愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ブラジル-アルゼンチン(コパ・アメリカFINAL)

2007-07-16 16:24:04 | 各国代表戦
観戦日 7/16(月)       
 
愛丸’s チェック        
絶対アルゼンチンが勝つと思いながら、見始めた試合だったのに・・・。
ブラジルは強かった。
あの守備はお見事だった。
ドゥンガはいいチームを作った。
あれだけ中盤からの守備が機能すると、そんじょそこらのチームでは崩すことはできない。
テベス、メッシ、リケルメをもってしても点が取れないんだから、世界を見渡してもこのチームに勝てるチームはいないのでは?
けっして魅力的なサッカーをしたわけではない。
が、魂はしっかり伝わってきた。
それにドゥンガはアルゼンチンを研究してた。
サイドの裏が弱点なのはわかってた。
それを開始すぐについてあっさり先制。
J・バチスタがあれだけ簡単にゴールを奪えるとは思わなかった。
アーセナルでほとんど点に絡めなかった男が、セレソンとなるとこうも変貌するとは。
ブラジルって国の恐ろしさをまざまざと実感した。
この失点でアルゼンチンは攻めに転じたが、どうあがいてもあの守備網を突破できない。
メッシもテベスもキープできない。
リケルメも非情なマークに合い、イライラするいっぽう。
いいパスはでないし、FKでも魅せることができない。
こうなったらリケルメはいらない。
ビジャレアルで全く機能しなくなった頃のリケルメに逆戻り。
ボカで輝きを取り戻したかと思ったが、ブラジルにまた負のスパイラルに陥れられた。
ブラジルは堅守速攻を貫き通し、欲しいとこでしっかり追加点を奪い、完全な勝ちモードに。
アジャラもそれの手助けをし、アルゼンチンはどうしようもできなかった。
完敗。
エラーノのけがでD・アウベスが入ったのもプラスに。
エラーノでも十分仕事はできたはずだが、D・アウベスの投入でよりサイドをつけるようになった。
これでマイコンは守備に専念できた。
あんな長身揃いのDF陣をテベス、メッシのちびっこコンビで突破するのは難しかったか。
テクニックだけではどうにもいかんのが、今のサッカー。
アルゼンチンはこの敗戦で、もう一回チームを考え直す必要があるかも。
それでも、あの攻撃は魅力的なわけで、もうバシーレにお任せ。
本番はW杯なんだから。
この日のアルゼンチンが唯一魅せたシーン。
テベスが左に流れてクロス、中でリケルメがカベッサで後ろに流し、アイマールがジャンピングボレー、これはDFにカット、そのこぼれをメッシが打つも、またDFにカット。
いい流れで攻撃しても点が取れないどころか、ドニを脅かすまでもいかなかった。
ここで負けを感じた。
ドゥンガが言う、勝ったチームが最も強い。
セレソン・ブラジレイラはCチームとして始まったが、Aマイナスぐらいまでには成長した。
あの3ボランチにカカ、ホナウジーニョが絡めば更に強くなる。
この試合、ほんとにアルゼンチンの完敗。
セレソン・ブラジレイラのファンの皆様、おめでとうございます。
魅せて勝つって試合を今後は期待します。
このコパ・アメリカ、南米らしい攻撃サッカーが目白押しでおもしろい試合だらけだったが、優勝したのは守備に重きを置いたチーム。
ドイツでもこんな光景が見られたな~。
はあ~、アルゼンチンはいつになったらでかいタイトルが取れるのか。
メッシよ、マラドーナを早く越えてくれ!

スコア 3-0
<得点者> 
ブラジル   J・バチスタ、OG、D・アウベス
~愛丸's MVP~
D・アウベス(2得点に絡む活躍。マイコンが守備に専念でき、なおかつ自分も守備をこなす。セビージャでの出来をようやくセレソンで見せれた)

メキシコ-アルゼンチン(コパ・アメリカSF)

2007-07-16 13:48:34 | 各国代表戦
観戦日 7/16(月)       
 
