小倉の松本清張記念館でエディター・松岡正剛さんの講演を聞く。講演の前にポツダム宣言あたりから日本が終戦に向って彷徨うと共に、作家が生きることに執着し、食がつきまとう疎開先での作家の葛藤とプライド。戦後・日本で起きた疑惑を推理で紐解く短篇映画を二本見る。何れも、松本清張の目でみた作家と時代の葛藤と社会疑惑を、松岡さんが映像で構成したもの。生々しいリアル感が伝わってくるからおもしろい。編集を通して時代を見る松岡さんの言論表現は社会、科学、宗教と多岐に渡ってのありとあらゆるテーマを活字と視覚を駆使して独自な活動でワールドを築いてこられた方だから、話しも謙虚にして説得がある。お話しをされる松岡さんの目を見ていると、鋭いが柔らかさもあるオーラーを解き放っていた。
人生は生きている限り、思わぬことや予期せぬことが身近に降り掛かってくることもある。そのことから逃げることなく、自分のものとして受け入れて考えることが人生というドラマのおもしろいところでもあるのだが、時代を生きる自分という座標軸で、目線をどういう角度で現象に向けるかで、自分のポジションも動きが出てくるような気がする。
人生は生きている限り、思わぬことや予期せぬことが身近に降り掛かってくることもある。そのことから逃げることなく、自分のものとして受け入れて考えることが人生というドラマのおもしろいところでもあるのだが、時代を生きる自分という座標軸で、目線をどういう角度で現象に向けるかで、自分のポジションも動きが出てくるような気がする。