金銀銅

2015年06月21日 | 
伊東忠太の建築でもうひとつ。

京都の有名な建築物といえば数々ありますが、その中でも世界的知名度のある
金閣(鹿苑寺舎利殿)や銀閣(慈照寺観音殿)などは、実際に行った事がなくても
書籍やテレビなどで一回は目にした事があると思います。

(金閣)

(銀閣)

さて、みなさんは金銀ときたら、次は何を思い浮かべるでしょうか。
ほとんどの人は銅を思い浮かべると思います。
パールと言った人は、かつてライオンが行っていた
「ブルーダイヤ」(洗剤)のキャンペーンのアレを思い出したんでしょうねw

金閣、銀閣があるのなら、銅閣も!と考えた人が明治時代にいました。
ホテルオークラや大成建設(大倉組)を率いた大倉財閥の設立者である大倉喜八郎です。

大倉喜八郎の別邸として建てられた真葛荘の屋根を胴葺にし
金閣銀閣に次ぐ銅閣と称しました。

(銅閣)

祇園祭の山鉾をモチーフにしているため、正式には祇園閣と呼ばれています。
設計は、ホテルオークラの大倉集古館を設計した伊東忠太です。

(京都の街を巡行する山鉾)

(大倉集古館)

この「銅閣」は、現在は浄土宗系単立寺院の大雲院の伽藍となっています。
非公開の建物ですが、東山の街から聳え立つ屋根を眺めることができます。
コメント
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