愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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オランダ-フランス(EURO´08)

2008-06-14 23:16:01 | 各国代表戦
観戦日 6/14(土)       
 
愛丸’s チェック        
初戦でイタリアを3-0と完膚なきまでに叩きのめしたオランダ。
ポゼッションサッカーというよりは完全なリアクションサッカーで見事なカウンターを披露。
あのカウンターは破壊力抜群。
フランス相手にもあの攻撃が火を噴くか。
それとも懸念されてる守備陣がフランスの攻撃の前に火達磨になるか。
フランスは難敵ルーマニアにスコアレスドロー。
アンリを外しての初戦だったが、いい攻撃はなかなか披露できなかった。
リベリ以外に見るべきところがなく、どうやってこの窮地を抜け出すのか。
ドメネクにそこまでの技量があるとは思えないが・・・。
2列目以降の攻撃参加、SBのオーバーラップ、この辺が機能してくればフランスも変われるかも。

またまたオランダがやってくれた。
自分の予想だと、イタリア、フランスの守備陣を前に、オランダの攻撃は空回りすると思ってたんだが・・・。
ドイツW杯の優勝、準優勝チームに臆することなく、自分たちの攻撃性を遺憾なくはっきして、3点、4点と大量点を奪うことができた。
この試合はなんと言っても、カイトのあのCKからの先制ヘッドが一番。
今のオランダは先制して、相手に出てこさせといて、電光石火のカウンターで目の覚めるような得点ができる。
イタリア戦での2点目、このフランス戦でも2点目が見事なカウンターから。
けがで出場がどうかと言われてた、ロッベンとV・ペルシで見事にゴールを奪ってみせた。
ロッベンが左サイドをドリブルで駆け上がり、ファーから猛然と中に切れ込んできたV・ペルシへの低い早いクロス。
これを左足のダイレクトボレーでのゴール。
あのクペの対応を見てると、ロッベンがクロスを上げた段階でもうお手上げ状態。
V・ペルシのシュートを止める気力はなかった。
あれだけサイドにいい選手がいたら、これぐらいはやって当たり前。
このEUROの予選でこれほどまでのカウンターが炸裂しなかったのは相手が引いて守ってきてたから。
相手が強くなると、この攻撃の威力は倍増する。
2-0の状況で、アンリに1点返され、嫌なムードになったんだろうが、直後にロッベンの個人技であっさり突き放した。
この辺にオランダの強さを感じる。
どkまで突き進めるか、かなり楽しみ。
CLのファイナルに出場した面々がなかなか本領を発揮できてないなか、V・デルサールだけはあのファイナル以上の出来。
どんなシュートも決まらない感じがする。
何度オランダの失点を救ったことか。
この男がゴールマウスの前に立っている限り、オランダが複数点を献上することは考えにくい。
この強さは本物かも。
フランスは初戦の4-4-2からアンリを1トップに置く4-2-3-1にシステムを変更。
右に入ったゴブが前半はなかなかの動きを披露したが、点には繋がらなかった。
リベリにも切れは感じられたが、どうにもこうにも個人でしか攻撃できてない。
マケレレ、トゥラランに攻撃参加が期待できず、左に入ったエブラもユナイテッドで見せるような活躍はできなかった。
前だけで攻撃しようとしてもやっぱり限界がある。
フランスの唯一の得点はサニョルがオーバーラップしてのものだったし、もっとこれを早い段階からやれてるばよかった。
これでどうやって点が取れるかのパターンはつかめたはずだから、後はこれをどうやって活かしていくか。
ドメネクは点が欲しい状況で、節操もなく、ゴミス、アネルカを投入したが、こんなじゃ先はない。
いつだかのオランダを見てるようだった。
マケレレ、トゥラランと守備的に振る舞いたいんだろうが、4失点もしてしまうと元も子もない。
第3戦はドイツW杯のファイナルの再現となるが、相手の出方ばっかり伺って、なかなか点が取れないようなサッカーになると・・・。
ナスリとマケレレを並べて攻撃に行くとか、この日よかったゴブを右、左にリベリを置いてみるとか、積極的にいかないと先はない。
何度も言うが、イタリアに口撃することばっかりに力を注いでるドメネクが窮地を救うようなサッカーが出来るとは思えない。

スコア 4-1

<得点者> 
オランダ   カイト、V・ペルシ、ロッベン、スネイデル
フランス   アンリ
~愛丸's MVP~
V・デルサール(ここにきて生涯最高の状態にあるのかも。リベリのシュートを右手で叩き返したセーブには鬼気迫るものを感じた)