愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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バジャドリー-ビジャレアル

2009-04-21 16:25:30 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/21(火)       
 
愛丸’s チェック        
これでアングリル峠を乗り切ることになるバジャドリー。
いい試合は展開することはできた。
ここでしっかり勝ち点が取れれば、もう残留は決まったも同然。
ここで勝ち点が取れなくても、ほとんど残留は決まってるが・・・。
自慢のサイドアタックが機能すれば、傷心のビジャレアルに勝利することができるかも。
ビジャレアルはアーセナル戦の敗戦をどこまで引きずってるか。
このままの状態だと、来シーズンのCL権を逃すことになる。
M・セナ、S・カソルラとチームの顔がふたりも離脱中で、かなり厳しい台所事情。
チーム一丸となって、ここから最後まで戦うしかない。
強豪との対戦も残ってるし、厳しいのは間違いない。
終盤戦に強いビジャレアルだし、このまま終わるとは思えないが・・・。

バジャドリーが前半の決定機をしっかり決めれば、あっさりの試合になったかもしれん。
前半は間違いなくバジャドリーがペースを握った。
よかったのがカノッビオ。
やっぱりこの男は独力で違いを生み出せる。
気持ちの乗ってないビジャレアルDF陣はかなり手を焼いてた。
ここにエスクデロ、P・レオンがもっとうまく絡んでいければ、点は簡単にとれたはず。
トップに入ったビクトルがベテランらしい動きでビジャレアルDF陣を翻弄してたし、いつものサイド攻撃ができてたなら・・・。
エスクデロはここまでのアングリル峠の試合の中で一番パッとしなかった。
J・セスマの代役をしっかりこなせてたように思えてたが、ここでは格の違いが。
J・セスマだったらってシーンがいくつもあった。
右のP・レオンもいまいち。
両サイドはバルサ、マドリーとの連戦で疲労が溜まってたのか。
こういうときもあるだろう。
後半、一気にビジャレアルペースになって慌てるシーンが増えたが、大ピンチのPK戦もG・ロッシのキックミスに助けられた。
ここでCBのI・ベアが一発ロハで数的不利に。
ここからは耐える展開になったが、ビジャレアルの攻撃的布陣を向こうに回して、しっかり耐え切った。
カウンターからチャンスもつかんでたし、そう悪い戦い方じゃなかった。
ここまでのバジャドリーを見てると、残留には値するチームだし、来シーズンはもっと上が狙えるはず。
どこまでこのメンバーが残るのかわからないが、この現状をキープできれば、ヨーロッパ戦圏内も夢ではない。
一方、ビジャレアルはかなり深刻な問題を抱えてる。
アーセナル戦での敗戦で、CLからも姿を消し、リーガでも長い間守ってきた4位の位置も明け渡した。
M・セナ、S・カソルラもまだ戻ってこれないみたいだし、ここからどう戦っていくか。
そんな中のG・ロッシのPK失敗。
たかがPKひとつってことだが、この若いイタリア人FWのメンタルが心配。
悪いときは悪いことが重なるもので、これが負のスパイラルってものかも。
ほんとにこの試合の前半は酷い内容だった。
ピレスもいたのかいなかったのかわからい状態だったし、カニも相変らずの出来。
ピボーテからの展開が望めなく、ペースを全く握れなかった。
これを考えると、M・セナの展開力、S・カソルラの仕掛けからフィニッシュと、チームの核がないと、うまく攻撃できてない。
あのPKもM・セナだったら、あっさり決めれたはず。
リーガではここからってときにこのふたりがいないのはそうとうな痛手。
ピボーテはエグレン、ブルーノしかいないし、ここでシステム変更なんて荒治療はよろしくない。
そうなると、その前でうまく試合を作る選手がいればいいが・・・。
いっそのこと、イバガサあたりをピボーテで使ってみたらどうだろう。
この危機をうまく乗り切らないと、ビジャレアルはUEFA圏内も逃してしまうかもしれん。
そのためには、ここでの勝ち点3は重要だった。
バレンシアはセビージャに勝利し、4連勝と勢いに乗ってるし、このまま置いていかれることに。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
S・アセンホ(決定的なシーンも落ち着いてセーブ。PKを止めたってことではなかったが、この男の何かがあのPK失敗を生んだのかも)

