永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

陽気。矛盾。エコとエゴ。

2009-11-28 09:17:48 | 日記・エッセイ・コラム
穏やかであたたかい日中、電車に乗っていたら、ぽかぽかした陽気の暖かさが窓ごしに伝わってきて、車内にはそんなに暖房の温度は必要がないと思われるのに、やたらと暖房が効いていて、かなり暑い。乗客のサラリーマンらしき人や学生でいっぱいだ。その内、「暑いのう」、「なんね、暖房効きすぎやない」とあちこちから声が上がり出した。学生は上着を脱いでワイシャツ姿になりだした。そんなに着込んでいないのに、ぼくの背中は汗びっしょりになってしまった。鉄道会社はサービス精神から暖房を効かしているのだろう。あたりが読めないでいる。小倉駅に着き、ホームに降りたら鉄道会社のポスターが貼ってあり、文面には、「エコな列車を利用しましょう。鉄道はCO2を減らします。どこまでもエコです」。どこがエコかわからない。車内の異常な暖房と人間の汗。矛盾したエコに振り回された電車内だった。生きているとエコとエゴは背中合わせということがよくわかる。お腹が空いていたので、1番線ホームの立食いそばで久しぶりにかしわそばを食べる。食べ終ると、麺をゆでる窯の大鍋のそばで、ここでも汗びっしょりになった。仕事場に帰ると急ぎタオルで汗を拭き着替えをすませる。おかげで湯上がりみたいにからだがすっきりした気分になった。