関東地方は高温注意報の暑い日が続いていますが、珍しく先週七夕の夜も晴れ渡り月明かりがとても綺麗な夜でした。
個人的な願い事は入院中母方叔父の快復をお願いし、又九州地方のご不明の方の捜索や大量の流木や土砂撤去等から
一刻も早い復興をお祈りしています。 添付写真1はGivernyのMonetの池の睡蓮。
今回映画「忍びの国」をご紹介するのに、昨年からupした2つの記事を見返してみました。
「心=無門の一関(忍びの国より)」 記事には、九州豪雨の記載がありました。
地震に次いでの自然災害で避難されている方達の心身のケアが、充分に進みます様に。
そして上記の記事でも記させて頂いた、雑誌「波」2008年6月号に掲載の原作と脚本和田竜氏の
「忍びの国」刊行記念インタビューで述べられていた下記の事が映画でも見事に表現されていました。
「忍びの国」のテーマは善が悪を責め悪が善に勝ってしまう事で悪である忍びにも胸のうちに秘めた哀しみがあり、
それゆえに一途に女性を愛したり善にも悪にも矜持や悩みがある。
↓ ここから先は映画storyに触れていますので、先入観なくご覧になりたい方は*部分を回避して下さい。
***映画story記載ここから***
政略結婚相手織田信雄(信長の次男)命令の家臣に父を亡き者にされ短刀で一気に駆け込んでくる平さん演じる北畠凛と、
その刃を頬に受け偉大な父を持つ息子の葛藤を家臣を前に吐露する知念さん演じる信雄の善側の哀しみ。
一方自由気ままの様に見え柵のあるその場所で生きるしかない「虎狼の族」忍び軍の哀しみ、大野さん演じる無門との
決闘「川」で敗れた弟(満島さん演じる下山次郎兵衛)の死からその場所を潰そうとする鈴木さん演じる下山平兵衛の哀しみ。
「女子供も容赦しない」織田信雄の命から身寄りのない子供達特に身体の小さい「ネズミ」を案じ、
(原作に「ネズミ」は登場せず伊賀に流れて来た父亡き後鍛冶職人を継いでいる少年「鉄」がいる)
自害した北畠凛から託された名宝お茶入れ「小茄子」を元に無門と京へ逃げる事をやめ伊賀に戻る事を選んだお国。
石原さん演じるお国の母性と、一人で十二家評定衆に歯向かう無門を守るための無謀とも言える捨て身の愛。
そして子供の「ネズミ」と同じ生い立ちで感情を封印する事で伊賀一の忍者となった大野さん演じる無門が、
最愛のお国や亡き父を想う北畠凛、忍びに不要な正義感を背負い自身も無門との決闘「川」で敗れた下山平兵衛、
平兵衛との決闘後亡骸の埋葬を了承してくれた伊勢谷さん演じる日置大膳、長野左京亮、「織田の子倅」苦悩の信雄らと
接して行くうち人らしい感情を表に出して行く過程。息を飲むアクションシーンの更に上を行く感動があります。
原作では無門に意見する位年長の印象があり親の愛情を知っている鍛冶職人の少年「鉄」を
自身の子供時代を彷彿とさせる様な幼子の「ネズミ」(長じた後のナレーションが山崎努氏)に変更する事で、
何かを守ろうとする無門の人間らしい変化が際立つendingになった様に感じられました。
プログラムで中村義洋監督が仰っている当初知念さんを想定されていて整理していく上でなくなった
忍びの一人というのは、もしかして「鉄」だったのかなと。織田信雄のcastingも見事でしたが。
生物学的でなく精神的なDNAを繋ぐという意味でも、嵐さんによる主題歌「つなぐ」の歌詞とも
ぴったり合っていますね。 ***映画story記載ここまで***
先週の定休日に拝見したレイトショーは和田竜氏の原作ファンの方&大野さんファンの方に加え、
店主もドラマ「地味にスゴイ!」時から登録のお国役石原さん公式LINEで夕方お知らせもあったせいか、
男性がお一人でいらしている方も多く男女比同率でした。(net予約の最後列席からcheck )
<7/25追記 店臨休7/23(日)初回もほぼ同比率で年齢層が割と高く、殆どの方が最後まで着席されいて。>
7/8(土)NHK朝ドラ「ひよっこ」冒頭シーンでも、天正伊賀の乱後の天正10(1582)年本能寺の変に際して
大阪から三河へ逃れる徳川家康最大の危機と言われる「伊賀越え」時、観音堂主の山名孝倫から厨子に納められた
三個の鈴を受領し伊賀の民に道案内と警護をしてもらい浜松に戻れた事で、江戸開府後に伊賀の領民を四谷に住ませて
伊賀町の鎮守社として創建の「鈴降稲荷神社」と思われる場所が「おんな城主直虎」&「真田丸」アニメコラボで登場。
この「鈴降稲荷神社」を検索時、「忍者オフィシャルサイト」に遭遇。
伊賀忍者について非常に詳しく記されていますので、ご参考までに!
映画「忍びの国」のプログラムも超充実内容なので、鑑賞日より前にご購入された方が良いかも。
改めてじっくり拝読中で更なる予習復習後、白ならぬ薄pink気味のivory色だったお国ちゃんマスコット付前売り券
(写真2)で又鑑賞しに行きます。(大野さんは熊が苦手とラジオArashi Discoveryでも仰っていたので、無門にせず)
今年2月に記載させて頂いたもう一つの記事「忍びの国に大先輩」 でご紹介のきたろうさんが、
演じられた「音羽の半六」の女装(プログラム「忍者の服装」に写真が!)して逃げる半日かけて撮ったシーンが
カットされてがっかりもカットする中村監督の辛さを慮っていらっしゃいました。
殆どのキャストの方にカットされたシーンがあった様で、苦渋の決断でいらしたと拝察しております。
7/10(月)朝日新聞別刷り特集千葉版で「県内一と言われるほど狭いグラウンドながら工夫して練習を重ねてきた。」
(⇒祝!1回戦勝利 ! !)と記載され、お隣某国立大キャンパス敷地を少し分けて欲しいと思った事のある諸先輩方や同期&後輩の
同窓の皆様も、この夏大先輩もご出演の映画「忍びの国」をご覧になりませんか。絶対損はしませんので!!
では、熱中症にご注意の上体調にお気をつけてお過ごし下さい。Bonne semaine ! ! !
<追記> 今年も成瀬さんを想い起こす百合(写真3)が、分球したものを含め8輪咲き始めました。
← Merci pour votre adhesion! 文&写真 白クマ
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