レクレアティーボ-R・マドリー

2009-04-21 14:19:20 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/21(火)       
 
愛丸’s チェック        
降格圏の18位でもがき苦しむレクレ。
このアングリル峠も勝ち点を奪えないような展開。
そりゃ、ここで勝負になるようなら、この順位にはいないはず。
ただ、17位のS・ヒホンとは勝ち点差が3で得失点差ではレクレが有利。
ってことは1つの勝ちで順位は変わる。
そうなると、相手がマドリーだろうが、カーサでは負けたくないはず。
ここが魂の見せ所。
マドリーはバルサが負けるのをひたすら待つしかない。
勝ち続けて、バルサにプレッシャーをかけ、あの厳しい日程にすがるしかないないだろう。
圧勝しなくてもいい。
泥臭く勝ち点3をつり続けることが重要。
クラシコの前に差を3にしときたいが、バルサは前日に勝利を収めてる。
こうなるとマドリーにプレッシャーがかかってきそうだが・・・。

レクレにチャンスがなかったわけではない。
バルサ戦では全く使い物にならなかったシシがこの試合はかなりはりきってプレーができてた。
やっぱり、この男は左サイドで仕掛けてなんぼ。
だいぶマドリーのDF陣をあたふたさせることができた。
その証拠のS・ラモスのオーバーラップの回数が少なかった。
中央突破から、エリア手前まで持ち込み、カンナに倒されFKを獲得したシーンはシシの真骨頂。
ダイブ気味だったが、カンナにタルヘタ・アマリージャを出させた。
これと目立ってたのが、A・コルンガ。
ペペとのマッチアップが多かったが、やってやられてなかなか面白いものに。
ペペがどこまで本気になったかわからないが、この攻撃を担ったふたりはかなり自信がついたはず。
守備では前節はメッシ、この試合ではロッベンと対峙した左のラテラル、カサードががんばってた。
前節はかなりの評価を得たみたいで、この試合でもさらに評価は上がるはず。
時間の経過とともに、ロッベンが中に切れ込めるようになってきたが、かなりの時間ロッベンを抑えることができた。
左にポジションチェンジをしたときにロッベンが輝いてたことを考えると、この右に位置してたときはそうとうやりずらかったんだろう。
GKのリエスゴもなかなかのセーブを連発。
あのマルセロのシュートは抜け出された段階で勝負ありだったし、あれは止めれなかっただろう。
ここまで目立つ選手が多く、あのマドリーをこの1点だけに押さえたんだから、次節のビジャレアル戦はなんとかなるかも。
降格はしたくないだろうし、ここからさらに気持ち全開でいかないと。
マドリーは完全に格下相手にまさかのエンパテ劇を演じるとこだった。
ラウルの決定的なシュートもポストに当たったりと、運にも見放された感があった。
それを救ったのがマルセロ。
最近は中盤での出番が多かったが、この試合はひさびさのラテラルでの出場。
それでもあの攻撃力は全開で、どんどん前に進出。
前にイグアインがいたが、この男が中への入っていくから、前には広大なスペースが。
これを有効活用。
左のウイングじゃないかって振る舞いだった。
貴重なゴールもガゴのロングスルーに抜け出して決めたものだが、ラテラルの選手があそこで、あのパスを受けるとは・・・。
状態はすこぶるいいんだろう。
エインセがどうしてもラテラルのファーストチョイスだろうし、やっぱりマルセロはひとつ前で使われるはず。
そうなると、ロッベンが右にいて、イグアインの使い勝手が・・・。
ラウルのパートナーをその状況に応じてフンテラールかイグアインにすればいい。
次節のヘタフェ戦が終われば、セビージャと一戦交えてからクラシコ。
セビージャが今後キーマンになってきそうだが、このチームの状態が・・・。
そうなると、ヘタフェとのマドリーデルビーが大事になってくる。
ヘタフェの会長が大のマドリディスタだから、ここでヘタフェが全力投球ってことはないだろうが、どうなることか・・・。
この試合内容だと先が思いやられる。

スコア 0-1

<得点者> 
R・マドリー   マルセロ
~愛丸's MVP~
マルセロ(ラテラルとは思えないような攻撃力。まるでウインガーとしての振る舞いだった。果たしてこれが強豪チームにもできるかどうか)

ユベントス-インテル

2009-04-21 13:51:11 | セリエA
観戦日 4/21(火)       
 
