徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

散歩道で拾った話…四百二十九「川の描く絵Ⅷ…生命力」

2010-06-11 22:36:00 | 川の描く絵
 今日の散歩道…晴れ…はや夏かと思うほどとても暑い日でした…。
外に出れば何もしなくてもすぐに汗ばむほど…。
このところ出現回数が増えたのか、新たに通報されたカミツキガメの姿を探して、川を覗き覗き歩いていると日の光がじりじりと肌を焼きます。
それでも大きな樹の陰に入れば爽やかな風が吹き、とても心地よく休憩できました。

 さて…今回も先日の続き…川の描く絵…です。
まずは春の初めの…ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)から…。

        

春の中頃…散歩道の鉄柵を飾る花…。
カスマグサとスズメノエンドウを従えて女王のように君臨する…。
彼女が姿を見せると…鉄柵にも命が宿る…。

        

伐られても伐られても…新しい芽を出す…。
地上の彼等を刈ったくらいで…川底に根を張る命を絶やすことなどできはしない…。

        

雨の川を潤す可憐な白の妖精…。
華奢な姿に似合わぬしぶとく逞しい生命力の持ち主…。
こちらの知らぬ間に子孫を増やす…。

        

こんな蕾が白い花をたくさん咲かせ…やがては赤い実を唸らせる…。
洲という洲に種を落とし…護岸の隙間から増えていく…。

        

この春も甦る命…まだ始まったばかり…。
あしたには緑に息づく葉を繁らせ…朱の花を開く…。
けれど…今は…まだ始まったばかり…。
上気して頬染めて…天を目指していくのだ…。