みいちゃんといっしょ

みいちゃんとみいちゃんのパパの日記

KORG volca keys の 音色保存。 苦肉の策を使って実現。

2016年07月09日 | MUSIC

 KORG volca keys の 唯一の不満点。作った音色が保存できないことを何とかカヴァーしようと、いろいろとWEBを当たったのですが、ableton Live を使っての実現は、MAX for Live を持っていないと無理ということが分かりました。

KORG volca keys アナログループシンセ
<span >価格:11880円(税込、送料無料)

 

 そこで、代替手段を苦肉の策を使って実現する方法を知恵を絞って考えましたので、備忘録として記録しておきます。

 

 必要な機材→なるべくコントロールノブ(スライダーでもOK)のいっぱいついたMIDIキーボード。

 家には Roland の PCR-300 があります(いったいMIDIキーボードいくつもっているんだ!!)

 

 いままで、あんまり活躍の場がなかったのですが、むちゃくちゃいっぱいコントロールノブがついているという無駄な機能が日の目を見ました。

 これに、volca kyes のパラメーターノブの MIDIコントロールチェンジ情報をそれぞれ割り当てます。

 

 volca keys のパラメーターのコントロールチェンジ番号は以下の通り。

 

 


 実はこの過程で、PCR-300 のドライバーと、この割り当てソフトのPCRエディタがWindows10に対応しておらず、全く動かず、機器上で手動で割り当てなければならなくなっていることが判明しました。
 Rolandさん、まだ使っている人いるんだからサポートやめないでほしいです。Windows10アップデートの初の被害が出ました。

 

 ここで、気が付いたのですが、なんと、VCFの「PEAK」のCC割り当てがありません。えーっ、重要なのに。なんで!!あと、オクターブチェンジも。

 海外のKORG情報サイトを見たら、次のようなコメントが

I think the reason it isn't controllable through Motion Sequencing or MIDI CC and doesn't light up is down to the design of the filter. Pretty sure that the peak control on the 700S filter is a simple feedback loop. The other controls are voltage controlled so can be automated via the on-board microcontroller. Presumably for reasons of cost or space Korg didn't add the required additional VCA that would have made the feedback loop automatable, hence the microcontroller doesn't know when the peak knob is moved.

 私はモーションシーケンスやMIDI CC(コンロトールチェンジ)でコントロールできないこと、そしてライトが光らないのは、フィルター設計に依存していると考えています。

 700Sのフィルター(volca keys が採用したMiniKorg-700Sのフィルター )のPEAKコントロールは、simple feedback loop に間違いないと思います。

 他ののコントロールは電圧制御で、オンボードのマイクロコントローラを経由して自動化することができています。おそらく、コストやスペースの理由から、KORGは自動化されたフィードバックループを作りだすのに必要なVCAを追加しませんでした。したがってマイクロコントローラは、PEAKノブが動いていることを認識していません。

 なるほど、確かに、PEAKノブを回しても、ノブの赤いLEDが光らないし、モーショシーケンスにも記録されない仕様のようです。

 オクターブチェンジは、MIDIキーボードのOCTAVEキーがあれば代替できます。

 このPEAKの仕様は残念ですが、その徹底した論理構造(他のノブとは構造が異なる→だからLEDは光らせない)は、すごいですね(回路上当然そうなるのかもしれませんが)。

 volca シリーズを設計した、KORG の高橋達也さんってかっこいいですよね。2歳から大学までイギリスで育ったみたいです

 Introducing KORG volca fm [with CC]

 そういえば、KORG は、こういう設計者の個性を前面に打ち出した製品づくりと、それをタイアップしたプロモーションを積極的に打ち出しているところが、なんとも独特で、これに共感すると、購買意欲を掻き立てられますよね(私だけか (T_T) )。

 MS-20 とか、Uni-Vibe の三枝さん(現監査役)とかもそうですね。


 ということで、MIDIキーボードのセッティングが終わったら、ableton Live を立ち上げます。

 環境設定で、MIDIキーボードと volca keys のMIDIポートをオンにします。

1.MIDIトラックのMonitorをAutoに

2.MIDI To を volca keys をつないであるPortを指定。Ch.をデフォルトの1に。アームボタンをオン(赤に)

3.オートメーションをオンに(黄色に)

4.アレンジメント録音ボタンをオン

5.テンポを最低の20に落としてから(あとで早回しするため最低のテンポにします)、セッション録音ボタンをオン。

 これで、クリップにオートメーションにコントロールチェンジ情報が記録されるので、MIDIキーボードのノブを回して音作りの過程を記録します。

 音作りが終わったら、アレンジメントの停止ボタンを押します。

1.録音されたクリップをダブルクリックし、クリップビューに表示された「Clip」の「E」を押してEnvelopes を表示させます。

2.うまく記録されていれば、いままで動かしたコントロールチェンジ番号が表示されます。

3.最後にNotesの「Loop」をオフにします。(これをしないと音色が何度もリセットされてしまいます)

 テンポを60ぐらいに戻して、後は、適当な名前を付けて保存し、このファイルを呼び出してクリップを再生すれば、保存した音色が volca で再現されるはずです。

 では、再現動画を

KORG volca keys 音色保存

 

 まあ、volca keys のパラメーター自体も少ないので、そのたびに作ればいいのかもしれませんが、結構気いった音ができたときは、面倒でもこの方法が使えます。




コメント
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