永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

川の流れのように。

2010-11-04 13:07:25 | インポート
休日はすこぶるすばらしく快晴の天候に恵まれ、奥さんが街を歩きたいというので付き合って歩きました。
小倉の街は特に中心街はずいぶんと綺麗になった感がありますが、町の匂いというか空気に町の情緒を感じることができなくなったような気がします。そして街のエネルギーが感じられません。この穏やかで静かな街がかえって喧噪もなくいいのかもしれません。まばらに不規則に高層建築物が空に向けて顔を出しているのが街のデザインとしては気になるところですが。
紫川に沿って川上に向って歩いてみました。ところどころの岸には魚釣りしている人々の姿がありました。ハゼやスズキが釣り竿に上がっていました。川を眺めていると何かボケーッとした気分になるものです。空を見上げてものんびりしているし、結構想像が涌くし、川からの風に五感が冴えてきます。なぜか川の向こう岸に行ってみたい気になります。橋を渡っていくという手段ではなく、川面を渡りたいという気になります。要するに川を感じてしまうという感覚です。
昨今エコがいろんな場面で提唱されていますが、それはエネルギーやゴミ処理・リサイクルなどの企業活動によるビジネスとしてのエコであり人工的なエコのような気がします。ほんらいエコとは自然ということでしょうから、自然と共生するということなのだと思います。街の中の川に穏やかさを感じるということは川には情が流れているとなのだと思いました。



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川面。〈C〉永野宏三・ひろみプロ



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