愛丸’s チェック        
きたきたアルゼンチン!
今大会、最高の出来かつ最高のパフォーマンス。
攻撃陣の切れ、DF陣の安定感、どれもほんとに最高だった。
あのメキシコを全く寄せ付けず。
ブラジルを破った、あのメキシコを。
前半は組織だった中盤以降を崩すシーンはあまり見れなかったが、そこは相手の出方を伺ってたということで。
クレスポの欠場で、メッシの相棒を誰にするか迷ってた感のあったバシーレだったが、この試合でテベスに決めたみたい。
高さ勝負となると分が悪いが、テクニックでどうにかできる。
この試合でもふたりのキープ力には目を見張るものがあった。
このふたりが前線でがんばれば、いい位置でのFKが得られる。
今、このFKがアルゼンチンの得点を大きく引き出してる。
キッカーにリケルメがいるのがでかい。
先制点もこのFKから。
ゴールほぼ正面で、直接狙うにはちょっと遠い位置。
ここでリケルメはゴールやや左GKとDFのちょうど間に落ちるようなエンジェルパス。
これにエインセが反応し、左のアウトで見事に合わせた。
メキシコの守備陣に問題はなかった。
あんなボールを蹴ったリケルメ、それをアクロバティックに決めたエインセが凄かっただけ。
これで前半を折り返し、後半、メキシコは一気にふたりを交代させ勝負に。
メキシコの時間が立ち上がりから続いたが、決定機をカスティージョが決めれなかった。
あのスピードとテクニックにはアジャラ、G・ミリートとも手を焼いていたが、なんとか凌いだ。
ここで追いつけなかったのがメキシコは痛かった。
アルゼンチンはテベスからのパスを受けたメッシが貴重な追加点。
ただ2点差に広げただけでなく、メキシコを黙らせる点になった。
メッシが右45°の位置でボールを受け、GKの位置を一瞬のうちに確認し、あとはボールを見たままのループ。
完璧な軌道を描いてボールがゴールに吸い込まれた。
スーペルゴラッソ!!!
あんな完璧なシュートは今まで見たことがない。
鳥肌もんのループ。
得点王争いはホビーニョとリケルメが争ってるが、インパクトは間違いなくメッシ。
凄い選手なのは十分にわかってたが、それだけでは収まらない選手になってきた。
バシーレはマラドーナの8割と表現してたが、この大会で9割ぐらいになったのでは?
あとはコパのタイトルとW杯を獲得できればマラドーナと肩を並べることができる。
マラドーナⅡ世ではなく、メッシとして今後やっていけそう。
このゴールでメキシコはほぼ戦意喪失。
テベスの仕掛けをマルケスが倒してPK。
これでジ・エンド。
リケルメがクッキアイオを決め、とどめを刺した。
これだけ完成されたサッカーができれば、あのブラジルなら勝てる気がする。
ただ、サイドをバンバンついてこられると微妙な気がしないでもないが、高さ勝負を仕掛けてくるチームではないからいけるはず。
ヨーロッパのチームには苦戦すると思うが、南米のチームには負けないだろう。
2大会連続のブラジル-アルゼンチンのフィナウ。
最高の試合を期待する。
メキシコにボルヘッティがいたら、アルゼンチンも苦労したかも。
あの高さにカスティージョのスピード。
見てみたかった。
メキシコはゴールド杯からほぼ休みなく、真剣勝負を続けたわけで、このパフォーマンスは誉められる。
まだまだ強くなっていきそうな予感。

スコア 0-3
<得点者> 
アルゼンチン   エインセ、メッシ、リケルメ
~愛丸's MVP~
メッシ(あのスーペルゴラッソループは今後語り継がれていきそう。あとはプレッシャーの掛かる決勝でこのパフォーマンスができるかどうか)

ウルグアイ-ブラジル(コパ・アメリカSF)

2007-07-16 11:27:06 | 各国代表戦
観戦日 7/16(月)       
 
愛丸’s チェック        
熱く激しい、最高におもしろい試合になった。
セレソン・ブラジレイラは最近の流行3ボランチで中盤からの守備が効果的。
ウルグアイはここをなかなか突破できなかった。
そんな中、ブラジルが早い時間に先制。
このままブラジルペースで試合は運ばれるかに思えたが、ここで南米で起こりそうなアクシデントが。
スタジアムの照明が1機故障。
これで15分ほどの中断。
この中断がウルグアイにいい影響を及ぼした。
レコバに切れが出てきて、フォルランにもボールが渡るように。
あの崩せなかった中盤を突破できるようになった。
ここで多くのCKを得、レコバがかなりのキックの精度を披露。
インスングで蹴れる右からのCKはほとんどが直接狙うもの。
ドニはこの対応にかなり苦労してた。
これが功を奏し、CKからのこぼれをフォルランが豪快に叩き込んで追いついた。
ここから両チーム、自分たちのいいとこを全面に押し出すサッカーを披露。
ブラジルは中盤からプレッシャーをかけ、両ラテラルが果敢に攻撃参加。
ウルグアイもカウンターからフォルランのスピードを活かしながら、周りがそれに絡んで逆転を狙ってた。
ここでブラジルが先に点を取った。
サイドで得たFKをマイコンが絶妙のキックでバチスタが合わせてゴール。
当たりそこないで、カリーニのタイミングをうまく外した。
こうなるとウルグアイは切れ気味になり、自滅かと思われたが、後半投入されたアヴレウがやってくれた。
フォルランがニアでそらしたボールをファーで泥臭く合わせて同点に。
フォルランはレコバがいた時はトップとして点を狙い、レコバが外れると、ちょっと引いてチャンスメイクを。
チームのために最高の働きをしてた。
試合はこのまま90分を終了し、PK戦に。
このPK戦が最高におもしろかった。
ブラジルは4人までがしっかり決めたが、ウルグアイはいきなりフォルランが失敗。
5人目アフォンソが外して、4-3の状況になって、ウルグアイ5人目がアヴレウ。
こいつがやってくれた。
この緊迫した場面で、なんとクッキアイオ。
鳥肌もんだった。
こうなると流れは完全にウルグアイに。
フェルナンドが外して、P・ガルシアがしっかり決めればウルグアイの劇的勝利だったのに・・・。
7人目、ブラジルはジウベルトがきっちり決め、ウルグアイはルガーノが失敗。
これでセレソン・ブラジレラは2大会連続のフィナウ進出。
ウルグアイはチームの核としてがんばってた選手たちが失敗しての敗戦。
ブラジルってのはPK戦に強い。
テクニックにハート、これが一番。
この大会、始まったときのセレソン・ブラジレイラは並のチームだったのに、ここにきてやっぱり王国ってのを感じさせてきた。
フィナウもきっとやるんだろうな~。

スコア 2-2(PK4-5)
<得点者> 
ウルグアイ   フォルラン、アヴレウ
ブラジル    マイコン、J・バチスタ
~愛丸's MVP~
ドニ(やっとローマで見せてるようなプレーを披露できるようになってきた。何度もスーパーセーブを見せ、PKでも最初と最後をきっちりセーブ)