鉄拐仙人は、かなり古く登場した仙人である。老師に会いに行くに際し、口から分身である魂を吐き出し向かう。弟子に、七日経って帰らなければ抜け殻である身体を焼くように言い置いて行く、しかし弟子の母親が危篤になり、六日目に焼いて母親のもとに帰ってしまう。しかたなく鉄拐は傍らの脚の悪い乞食の死体に乗り移り蘇る。今日調べていたら、その後、結局脚の悪い乞食として、その後の渡世を生きたらしい。術など使い、横着するからだ、という話である。今のところ鉄拐仙人を最初に完成させたいと考えている。脚が悪いので鉄の杖をついているから鉄拐という。なのに木の杖をつくいい加減な鉄拐仙人像も多い。 いい加減ではない、といえば蝦蟇仙人に本物のガマガエルを使う件だが、幼なじみに金魚のことをメールするついでに、撮影中、蛙を押さえていてくれ、と頼んでみたが、ゴム手袋使っても良いから、といっても断られた。お互い、カエル、ザリガニ、虫達から見れば,アウシユビッツの極悪コンビに見えたことであろう。通称首切りバッタというのがいて,女の子の服の背中に噛みつかせ、引っ張ると、首だけが背中に。バカなバッタといったのは私だが、一匹じゃつまらない、といったのはお前だったはずだ。