フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

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バスティーユの陥落 小説フランス革命Ⅱ

2008年12月11日 00時12分35秒 | 書評 歴史系
西洋歴史小説の第一人者、佐藤賢一氏による小説フランス革命の
第二巻は「バスティーユの陥落」です。
   



フランス革命の前半の山場です。

恋人にいいところをみせたいデムーランが
ミラボーにけしかけられ、パリで民衆蜂起が始まります。

軍隊と民衆の戦闘を描写したくだりは
迫力があり、民衆を扇動するデムーランのこころの
動きが細かく描かれ、共感を呼びます。

さて、フランス革命を詳しく知らなくてもこの小説は
たぶん楽しめると思いますが、主要な登場人物がフランス革命に
おいてどのような役割を果たすのか、あらかじめ知っておいたほうが
もっと楽しめるように思います。

そこで、ちょこっと豆知識。

前半、フランス革命を主導することになる
ミラボーとはどんな人物なんでしょうか。
ウィキペディアを見てみると、
政略のミラボー


ミラボーに迫力負けしていた
ロベスピエールは、
ルソーの血塗られた手
と呼ばれています。
急進的な革命の推進派であるジャコバン派の指導者。



小説では気弱に描かれているデムーランは
こんな感じです。デムーランは民衆蜂起を扇動しましたが
革命期のジャーナリストとして評価が固まっているのですね。


小説フランス革命は、丹念に革命の流れを描いていますが、
なにか物足りないなと思っていたら、
民衆が抑圧されていた経緯が
あまり描かれていないからだと気が付きました。
確かにパンがないなどのシーンは書かれていますが
もっと民衆の悲惨な実情が描かれていたら、
もっと切実に革命への共感が得られたのにと残念です。

小説では封建制度、古い体制に対する民衆の怒りの部分が
意識的にか無意識的にか省略されているように思います。

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