愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

チェコ-アルゼンチン(U-20W杯ファイナル)

2007-07-24 13:22:39 | 各国代表戦
観戦日 7/24(火)       
 
愛丸’s チェック        
3位決定戦同様、GLで同グループにいたチーム同士の戦い。
この2チームは開幕戦を戦いエンパテ・ア・セロだった。
あのチェコのDFをアルゼンチンの攻撃陣でも崩せなかったらしい。
初戦だったわけで、この頃よりは両チームともチーム状態は良くなってるはず。
チェコは強豪を倒し続け、アルゼンチンは自分たちの力をまざまざと見せつけ圧勝を続けた。
この両チームの戦いが凡戦になるわけがない。
チェコの屈強なDFをアルゼンチンがいかに崩すかが鍵。
スペイン戦みたいに、完全に守備一辺倒でいくかと思われたチェコだったが、カロウダを使ってきて、攻撃にも重点を置いてた。
引いて守るだけじゃ優勝は無理。
これにフェニンが絡んだチェコの攻撃はなかなか魅力的。
アルゼンチンは守備の要、ジャコブとカアイスがサスペンションでいなかったが、M・サンチェス、メルカドがしっかり代役をこなした。
メルカドは本職は右SBだが、フェニンの挑発に屈しそうになりながら、不慣れなポジションを最後まで全うした。
ファシオがしっかり高さで対応できたのも良かったか。
こんな頑張った急造のDF陣もカロウダのドリブルに引きつけられ、フェニンにマークがひとりになったとこを、個人技でやられた。
あのフェニンの振り向きざまの左足ボレーはゴラッソだった。
ふたりで取った点。
まさかのチェコ先制。
これでますますチェコDFが強力になるかと思われた矢先、アルゼンチンは見事にやってくれた。
中盤で相変らず輝きを放ってたバネガがチェコDFの穴を見つけスルー一閃。
これにアグエロが反応して、落ち着いてゴール。
2分で振り出しに戻した。
ここからはほぼアルゼンチンペース。
アグエロ、M・モラレスのキープ力は抜群で、チャンスにはなかなか至らなかったが、チェコDFを疲れさすにはもってこいだった。
ここに元気者アコスタを投入し、流れが一気にアルゼンチンへ。
ダイヤゴナルに入ってきたアコスタが角度のない位置からシュート。
これはペトルがなんとかセーブしたが、これでCKに。
このCKをショートで始めて、ボールを受けたサラテが中に切れ込んできて押さえの効いたいいミドル。
これがポストをかすめゴールに。
これが決勝点に。
時間は83分。
ほとんど仕事ができてなかったサラテがでっかい仕事をこの時間でやってのけた。
時間も時間だっただけに、チェコは延長を考えてたかも。
隙ができたのか。
この時間でアルゼンチンがリードを奪うともうチェコはどうしようもできない。
ペカルトの高さを使いたいだろうが、ボールがマイボールにならない。
時間だけが経過して、試合終了。
アルゼンチンが連覇達成。
トーナメントでの試合しか見れなかったが、強さうまさは他を圧倒してた。
ひとつ世代が上なんじゃなかと思えるぐらい大人のサッカーを披露した。
攻撃ばっかりに目がいきがちだが、ジャコブ、バネガの中盤の守備、DFラインの安定感、GKのレベルの高さ、アルゼンチンを優勝に導いたのは守備にあったのかもしれない。
それにハイレベルな個人技を持った前線の選手の頑張りでつかんだ優勝だったか。
ゴールデンシューにMVPのダブルを達成したアグエロには拍手を送りたい。
このファイナルはカピタンも務め、チームの大黒柱に。
なんかふた周りぐらい大きく感じた。
更なる活躍を望む。
M・モラレスもブロンズシューにMVP争いでは次点、これも誉められる。
160cmしかないからだで簡単に倒れることなく頑張ってる姿には感動すら覚えた。
なんにも表彰はされなかったが、ほんとのMVPはバネガにあげたい。
直前までリベルタで激しい戦いを強いられたのに、この大会でもそれ以上の活躍。
ジャコブとのセンターコンビはそのままフル代表でもやっていけそう。
いいとこずくしのアルゼンチン、やっぱり優勝するのにふさわしいチームだった。
北京への切符もつかんでるから、オリンピックの連覇も見えてきた。
このメンバーにメッシ、ガゴ、イグアイン、ガライなんかが入ってくるわけで、今からワクワクする。
ほんとに優勝おめでとう。

スコア 1-2

<得点者> 
チェコ    フェニン
アルゼンチン アグエロ、M・サラテ
~愛丸's MVP~
バネガ(同点弾に繋がるスルーは芸術的だった。それにやっぱり守備。ジャコブがいなくてもしっかりやれた。危険なとこにはいつもバネガがいた)