愛丸のサッカー観戦記

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アストンビラ-チェルシー(FA杯 SF)

2010-04-11 18:58:01 | プレミアリーグ
観戦日 4/11(日)       

愛丸’s チェック
FA杯もとうとうセミ・ファイナル。
ここからはウェンブリーでの試合に。
セミ・ファイナルの最初の試合はビラとチェルシー。
ビラは直近のチェルシーとの試合は、スタンフォード・ブリッジで7-1と大敗。
このショックから立ち直ってるかどうか。
あの嫌な雰囲気のまま、このチェルシー戦を迎えるようだと、ここでも結果は残せないはず。
大量失点の反省ができてるかどうか。
チェルシーは、プレミアの前節、ユナイテッドとの首位攻防を制し、気分はかなりいいはず。
ドログバもだいぶ休むことができたし、コンディションは最高だろう。
新しいシステムも手に入れ、プレミアとの2冠といきたいはず。
CLからも開放されてるし、この2冠ってのは難しいミッションではない。

ビラは、あのスタンフォード・ブリッジでの不甲斐無い試合よりはだいぶましな展開だった。
守備もしっかりしてたし、攻撃でもチェルシーよりはチャンスを作った。
ただ、点を取ることができず、チェルシーをゼロに押さえることもできなかった。
これがチーム力の差って言われれば、それまでだが、いつもそうだが、ビラは均衡を破る手段を持ち合わせてない。
いつも同じような布陣で挑み、追いかける展開になっても、そこからなんとかその局面を打開する手立てがない。
M・オニールの采配ってのが問題で、もっといろんな選手を試さないから、こんな事態に陥ってしまう。
この試合、あのチェルシー戦より、守備の安定が感じられ、気持ちのこもったプレーで失点を防いできた。
ただ、失点はやっぱりミスから。
CKをフリーでR・ダンがクリアしたんだが、このヘディングが大きく飛ばすものではなく、叩きつけるものに。
これがテリーの前にいってしまい、そこからシュート。
これが当たりそこないで、ドログバへのいいパスになってなんなく決められてしまった。
あのR・ダンのクリアがもっと飛ばすことができれば、この失点は生まれなかった。
今のチェルシーを相手にこういうミスは許されない。
1点を取ったチェルシーは、自分たちのペースを取り戻し、攻撃に厚みが出て、あとは失点を重ねるだけ。
終わってみたら3失点。
コリンズ、R・ダン、ウォーノック、クエージャルと4バックは集中して守れてたように思えたが、あのミスで崩れ去ってしまった。
攻撃では前半、アグボンラホールがミケルにエリア内で倒されたシーンでPKを取ってもらえなかったことが、不運の始まり。
あれはどう見てもPKだった。
時間が早かったこともあり、H・ウェブは取りづらかったんだろうが、あれは取ってもらいたかったんだろう。
倒された後のアグボンラホールのあの悔しがりようが全て。
うまくサイドを使った攻撃もできたんだが、突破するまではいいんだが、ここからのラストパスがよくなかった。
チェルシーを相手にしっかり得点を取るには、フィニッシュまでを完璧にしないと、点は取れない。
これでFA杯からも姿を消し、プレミアでの4位以内ってのを本気で狙うしかない。
チェルシーは、ビラにペースを握られながらも、最後をしっかり締め、得点を与えず、相手のミスからしっかり得点。
強いチームの勝ち方でファイナル進出を決めた。
この試合、最近好調のデコが、なかなかボールに絡めず、チャンスをつくり出せなかったが、チェルシーにはドログバがいる。
あのテリーのシュートミスが自分の前に来たのを、落ち着いてコースを変えゴール。
あの反応は、さすがドログバってシュートだった。
コリンズ、R・ダンの魂のディフェンスに苦しめられたが、やるときにはしっかり結果を出すことができる。
これぞエース。
この得点で、チームは勢いに乗り、マルダ、ランパードがゴールを決め、終わってみたら3-0の完勝。
プレミアに影響するような敗戦をするわけでもなく、疲労が残るような展開にもならなかった。
これでファイナル進出を決め、逆の山を考えると、チェルシーのFA杯連覇は決まったような感じ。
チーム状態もいいし、プレミアとの2冠も不可能ではない。
ユナイテッドがCLで敗退し、プレミア1本に絞ってくるから、まだ安心とはいえないが、今のチェルシーだったら、残り試合でポカをすることは考えづらいんだが・・・。

スコア 0-3

<得点者> 
チェルシー   ドログバ、マルダ、ランパード    
~愛丸's MVP~
テリー(ちょっと危険なタックルもあったが、これがテリーの持ち味。いろいろあったシーズンだったが、ここって試合でのあの集中力はさすが)