愛丸のサッカー観戦記

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ポルト-ゼニト

2011-12-07 21:36:19 | チャンピオンズリーグ
観戦日 12/7(水)       

愛丸’s チェック
ポルトは勝ち点6Pで3位、ゼニトは勝ち点7Pで2位。
この試合で、どちらかの勝ち抜けが決まる。
本来なら、最下位のシャフタールとポルトが勝ち抜けかと思われてたグループだが、蓋を開けてみたら、なんと前節にAPOELが通過を決めた。
どのチームもAPOELからは勝ち点6を計算してただろうが、誰もが予想しなかった展開に。
ポルトは、この試合、何があっても勝たなければならない。
ホームでの試合だし、サポーターの声援に応えて、きっちり結果を出すこと。
ゼニトは、ドローでも勝ち抜けが決まる。
スパレッティ体制になって2年目、ここでその集大成を披露するとき。
チームとしての悲願である決勝トーナメント進出を決めれるか。

ポルトは90分間、攻めに攻めたが、最後までゼニトのゴールを割ることはできなかった。
いくらポゼッションしても、点に繋がらないことには、勝つことはできない。
フッキをトップに、ハメス、ジャルマが3トップを形成し、それが果敢にポジションチェンジを繰り返しながらチャンスを伺ったが、それも功を奏さず。
立ち上がりのジャルマの決定的なシーンが決まってれば、全く違った展開になったんだが、これはマラフェエフの好セーブで得点にならず。
終わってみたら、このシーンが一番にゴールに近づいたシーンだったし、ほんとにポルトにとったら悔やまれるシーンになってしまった。
マラフェエフを乗せてしまうことにもなったし、あれが決まってれば、ポルトが決勝トーナメントに進出できた。
ゼニトは、最初からきっちり守りきるサッカーを選択してきたし、90分もあったわけで、これを打開する術を早くに見出すべきだった。
それができなかったのは、ベンチにも責任がある。
しっかり4バックのまま、守ることを考えず、SBも攻撃に参加させ、攻撃の枚数を増やした方が形を作れたかも。
点の匂いをするにはフッキだし、いかに、そのフッキにシュートを打たせるか、これがポルトのやるべきことだった。
フッキがサイドに流れてプレーしても、ゼニトはそう怖くなかっただろうし、中へカットインしてきても、それにはうまく対応できてた。
これを打開するには、ワン・ツーなんかも多用するべきだったし、そのアイデアも乏しかった。
点が必要な試合だし、焦る気持ちもわかるjが、これをいかに落ち着いてプレーするか。
ほんとに強いチームだったら、これができる。
J・モウチーニョの展開力もそう活かされてなかったし、さすがにあれだけスペースを埋められたら、力も発揮できないだろう。
ただ、前にあれだけの動ける選手がいるし、個人でのプレーでなんとかしようとするにではなく、チームでやることができれば、ゼニトのDF陣を崩すことができた。
南米色の強いチームだし、自分でなのとかって気持ちが出るのもわかるが、これをコントロールするのが、V・ペレイラの役目。
ヴィラス・ボアスが監督だったら、果たしてどうやってゼニトを崩したか。
この試合で浮き彫りになったのが、ファルカオの穴埋めができなかったことが、この無得点に繋がったのかも。
フッキがもっとフリーでやれるような環境を作るには、これ以上のFWが必要。
ハメスもいいプレーを時折見せることはできたが、フィニッシュに絡むシーンは少なかった。
有能なフィニッシャーがいてくれたら、違った展開を作ることができた。
昨シーズンのELチャンピオンが、またしても、ELに回ることに。
ゼニトは、スパレッティの思惑通り、最後までしっかり守りきることができた。
さすがイタリア人の監督と言うべきか、ここまで徹底した守りができるチームもそういない。
90分、誰も手を抜くことなく、からだを張って守りきったし、マラフェエフの好セーブもチームの守備に勢いをつけた。
個人での勝負だったら、ポルトの方がかなり上をいくが、それをチームとして組織として耐えることができた。
ゼニトは、このドローで悲願のグループリーグ突破を決めることができたが、果たしてこのサッカーでどこまで上にいくことができるか。
やっぱり点を取らないと、勝てないわけで、それをどうやってクリアするか。
ロシアリーグはウインターブレイクに突入したが、ここからがほんとの戦いに。
カウンターからチャンスを作りながらもビルトロフのスピードのなさから決定機にも繋げなかったシーンを見ると、先が思いやられる。
ダニーを活かすのか、ラゾビッチのフィジカルに頼るのか、これから攻撃をいかに強化するかが鍵になる。
それにしてもこのグループ、お荷物かと思われたAPOELが突破し、3番手評価のゼニトも突破。
CLは何が起こるかわからない。
 
スコア
0-0
<得点者> 
 なし                

~愛丸's MVP~
マラフェエフ(立ち上がりのビッグセーブが、チームの守備に勢いをつけた。代表でも守護神として活躍してるし、やっぱり頼れるGKがいるとチームも安定する。この活躍を決勝トーナメントで発揮できれば、そう多くは失点しないだろう)