愛丸のサッカー観戦記

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バレンシア-ゲンク

2011-11-25 15:07:33 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/25(金)       

愛丸’s チェック
前節、レバークーゼンに勝利し、突破へ首の皮が繋がったバレンシア。
最終節が、チェルシー戦だけに、ここはきっちり勝利しとかないと。
それでも、まだチェルシーの方が有利だし、できれば、今節、チェルシーにグループ突破を決めてもらいたかったんだが・・・。
いい勝ち方をして、なんとか最終節に望みをつなげたい。
ゲンクも、ここから2つ勝利することができれば、勝ち点が8Pになり、突破の可能性も出てくる。
ただ、これはちょっと大きな理想だし、現実的な目標としては、なんとか3位に食い込みたいだろう。
それも難しいミッションではあるが、バレンシア、チェルシーにドロー劇を演じる力は持ってるのも事実。

バレンシアが、ここで派手なゴールショーを披露してくれた。
早い時間に点は奪えたら、この試合はもらったと思ってたが、その通りになった。
ティノ・コスタがショートCKから最高のインスイングのクロス。
これを、ジョナスがうまくディフェンダーの前に入ってきてヘッド。
最高の形で得点を奪うことができた。
これで、ゲンクはかなりがっくりきたんだろう、そう時間も経たないうちに、ソルドードが2点目をゲットし、この段階で試合は決まった。
バレンシアは、得点を奪う練習と言わんばかりに、ゲンクのDF陣をずたずたにした。
前半でソルダードはハットトリックを決め、後半も攻撃の手を緩めず、P・エルナンデス、アドゥリス、ティノ・コスタがゴールを奪い取りも取ったり7得点。
ここでのゴールを次節に回すことができれば、グループ突破も決まるんだが・・・。
レバークーゼン勝利もわかってるだろうし、バレンシアは、この大勝で気を緩ませず、あとは、チェルシーとのアウエーでの大一番に向けてチームを作っていかないと。
攻撃に関しては、文句なしなんだが、守備ではゲンクにあわやのシーンを作らせすぎ。
ゲンクだったから決めきれない部分が目立ってしまったが、これがチェルシーだったらこうもいかないはず。
V・ルイスを早めに休ませ、M・トパルをCBでテストしたり、ボランチをティノ・コスタとパレホのコンビにしてみたり、守備に関しては穴が出来てしまったのはしょうがない。
これがテストとして結果が出せたかは別にして、普段、やらないポジションを実戦で試せたのは、この選手たちには、財産になったかも。
これをチェルシー戦でやることはないだろうし、リーガで格下相手に見られるかどうか。
多くの選手が、この試合で自信をつけたことになったんだが、ひとりだけ、まだ流れに乗れてない選手が。
途中交代でピッチに投入されたピアッティ。
アルメリアであれだけスピードに乗った攻撃で、チームの核としてやれてた選手が、バレンシアに来て、未だ輝いた試合がない。
この試合、これだけゴールラッシュになったんだが、この男だけが期待されたゴールを奪えず。
いつもの左ではなく、右での起用だったが、突破を仕掛ける気持ちは買えるんだが、それがはまったシーンはなかった。
もっともっとやれる選手だし、点も奪えるはず。
ひとつ決まれば、勢いに乗れそうなんだが、この試合でも、まだきっかけは掴めなかった。
フェグリがサイドで重宝されてるし、もう1枚を誰がこなすか。
左は鉄壁の縦のコンビがいるし、こうなったら、この試合で起用された右で結果が残せれればよかったんだが・・・。
カナーレス、バネガをケガで欠く状態が続くが、これはトップ下にジョナス、ゲームメイカーはティノ・コスタがやれば、痛手は感じない。
いい流れを作れてるし、いい状態で、この選手たちが、チェルシー戦に望めることを希望する。
ゲンクは、引いて守って、カウンターから点を奪うサッカーをやってこず、自分たちの普段着のサッカーでバレンシアに挑んできた。
チャンスを作れるのは作れたが、これだけ失点してしまうと、どうすることもできない。
前がかりのバレンシアの守備も最後は打ち破れなかったし、落胆が大きな試合になってしまった。
高い位置でボールを失うシーンも多かったし、ミスが出てしまっては、結果は出せない。
ホームでのバレンシア、チェルシー戦では、最後の最後で踏ん張れる力と諦めない気持ちで勝ち点1が奪えたが、ここでは最後の我慢が足りなかった。
GKのケテレシュは、ファインセーブも何度も見せたが、それでも7失点。
この敗戦で、グループ最下位が決定。
3チームの力は抜けてたし、それでも、ビッグクラブと呼ばれるチームと2つもドロー劇を演じたことは自信に繋がるだろう。
スピードのある若い選手もいるし、今後に期待。

スコア
7-0
<得点者> 
バレンシア   ジョナス、ソルダード×3、P・エルナンデス、アドゥリス、ティノ・コスタ                

~愛丸's MVP~
ティノ・コスタ(ラストパスの精度も高いし、展開力もバネガに負けないものがある。それに、この男の左足は驚異だし、この状態でプレーを続けることができれば、バレンシアの攻撃はそれなりに通用するものになる)