永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

昔日の未来の残像。

2010-08-24 08:55:55 | インポート
9月に出展する展覧会が間近になり、出す絵のアイデアがずるずる決まらず今になり過去に撮った写真データからヒントを探す。
昨年撮った日田英彦山線の採銅所駅が浮かんだ。山の麓にある小さい駅。すぐ近くにトンネル。戦後くらいまでに、あたりは実際に銅を採掘していたらしくその由来を駅名にしてある。駅舎は大正時代に建てられた木造で瀟洒な建物。
データだけを眺めていても1年前の写真で絵にするには臨場感が思い出せないので現地に行ってみることにする。ホームには誰一人下車する人は居ずぼくのみ。登りの電車が1時間後に一本しかない間にノートをスケッチブックがわりに角度を変えてクロッキーする。駅舎すぐ近くにトンネルがあるのがなんとも良くこの角度をアイデアソースにすることにした。
うだる暑さだけがおそろしく静まりかえっている。あたりは蝉の音だけが鳴り響いていた。蝉の音はあるが静寂な光景は妙に昔日の空気感を漂わせていた。






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クラシックな車。〈C〉永野宏三・ひろみプロ



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