愛丸’s チェック        
151回目のイタリアデルビー。
ジュゼッペ・メアッツァではインテルが1-0と勝利。
1位、2位の直接対決なんだが、勝ち点差は10も離れてる。
こうなると、ライバルに負けたくないって意地でしか戦うモチベーションはない。
ユーベはここ数試合、かなり状態の悪さを露呈してるし、トリノ・オリンピコとは言え、苦しむのは必至。
ラニエリの不可解な采配がなければいいが・・・。
インテルはこの試合ドローでも御の字。
できれば、完全勝利でユーベに引導を渡したいところ。
モウリーニョはだいぶラニエリというかユーベ全体を口撃してるが、これが裏目に出ず、その通りの結果になることを願う。
試合はきっちりピッチで結果を出さないと、選手以外が目立つデルビーにはならないでほしい。
気持ちの面で、かなりインテルが優位に立ってる。

引いて守るようなセリエ独特の試合展開にはならなかった。
ユーベはアレを中心にしっかり攻撃できてるときも。
ただ、ネドベドはインテルの攻撃をケアする時間が長く、いつものダイナミズムは鳴りを潜めた。
もっと中に切れ込んでくるようなシーンが増えてればよかったが・・・。
マルキオンニも同じ。
一度、J・セーザルと1対1になるシーンをつくり出したが、これはレテならず。
こういうシーンを決めないと、デルビーみたいな大舞台では、結果はついてこない。
アレとコンビを組んだヤクインタは、消えてる時間が多かった。
もっと目立って楔のボールを受けるなり、裏にどんどん抜け出すなりアクションがもっとほしかった。
アレだけが広範囲にわたってボールを引き出しており、インテル相手にさすがにひとりでは・・・。
ユーベは全体的に個人技でインテルに劣ってた。
それをチームでカバーできればいいんだが、そのチームってのもパッとせず。
この勝ち点10の差がまざまざと出た試合に。
チアゴはバロテッリ、ムンタリのこばかにしたようなパス回しでイライラして一発ロッソ。
あんな簡単に、それもヒールなんざを使われながらかわされると、そりゃ頭にくるだろう。
力が足りてない証拠。
そんなユーベもジョビンコを投入して流れが変わった。
この男はインテルの高い個人能力に唯一引けをとってない。
小さいながらにも、小気味いいドリブルで突破できるし、キックの精度も高い。
周りとの連携もだいぶ取れだしたし、スクデットが不可能になった今、残り試合全てに先発させてもいいかも。
ただ、ラニエリはそんなことはしないはず。
アレに代えてのジョビンコ投入で、ここは飛び道具を持ってるアレは残して、ヤクインタを下げるべきだったのでは?
負けてる状況だったし、どうすれば一番得点の可能性があるのかラニエリ以外の人間がよくわかってるかも。
そんなユーベのATになんとかCKで追いつき、シーズンダブルだけは防ぐことができた。
これで満足だろう。
インテルはユーベを子供扱い。
ただ、個人の力でねじ伏せただけでなく、からだを張るディフェンスも目立った。
ユーベのミドルはほとんどブッフォンまで届かなかったし、必ずDFがコースに入ってた。
こういう守備でも気持ちっていうのが大事。
これぞスクデットに値するチーム。
個人にばっかり目がいきがちだが、チームとしてセリエで一番いい状態になることも証明してる。
攻撃は今はズラタン、バロテッリのコンビがファーストチョイスに。
ズラタンは今さらどうのこうの言うことはなく、バロテッリもテクニック、スピードは申し分ない。
あのカウンターから先制レテは見事だった。
自陣からズラタンが仕掛け、絶妙のパスをムンタリへ。
それをダイレクトでDFとGKへいいスピードでのクロス。
走りこんできたバロテッリがきっちり決めてみせた。
こういうカウンターがヨーロッパの舞台で通用しないのが不思議。
このドローでスクデットは決まった。
ユーベ、ミランと同じ状態でスタートして、この差は立派。
早く、この力をCLで発揮してもらいたいものだ。

スコア 1-1

<得点者> 
ユベントス   グリゲラ
インテル    バロテッリ
~愛丸's MVP~
ジョビンコ(途中出場だったが、敗戦濃厚のチームを救ったのはこの男。もっと使っていい選手のはずなんだが・・・)