある、黒壁ガラススタジオ





見事なガラス細工による おひな様









隣には銀行の古い建物を再利用した黒壁ガラス館もあって、
長浜はガラスの町 でもあると誇示している。



一行は、再び盆梅展の慶雲閣のある南へ戻って 長浜鉄道スクエアへ。
旧長浜駅舎が保存されていたり鉄道ジオラマがあったりするが、目玉はやはりこれっ!



D51の実物



鉄の塊、物凄い迫力
よくもまあ こんな物が動くものだと感心しきり





打ち上げ宴会は 高槻まで戻って 豊丸





実は、楽しみにしていたヤンマーミュージアムが工事中で休館だったり、
長浜城ほか 長浜にはまだまだ見所が山積しており、
またの訪問を楽しみに、この長浜町歩きレポートを終了したい。



湖北の長浜 町歩き【その2】--黒壁スクウェアから大通寺

2016-02-20 16:55:15 | 大人の遠足

長浜盆梅展に圧倒されて、
「これだけでも遠路遥々来た価値有り!」との感動を胸に、町歩きは未だこれから。
一旦、JR長浜駅へ戻ると駅舎はなかなかの趣がある。
琵琶湖岸に面した長浜駅は、当初は、京都との連絡船(太湖汽船)の港の駅でもあり、
湖の水運と鉄道との接続駅として機能していた。



特に、このステンドグラスは魅力的。



駅前には、豊臣秀吉公と石田光成公の出逢いの像





いわゆる「三献の茶」の場面





少し東北の方向へ歩くと 豊国神社がある。



加藤清正像



豊国神社は、長浜城主であった秀吉の3回忌に当たる1600年に、
長浜町民がその遺徳を偲んで建立したもの。
その後、江戸幕府により秀吉信仰が禁じられ、社殿も取り壊されたが、
町民によって祭神は町年寄の家へ移され、
恵比須神を祀る神社の奥社で密かに祀っていた。
明治維新後に「豊国神社」の名が復活し、秀吉の三百回忌の年に拝殿が再建された。



大阪以上に、秀吉公と町民との絆の強さを感じる。





真東に歩き、北国街道と交わる辻に出ると、
昔のままの町並みが続き、黒壁スクウェアと呼ばれている。





丁度昼時で、長浜名物 焼き鯖そうめんを食べる。





汁の無い にゅうめんは初めてだが、
二日間煮詰めると言う佃煮風の鯖と、その出汁が十分に浸みたそうめんが旨い。



そうめんだけでも相当なボリュームだが、
これだけでは頼りないと言う御仁には鯖寿司もセットされた焼き鯖定食



先ほどの 大手門通りに戻って 背の高いアーケードの下を東へ進む。





ところどころに水路があって、鴨が浮かんでいたりする。





米川にかかる大手橋を渡って北に向きを変えると、
大通寺へ通じる ながはま御坊表参道
ここも古(いにしえ)の風情がそのまま遺っている。





大通寺へ向かうメンバーを尻目にtontonは参道脇のタミヤ模型店に吸い付けられた。



飾り窓の豪華なハーレーダビットソンのプラモデルに惹き付けられたからである。
なかなか普通の模型店ではバイクのプラモデルは置いていない。



奥から店主を呼び出し、我が愛車「BMW R1200RTは置いていないか?」と尋ねると
BMWはクラシックカー一台しか無いと言う。



何故、こんな古い町並みの中に突如としてプラモデルの店があったのか、
はこのシリーズの後半で分かります。



少し、店主とのバイク・模型談義の後、皆を追い掛けたが既に人影は無い。





大通寺は、湖北の中心道場であった総坊を前身とし、
1602年に本願寺第十二代教如を開基として長浜城跡に創建。
1652年に現在地に移転。
伏見城の遺構とされる本堂や大広間などの建築物(国の重要文化財)や、
2つの庭園(国の名勝)のほか、円山応挙や狩野山楽・狩野山雪らの障壁画など
貴重な文化財を多数保有する寺院として知られる。





あせび寺と呼ばれるこの寺では、
丁度 あせび展が開催中



「あせび」は馬酔木と書き、この木や葉に含まれる有害成分アセトポトキンにより、
鹿や馬などが食べると酔うと言う。
なので食害から守るために社寺に植えられたと言う。
「アシビ」とも言い、「足しびれ」の略だとも言う。





庭園の向うに見事な伊吹山の姿







長浜町歩きは 未だ続きます。