明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



久しぶりに根を詰めたせいで、二日ほど寝てばかりいた。年を取るとはこういうことをいうのであろう。まあ出来た作品さえ良ければ問題はない。何かを得るには何かを差し出さなければならないのは当然である。    蝦蟇仙人の頭部に着手したものの、架空の人物の場合、行き当たりばったりで、なんだか予定より福々しく穏やかな表情になってしまい、布袋さんならともかく。まあこれはこれで、笑顔の人物を数体しか作ったことがないので、別のモチーフに、とこのままキープしておくことにした。これで『虎渓三笑図』用と合わせて、笑顔が四人に達し、おそらく今まで作った笑顔と同数位だろう。私が最近手掛けているモチーフは、元々吉兆を表していることが多く 、長寿を象徴した髭の伸びた老人、丸々と太った子供や仙人が描かれるのであろう。それにしても長い間、実在した人物で修行?したせいか、架空の人物は、全く淀みなく制作が進む。これも随分様々な物を差し出して来た賜物であろう。



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