明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



私が良く使う手に、本物を使えば良い所を作ったり、作れば良い物をわざわざ本物を使ったりする。私なりの写真用幻惑術?の一つである。ホントのことはどうでも良いし、そもそも創作物なのだからウソも何もない。蝦蟇仙人のガマ蛙は、当たり前のように本物を使うつもりでいたが、円谷英二と葛飾北斎には、前日活け締めされた蛸を瀬戸内海から取り寄せたが、蝦蟇蛙も、動き回られたらかなわないので締めることになるが、撮影後食う訳にもいかない。そういえば、蛙を平気で触っていた子供の頃の記憶で、蛙の腹を撫でると、麻酔がかかったようにダラリとなったような記憶があるのだが、ポーズをとらせているうちに我にかえって暴れ出すだろう。あの頃の幼馴染みを連れて来て、撮影の間、蛙を持っていて貰う手もあるだろうが、私と同様、あの頃、蛙、ザリガニ、虫その他の者共に、あらゆる残酷非道なことを繰り返したせいで、特に蛙は今は触るのも嫌になっているに違いないのである。”悪いことは大人になる前に、なるべく早めに済ませておくべきである“というのを本日の結論としておく。


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