五十路男の失敗日記

生涯独身男の青春の挽歌

「ふたりはプリキュア SplashStar」に思う

2007年01月24日 | ふたりはプリキュア(無印・MH・SS)

「ふたりはプリキュア SplashStar」祭り開催中。

今日は、「SS」に関する考察。

「SplashStar」は本当に駄作だったのか?

巷では「所詮劣化コピー」というような意味の酷評を
うけているSS。

叩かれるのは、それだけ注目されている証拠なので、
むしろ良い事だと私は思ってます。
叩かれもしない番組は、叩く価値も無いということです。
薬にも毒にもならない番組なら、叩く必要も無いはず。

SSが背負った十字架は、「無印」「MH」と比較
される事そのものだったように思う。
「プリキュア」の名を冠した故の十字架です。
SSを「全くの別シリーズ」と思考転換した私は、SSを
受け入れる事が出来ました。
1年間通して夢中になる人が少なからずいたのだから、
決して駄作ではなかったとはっきり言ってしまいます。
誤解の無いように断っておきますが、無印やMHを
否定する気は、さらさらありません。否定どころか
あれはあれで名番組だったと思う。
ただ、(別番組の)SSが好きなだけ。
あえて無印やMHと同列に置く必要も無いと。
観て面白ければ、それで良いと思ってます。
SSは面白かった。それで十分でしょう。

いつだったか及川みゆきさんが、
「SSはいつか名作として再評価される時が来るであろう」
というような意味のことを言った。
全くもって同感です。
「SplashStar」は、少なくとも一部の人々の
心に感動と笑いを残して去っていこうとしている。
視聴率や売上が切実な問題にならなくなってはじめて、真の
評価が下されるものだと思います。

満と薫が「SS」を駄目にした?

確かにそういう見方もあるかもしれません。
満と薫のために、主人公たる咲と舞の影が薄くなった
と感じた方も多いはず。

花鳥風月とか何とか言われてますが、果たしてスタッフさまが
SS開始当初からこういう展開にしようとしていたかどうかは
わかりません。
満と薫を出したら意外に人気があったので、どうせ1年で
終わるSSなら着地点はこうしよう・・・という結果的な
ものなのかもしれません。
SSは元々2年計画で、風月コスチュームは2年目用だった
という噂を耳にしました。それが本当なら、第23話で
満・薫編は終わりにしていたのではなかろうか。

視聴率低迷等で、満・薫を引っ張らなければならなかった
のかもしれませんけど。

私事ではありますが、サイボーグみたいで、「プリキュアを
倒す」が口癖だった満と薫が、咲や舞をはじめとする人々と
触れ合うことで徐々に人間らしい感情を持つようになる・・・
という演出が、私は大好きです。

その結果生まれた満と薫の苦悩や、咲・舞との友情・・・
これはお子様には少し難しかったのではないかと推測しています。
少なくとも小学校高学年くらいにならないと、理解し難い
奥の深さを持っていたように思います。

敵幹部だった満と薫。
それが終盤には、咲と舞の味方になって闘い、その上
プリキュアにまで変身してしまう。
結果、プリキュアは4人に。
「ふたりは」プリキュアのコンセプトに反してるように見える・・・。

でも私には、咲と舞はきちんとヒロインの座をキープして
いたように見えました。
咲・舞だけでも話は作れるけれど、満・薫だけでは
話は作れなさそうなところにそれが現れてる
(番外編等は除く)。

とはいえ、満と薫が番組に与えた影響は大きかった。
咲・舞と満・薫の掛け合わせが、SSの個性だったと
個人的に思ってます。
たとえそれが暫定措置だったとしても、この評価は
変わらないと思います。

 だ か ら プ リ キ ュ ア は 四 人 な の !

まとめ・・・らしきもの

不人気と言われ続けたSS。
1年で終了というのは、私も断腸の思いです。
でも、よく1年間やってきたものだ・・・と感心もします。
いつ頃2年目は無し、というのが決まったのかはわかりませんが、
「なんとかしよう」というスタッフさまの姿勢には頭が
下がります。
まだ最終回が残ってますが、SSに携わった全ての方々に心から
ありがとう、お疲れさまでした、と言いたいものです。

また私事ですが、ミュージカルショーや映画にまで足を運ぶ
ことになろうとは思ってもいませんでした。
病をおしてまで、それらをさせてくれたSSは私にとって
かけがえのない思い出のアニメとなりました。
また、SSを通じて多くの方々と親交を深めることが出来た
のも、大きな財産です。
皆様、本当にありがとうございました。
また今後ともよろしくお願い致します。

追記:勝手なことばかり書いた今回の記事、読んで不快な
    思いをされた方もおられると思います。
    申し訳ありませんでした。
    あくまで個人的見解で、支離滅裂な部分もあるかと
    思いますが(文才が無いので)、思いのたけを
    最終回までにぶつけておきたかったのです。。