被災地のこと 福島

2015年03月15日 | 
地理好きや気象好きなら、当然ご案内ではあるが
福島県は「会津」「中通り」「浜通り」の3つの地域に分けられる。

会津は、猪苗代湖や磐梯山、会津若松といった西側山間部、
中通りは福島市などの盆地を中心とした東北本線沿線の中央部、
浜通りは東側沿岸部である。

福島の震災は津波と原発による被害以上に、風評被害が大きい。
原発反対派と自称する人達による流言飛語や言葉のレトリックによって、
福島の多くの農林水産業が被害を受けた。
住民たちも、放射線以上にそれらの被害、つまり偏見などの被害を受けた。

実際には、津波も原発周辺の避難区域から遠く離れた会津の人たちも
「福島県」というだけで被害を受けている。

当時の政権は何もしていないだけでなく、全ての責任を原発に押し付けて逃げてしまった。

福島の人々は自分たちの力で復興を目指した。
レジャー施設や交通機関も、何とかして復活させようとがんばっている。

スパリゾートハワイアンズは、あの日から1年も経たない
平成24年2月に、全面再開している。

福島臨海鉄道も、スパリゾートと同じく24年2月に全線復旧した。



JR常磐線も、平成30年までに、不通区間の大半を復旧させるとしていて
全線復旧の時期は未定としながらも将来の復旧を見据えた計画方針を
安倍晋三首相が発表するなど、少しずつ前進している。


いわきの街の中心部は、揺れや津波の被害が少なかった事から
震災前とかわらなず、地方都市らしい、賑やかながらのんびりした時間が流れている。

郊外には仮設住宅が建ち並んでいる。
50kmも離れていないふるさとへ、みんなで帰れる日を待ち望む人々を
今日も「復興支援バス」(新常磐交通)は運んでいる。

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