愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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オランダ-ガーナ(国際親善)

2010-06-02 09:08:51 | 各国代表戦
観戦日 6/2(水)       

愛丸’s チェック
オランダのテストマッチ2試合目。
前回のメキシコ戦は、ほんとのテストの意味合いが強かった。
この試合は、ロッベンを除くCLファイナリストたちが、スタメンに名を連ねた。
中盤にスネイデル、V・ボメルが入ると、どんな攻撃、守備を披露してくれるのか。
DFラインもレギュラーでのテストだし、この試合で、オランダの力がある程度わかってくるはず。
ガーナはエッシェンの不在をどうカバーするのか。
ムンタリ、アッピアーとまだ高いレベルの選手はいるが、やっぱりエッシェンがいないといなると・・・。
グループも厳しいチームが揃ってるし、いい準備ができて、チームが乗っていくようなことにならないと、突破は厳しいかも。

オランダは、この試合で、だいぶチームが出来上がってることを証明してみせた。
スネイデルがいるといないとでは、ぜんぜんチームの攻撃が違ってくる。
3冠王者の司令塔は、オランイェでも、不動の選手として、攻撃を活性化させた。
フリーになるのがうまいし、いくらマークがついてても、ここってところではしっかり仕事をする。
あの必殺のスルーパスで先制点をゲット。
このパスからV・ペルシが決めたものではなかったが、ここに繋がった段階で勝負あり。
出し手、受け手、どちらもぴったりの動きだった。
日本は、これを止めることができるかというと、かなり難しいミッションになりそう。
コンパクトな陣形で、スネイデルにスペースを与えないことに終始してしまえば、DFラインの裏を狙われるし、ここをケアしすぎると、中盤にスペースが。
ガーナもこの点に気を配りながら守ってはいたが、これを90分やることは不可能。
どうやってここを押さえ込むか。
これがオランダを攻略するためのポイントに。
ただ、この試合には腰痛のため、出場しなかったロッベンも本大会には出場するだろうし、ここもほっとくわけにはいかない。
攻撃は、スネイデルがキーマンなんだが、守備ではアンカーのV・ボメルが最高のコンディションで最高のプレーを披露。
この位置でのあの気の効いた守備がどれだけチームを助けてるか。
ボール奪取能力も高いし、展開力も目を見張るものがある。
必ず、ここでボールが落ち着くし、攻撃の起点としても申し分ない働き。
ラフィとのワン・ツーの見事だったし、高い位置に出れるところもポイント。
これだけ、この段階で調子のいいところをアピールしてるオランダだが、これが本大会まだ続くかどうか。
V・ペルシとカイトがちょっとしたごたごたを招いたみたいだが、オランダに怖いのは内紛。
あれだけのメンバーを擁しながら、W杯の優勝がないのは、ここに問題が。
これだけまとまってるところを見ると、それも心配ないんだろうが、実際、この時期に変な噂までたってるわけで・・・。
オランダの弱点を探そうとこの試合を観戦したが、ガーナが守備一辺倒だったし、なかなか穴が見当たらなかった。
メキシコ戦のメンバーだったら、小さいFWに苦労してた印象だったが、この試合では、個人で仕掛けられてもしっかり対応できてた。
気の緩みからお見合いしての失点を許したが、これはテストマッチだったからだろう。
あの攻撃を防ぐ手立てが見出せないし、守備での穴もそうない。
このパフォーマンスが終始できれば、オランダがW杯制覇してもなんらおかしくない。
ガーナは、果たしてこの試合にどれだけのモチベーションで挑んできたのか。
ムンタリは先発してたが、全く試合に顔を出してこないし、アッピアーも仕事をしたシーンは皆無。
このふたりが、もっと目立つような試合にならないと、ガーナが勝ち点を奪うことはできない。
右のオウスアベイエは何度か突破を試みたが、これが効果的ではなかった。
守備陣も失点するまでは集中してるように感じられたが、ひとつ奪われると、なんだか緊張の糸が切れたみたい。
これがアフリカのチームのもろいところ。
何かがきっかけで崩れだすと、そのままずるずるいってしまうし、最後まで高い集中力を保つことができない。
アッピアーがクラブでの出場も少なく、この男がしっかりチームをまとめないと、悲惨な結果に終わることも。
エッシェンの不在は、この国にとって死活問題。
どうやら、今回のW杯では、ガーナはノーインパクトで終わってしまいそう。

スコア 4-1

<得点者> 
オランダ   カイト、V・デルファールト、スネイデル、V・ペルシ
ガーナ    A・ギャン    
~愛丸's MVP~
スネイデル(この男がチームの攻撃を司ってる。まさしく司令塔。インテルでの貢献度よりもオランイェでの貢献度が大きい。この男が輝くとかなり上まで行けそう)