愛丸のサッカー観戦記

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ナポリ-マンチェスターC

2011-11-23 18:24:45 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/23(水)       

愛丸’s チェック
現在、勝ち点5Pで3位のナポリと、7Pで2位のシティの一戦。
バイエルンが頭ひとつ抜け、おそらく、今節のビジャレアル戦で突破は決めるはず。
そうなると、この2チームでもうひとつの椅子を争うことに。
ナポリは突破のためには、勝つしかない。
ドローでも厳しい状況だし、ここは勝ってシティより上に立って、最終節を迎えたいだろう。
シティは、プレミアでの好調そのままに、ここにきてCLでも調子を上げてきた。
ドロー以上の結果でOKだが、今のシティがドローを狙いにいくようなサッカーはやってこないはず。
マンチーニの悪い癖がでなければ、今の状態のまま攻撃的に振舞って、勝ち点を奪って、ここで突破を決めたいところ。

ナポリが、この大事な試合で、最高の戦いを披露した。
ラツィオ戦では力を温存し、このシティ戦に全てを賭けてきた印象が。
いつものアグレッシブな中盤を武器に、決定力の高いトリデンテが仕事をする。
デ・サンクティスを中心にしたDF陣も最後まで集中を切らすことはなかったし、このサッカーができれば、決勝ラウンドでもかなり期待が持てる。
カバーニが、CKからニアでうまく逸らして先制点を挙げ、このリードを守れそうな前半だったが、クリアミスから同点に追いつかれて、ここでは暗雲が立ち込めた。
これを振り払ったのが、またしてもカバーニ。
ドッセーナのオーバーラップをラベッシがうまく使い、ここからマイナスのクロス。
簡単に決めれるボールでもなかったが、これをカバーニが見事に決めてみせた。
あのシュート、そう簡単にできるものではない。
自分に近い位置で足に当てたんだが、あれだけ強烈にコースを狙える選手はそうそういない。
さすがカバーニと脱帽するしかなかった。
このリードでサン・パオロの最高潮に達し、選手たちもそれに乗せられた。
ここからは、守備陣が奮闘。
特に、デ・サンクティス。
どれだけ失点を防いだことか。
あれだけGKが当たってくると、なかなかゴールを奪われる気配がしてこない。
攻撃的な選手を次から次に投入してきたシティだが、誰も得点することはできなかった。
インレルがケガで途中交代し、中盤のセンターでいい仕事ができてたこの男が欠けたときには、バランスが崩れるかもと思われたが、ここは代わったジェマイリがしっかりカバー。
簡単にプレーすればいいときに、ボールを持ちすぎて危ない場面も見られたが、これが致命傷になることはなかった。
ラベッシ、ハムシクと最後まで全力を出し切って走ってたし、ハムシク、マッジョにダメ押し点を奪うチャンスが訪れたが、これを決めれなかったのは、終わってみたら愛嬌だったと言っていいかも。
あれを決めてればもっと楽に勝てたんだが・・・。
ナポリのこのサッカーはシティにない、チーム力で、その上を行ったものだし、まだ最終節が残ってるとは言え、何の可能性もないビジャレアルとの試合。
ここもきっちり勝ち点3を取ってすっきりとグループ突破を決めたいところ。
シティは、この大事な試合でやらかしてしまった。
ユナイテッド相手にオールド・トラッフォードで6点を奪ったチームとは思えないものだった。
ただ、個人の力があるチームだし、その片鱗は最後まで伺わせた。
バロテッリには、何度も決定機が訪れたが、これはナポリのDF陣に阻まれ、D・シルバのいいプレーも得点には至らなかった。
ナポリのミスからしか点は奪えてないし、もうちょっとチームとしての崩しが有効的だったら、1点で終わることはなかっただろう。
ナスリ、アグエロ、A・ジョンソンと攻撃的な選手を投入し、ミルナーをSBに回してまで点を取りにいったが、これも実らず。
バランスを崩してまで攻撃的ではなかったが、この試合でのシティにとってゴールが遠かった。
アグエロの個人技に、ナスリ、D・シルバのファンタジックなパス。
コラロフの強烈な左足と魅力的なプレーはあったんだが、点にならないことには・・・。
ナポリはカバーニの個人能力で点が取れたのに、シティにはそれを越える能力を持った選手が、働くことができなかった。
この敗戦で、シティは3位に交代。
最終節、ナポリがビジャレアルに敗れることは想像しづらいし、バイエルンとの勝負に勝ったとしても厳しい現実が待ってそう。
今シーズン、CLでも上位進出を狙ってたであろうシティの野望は、ここで潰えてしまうことに。
これがプレミアに影響を及ぼさないならいいが・・・。

スコア
2-1
<得点者> 
ナポリ      カバーニ×2
マンチェスターC バロテッリ                

~愛丸's MVP~
デ・サンクティス(カバーニの2得点も見事だったが、この男の大当りがなかったら、何点取られてたことか。試合の終盤での神がかったセービングには惚れ惚れした。これだけのプレーが続けば、ナポリの失点数は減ってくる)