愛丸のサッカー観戦記

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インテル-リール

2011-11-05 10:12:05 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/5(土)       

愛丸’s チェック
リールホームでの3節は、アウエーながらインテルが勝利。
グループ突破のために、この勝利はかなり大きい。
カンピオナートで調子が上がらず、ユーベとのイタリアデルビーも破れ、この試合にどれだけコンディションが戻せてるか。
いつものインテルだったら、そう心配することはないんだが・・・。
リールは、このグループ、2位での突破が有力視されてたが、蓋を開けてみたら、未だ勝ち星なしでグループ最下位。
ここらで、勝ち点3を奪わないと、3位でELに回ることも難しくなってくる。
あの攻撃陣が機能したら、今のインテルを苦しめるだけでなく、勝利ってのも見えてくるんだが・・・。

インテルが、大人のサッカーでこの試合をものにした。
週末のユーベ戦を見てると、いくらホームでの試合とは言え、不安いっぱいだったが、サムエルが復帰し、DFラインが安定したら、しっかりリールの攻撃に耐えることができた。
あの状態のままだったら、ここもどうなってたか。
ほんと、サムエルの復帰が大きい。
ディフェンスに安定感をもたらしただけでなく、先制点もCKから、この男のヘッド。
マブバにつかれながら、その上から叩き込んだ豪快な一発だった。
前半のいい時間に決めることができて、これでインテルは勢いに乗ることができた。
リールに押し込まれる時間が多かったが、それでも、カステラッツィが大活躍するシーンは少なかったし、DFラインがその前でしっかりブロックできてる証拠。
インテルが浮上するためには、この安定した守備が必要。
この試合、右SBにサムエル、左SBにはキブと、ラニエリは、かなり守備を意識した布陣を引いてきた。
中盤の3枚もベテランをそろえ、この試合がどれだけ重要か、このスタメンから伝わってきた。
それが見事にはまったし、カンピオナートの状況から、ラニエリの風当たりが強くなってきたところでの、この勝利。
ラニエリにとっても、インテルにとっても、大きな勝利に。
守備を重視しての、布陣だったが、輝き放ったのが、サネッティ。
最近、このポジションでプレーする機会は減ってたんだが、使われればきっちり仕事をしてくれる。
こっちサイドでの守備は完璧だったし、貴重な2点目に繋がる攻撃参加も見事だった。
いつも思うことだが、サネッティのドリブルは、どうしてあれだけ見事に決まるんだろう。
そうスピードがあるわけでもないし、経験からくるコース取りと仕掛けのタイミングが抜群。
エリア内まで進入されれば、相手のDF陣は、止めることができない。
このタイミングのいいオーバーラップから貴重な2点目を奪うことができた。
あのプレーがなかったら、1-1のドローもあったわけで、このカピターノが果たした役割がどれだけチームを救ったことか。
まだまだ、このベテランにはインテルのためにがんばってもらわないと。
インテルはこの勝利で、グループの突破はほぼ決めたようなものだし、ここからは、先を見据えての戦いに。
グループ突破だけが目標のチームではないし、モウの幻影を払拭するようなチームにラニエリが変えれるかどうか。
リールは、終始押し込む展開になり、セットプレーの数も相当多かったが、この自分たちの時間に点が奪えず。
リーグ・アンでは好調をキープしてるみたいだが、CLでは未だ勝つことができてない。
4節を終えて、勝ち点2では、ちょっとグループ突破が厳しくなってきたか。
インテル相手に、あれだけいい攻撃ができても、最後の場面で決定的なシーンを作り出せず、何か一枚足りない感じ。
J・コール、アザールろファンタジーアを感じさせるプレーヤーがエリア手前で目立ったプレーができても、エリア内で点を奪う仕事をしないといけない選手が何もやれてない。
クロスが上がっても跳ね返されるし、中央で仕掛けても、インテルの厚い壁をぶち破れない。
想像力のある選手が揃ってるし、大事な場面でのひと工夫が欲しかった。
闇雲に同じ攻撃を仕掛けても、相手はインテルだし、そう簡単に崩すことはできない。
自分たちがやれてる感じにはなるんだろうが、それが、点を取れなかった要因かも。
やれてたのではなく、やらされてたってこと。
リールは残りの2節で勝ったとしても、勝ち点は8止まり。
CSKA、トラブゾンスポルがインテル相手に勝ち点を積み上げるようなことになれば、上には行けなくなってしまう。
この連敗はかなり痛い。

スコア
2-1
<得点者> 
インテル   サムエル、D・ミリート
リール    デ・メロ                

~愛丸's MVP~
サネッティ(守備に関しては、もう今更何も言うことはない。完璧な振る舞いだった。攻撃ではあの2点目に繋がるドリブル突破が全て。マイコンとは全く違うが、それでも、チームに与える影響はマイコン以上かも)