愛丸のサッカー観戦記

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チェルシー-バレンシア

2011-12-07 18:35:15 | チャンピオンズリーグ
観戦日 12/7(水)       

愛丸’s チェック
まさか、チェルシーが、この段階まで突破を決めれないとは・・・。
前節のレバークーゼン戦での敗戦が全て。
グループ1位は確定だと思われてたが、かなり苦戦してる。
この試合、勝てば文句なしだが、0-0以外のドローだと、グループでの敗退が決まってしまう。
それだけはなんとしてでも避けたいところ。
バレンシアはゲンクに大勝し、いい感じで、スタンフォード・ブリッジに乗り込んできた。
本気のチェルシー相手のどこまでやれるか。
メスタージャでは2-2のドローだったし、やれないわけではない。
ミスをなくして、最後まで集中して戦えれば、グループ突破も見えてくる。

チェルシーが、この大事な試合で、本来の強さを発揮した。
この試合を見て思ったが、やっぱりモウが植えつけたカウンター主体のサッカーをやれば、結果はついてくる。
ランパード、F・トーレスを使わなかったのも、この好結果に繋がった。
今のチェルシーで中盤は、この3枚がベスト。
アンカーにロメウを置いて、R・メイレレスとラミレスがその前にいる。
運動量もあるし、守備もしっかりこなす。
攻撃になったときの推進力もあるし、ヴィラス・ボアスは選手の選択でミスを犯さなかった。
それと、なんと言ってもドログバ。
まだまだ終わった選手じゃない。
監督が期待して起用すれば、必ず結果を出してくれる男。
この男が、バレンシアの立ち上がりの集中力が低下してる時間に上げた先制点が全てだった。
チームが、この得点でかなり楽になったし、やるべきサッカーも見えてきた。
ドログバも攻撃だけでなく、守備にも力を入れたし、前線からのプレスが、どれだけチームを楽にしたことか。
それにしても、守ると決めたチェルシーがこれまで強いとは。
レバークーゼン戦も、メスタージャでの試合でも、中途半端に守りに入ってやられたんだが、これがいい教訓になったんだろう。
この試合のチェルシーには、どこが相手でも点は取れなかったはず。
組織だった守備だったし、好調のバレンシアが何もやらせてもらえなかった。
それでいて、カウンターからの得点を挙げ、にくいチェルシーが戻ってきた。
これまでは、ヴィラス・ボアスがひとつ上のサッカーを目指して戦ったんだろうし、手探りだったのは間違いない。
それが、今までチームとしてやってきたサッカーに戻したら、この結果。
これが、チェルシーには合ってるのかも。
これからチェルシーは、新しいサッカーに向かってやっていくのか、それとも、現実的に、結果を残せるこのサッカーに徹するのか。
ビッグイヤーを目標とするなら、このサッカーを続けることがベスト。
バレンシアは、立ち上がりの失点が全て。
あれで、チェルシーは、しっかり守ってからのカウンターサッカーを展開してきたし、これを崩すのは容易なことではなかった。
ボールをキープできても、そこからチャンスには全く繋げなかったし、イライラが募るだけ。
全体が押し上げたところでカットされ、カウンターの餌食に。
2点目は、V・ルイスがしっかり対応して、ヂエゴ・アウベスとの連携が取れてれば防げたかもしれんが、あそこまで持ち込まれた段階でアウト。
前半の2失点は防げたものだった。
自分たちの形に持ち込めなかったのが、全てだったが、それにしても、ここまで何もできないとは思わなかった。
バルサ、マドリー相手にも点は取れてんだが、この試合ではその予感はまるでなし。
好調のソルダード、ジョナスとボールを触ることも少なかったし、それだけ中盤でただただボールを回されてただけってこと。
この試合をもっと楽な形でやれればよかったんだが、これもCL。
ゲンクとのアウエー戦でしっかり勝利し、レバークーゼンに負けなかったら、突破はできてた。
どうもバレンシアは、ここってところで自分たちの良さを出すことができなかった。
リーガでも好調だし、今シーズンはCLも期待できたんだが、ここで終わり。
チェルシーの引き立て役で終わっただけだった。
チェルシーに強さを思い出させたってことでは、他のチームに怒られてしまうかも。
もう厳しい試合からは開放され、ELに回ることになるが、ここはそう力を入れず、なんとかリーガで2強の一角を崩してもらいたい。
エメリは、リーガ用のシステムでうまくやってくれるだろうし、また違ったバレンシアのサッカーの展開してもらいたい。
 
スコア
3-0
<得点者> 
チェルシー   ドログバ×2、ラミレス                

~愛丸's MVP~
ドログバ(チェルシーのエースが完全復活。オーナーが何を言おうが、これからは、ドログバをチームの攻撃の中心に据えるべき。F・トーレスには、この男が担ってきた仕事はできない。この試合もうまさ強さが際立った)