徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

散歩道で拾った話…四百三十三「護岸壁を登るカメ」

2010-06-23 23:05:05 | 生き物
 今日の散歩道…雨…雨脚の強い時には濁流も勢いを増します…。
こんな小さな川でも溢れると下流側の町が大変な被害を受けるので油断はできません。
今のところ…その心配はなさそうですが…。

午後からは嘘のように晴れ…このところずっとこんな感じ…。

 さて…新鮮な画像が手に入らないので…これは6月7日にゲットしたストック画像です…。
以前もUPしたように、川のカメさんたちは時折、こちらが思ってもみないところに姿を現すことがあります。
川面から何メートルも上にある土手の草叢とか、さらにその上の散歩道とか…。

このカメさんは二段階になっている護岸壁の丁度真ん中辺りに居ました。
これから上に行くのか…下の川に戻るのか…定かではありませんが…。

 カメが川面から遠く離れたところに移動するのは産卵のためだと思われます。
土手の草叢の土の中とか散歩道の植え込みの土の中とか…車道を歩いているところも目撃したことがあるので…民家の庭などにも行くことがあるのかもしれません…。

     

 昔話などに語られるのろまなイメージとは違い、水の中でのカメは魚に負けないくらい俊敏な動きを見せます。
求婚相手のメスを追っていく時などの泳ぎっぷり…速いのなんの…。

 地上でのカメも…実はそれ程ドンな生き物ではありません。
さすがに歩くスピードはゆっくりですが、手足の爪が鋭く、かなり脚の力の強い動物で、垂直な壁でも平気で登ると言われています。

では…実際…カメはどのように高い壁を登っていくのか…。

 散歩道の護岸壁の四分の一くらいの高さまでは、カメが日向ぼっこのために登っているところを何度も見かけ、画像にも収めて度々UPしてきました。
場所によって壁を3~5mは登らなくてはならない土手の草叢などに居るカメ、壁の途中まで登っているカメの様子、地元の目撃者の方の証言から、カメが護岸壁を登ること自体は分かっていました。
しかしながら、なかなかカメが壁を登り切るところを生で見ることができませんでした。

     

     

 例の化け物ガメを探して、この日の折り返し地点から川を覗きながら歩いていたのですが、ふと対岸に目を向けたところ、このカメが護岸壁を登っていくのが見えました。
この時間帯にカメが日向ぼっこするのは手前側の護岸壁、カメの目的が日向ぼっこでないことは明らかです。 

このカメがどんなところを登っているかというと…。

            

            

訓練をしている人にしか登れないような、こんな垂直に近い壁です。
高さは4~5mくらいだと思いますが…川の深さを考えるとひょっとしたらもっとあるかもしれません…。

     

     

     

     

     

     

 当初、地上を歩くカメのスピードから考えて、土手まで登るのには相当時間を要するだろうと思っていました。
ところが…予想に反して登り終えるまでにかかった時間は数分程度…あっという間のできごとでした…。
日頃ゆったりのんびりとしているカメの印象からは想像できない速さです。

カメさん…すごいっ!

 この目で事実を確認できた喜びもさることながら、カメの持つ優れた能力には、思わず「おぉぉ~っ!」と声をあげてしまったほど驚かされ、それを目の当たりにできたことが最高に嬉しかったです。

もう脱帽としか言いようが無いなぁ。