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穴にハマったアリスたち

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(第14話)キミとアイドルプリキュア♪「お母さんへ~こころからのメッセージ~」感想

2025年05月15日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第14話)キミとアイドルプリキュア♪「お母さんへ~こころからのメッセージ~」感想

プリキュアの教科書が如き構成の回だった。美しい。

母の日。故にお母さんのことを想う。
そして母との思い出は、父がいない時間の思い出でもある。

幼き頃に父を亡くし、辛い日々も母が支えてくれた。
これを「推し」行為と表現するのは異質ではあるものの、キミプリ的には「推し」。
キミがいるから頑張れる。推してもらって今の自分がある。

同時に、母が頑張れたのも紫雨さんが居たから。
これを「推し」が生きがいと表現するのは異質ではあるものの、キミプリ的には「推し」。
子供のために頑張る。望んでそうなったのではないにせよ、キミを守るために今がある。

母の日である上に、本日は紫雨さんのお誕生日。
詰め込みすぎにも思えますが、双方向性であることを思うと納得。
母に感謝を伝える日であると同時に、子を祝福する日。

(あとツマンナイことを言うなら、咲良さん達にも母が居るのにそちらにフォーカスしない理由立てになる)

それだけでも美しいのに、この状況下で販促を捻じ込んでくるのも見事です。
プリティホリックをどうぞ。CDをどうぞ。カメラで撮影もするよ。

しかもただの販促でもない。
プリティホリックはアイドル&ウインク時代にCMをやってます。
2人へのリスペクト全開の紫雨さんにとって、ピンポイントに嬉しいところを突いてるはず。

お母さんからのCDも色々と背景を察せられる。
紫雨さんは自分用・研究会用・布教用等々に複数枚を買いそう。しかし実際には買ってない。おそらく母もそれに気づいたと思われます。

一般論として、我が子が何かに熱中するのは嬉しいこと。幼少期に辛い出来事があったのなら猶更です。
だから紫雨さんがアイドルさんにハマったのは、お母さんとしては嬉しかったはず。
ところが子供の部屋にCDがない。金銭面で苦労をさせているのでは等、心配もしていそう。

何も考えずに娘の好きなCDを買っただけの可能性もあるにはありますが、娘を「推す」お母さんの気持ちを、勝手に色々読み取りたい。

あと余計なことを言うなら、たぶん紫雨さんはキュンキュンになった後、以前のようには自宅でアイドルさん達に熱中していないと思う。
傍から見ると「新メンバーのキュンキュンが加入した途端、ちょっと冷めたようにみえる」「キュンキュンには一切リスペクトを示さない」と認識されてそうで、例によって特大のキュンキュンアンチと思われてそう。下手をすると「キュンキュンがジャケットにいるからCD買わなかったのでは」ぐらいの超誤解をされてるかもしれない。

咲良さんたちとどういう関係だと説明したのかは、特には語られていない。
ご馳走を頼んだ店の娘…というだけでは、普通は誕生日を祝いに自宅にやってきたりはしません。少なくとも友人であることは話したと思われますが、学年も違うので一般には不自然。それを踏まえつつ「何のつながりでできた友人なのか」を説明するとしたら、研究会関連が入り口かと思われます。完全に嘘ではないのだし。

そうすると親視点では、公式からもサムライの如しと言われるほどの実直さや覚悟を持つ娘が、中学に入学してからはそれまでのダンスではなく、自らアイドル研究会を立ち上げて、そこから派生して別学年の友人とも仲良くしてることになる。
「同学年の子と上手くやっていけてるのかな?」の心配は沸くものの、世界が広がっていってるように感じられ、これ自体も嬉しいと思う。

子供の頃からやっていた、母との思い出も深いダンスの道からは外れてると思われますが、それはそれで良い。
これまでの紫雨さんのキャラ造形や、周囲の想いなども読み取れる美しい構成だったと思う。

あと手書きのメッセージカードに、ルビを振ってる紫雨さんの几帳面さも好き。子供向け番組の意識を決して切らさない。プロだ。

【その他】
・ザックリーも涙ぐんでいた。
究極の別れである死別は、チョッキリ団的には無条件で賛美してもおかしくなさそうですが、一般と同様の価値観を持ってるらしい。

・存在意義が危ぶまれる蒼風さん。いなくても問題なく話が進みます。むしろ、いないほうが話はすっきりする。紫雨さんの超絶リスペクト相手が咲良さん一人に集中する方が、説得力とか納得感はあるので。
それでいながら、端々で良い仕事をなさってます。お顔が愉快。今回はウインクバリア2連発の謎行動もしてくれました。ピンクトルマリン枠狙いか。
何がどうと言語化するのは難しいのに、何かがどうにかなって目が離せないので、ひとまず蒼風派で応援しています。

・一応触れておくと、父の死が扱われたのはハトプリ、スマプリ以来で3例目。母の死(プリ5)も入れると4例目。22作品中の4例目なので、頻度としてはそこそこある。
祖父母の死(フレプリ、ドキプリ、デパプリ等)も入れると更に増える。意外と定番ネタだけど、それぞれのシリーズの特色を反映してて興味深い。

ついでに言うなら、人以外の親的存在の死(MHやまほプリ)、娘やパートナーの死(はぐプリ)、ペットの死(ハピチャやわんぷり)、上記プリキュア以外の親の死(ひろプリ等)の他、トロプリやヒープリのような死が物語に組み込まれているシリーズもあり、「死」が出てこない方が少なかったりする。

(明確には死者が出てはいない、例えばスイプリでも死を意図した描写がある。「世界を滅ぼす」的なざっくりした表現は除外したとしても、死が全く登場しないシリーズはないんじゃないかな)

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(第13話)キミとアイドルプリキュア♪「フレッフレッ!キラキライト!」感想

2025年05月04日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第13話)キミとアイドルプリキュア♪「フレッフレッ!キラキライト!」感想

クラスメイト女子の恋の応援をするお話。
みんなで一生懸命に応援して、だけど振られてしまい、そして即座に次の恋に進んだ。

新しいクールも始まったし、少し考えこんでみる。

キミプリさんにおける「アイドル」とは、事務所所属の職業アイドルではなく、うちの子は我が家のアイドル!的な意味合いでのアイドルのように思えます。
これまでのところ、定番の「トップアイドル目指して頑張る!」といった路線では進んでいません。
それよりも、咲良母がしばしば口にするように「うちの子って本当に可愛い」との身近で日常的な方向が強調されてる。

メタ的には幼児視聴者と親の関係。親にとっての最推しは子供です。子供は無条件に賛美され、些細なことでも絶賛され、健全な承認欲求を満たされながらキラキラと謳歌する。子供がにっこり笑って歌うだけで周囲が幸せになるのは、第1話で示されてる「アイドル」の条件にも合致します。

※「プリキュア」は子供向け玩具を売るための番組なので、親から子への愛を信頼するのは大前提にしてよいはず。

ただこれは、まかり間違うと子供への呪縛になってしまう。
「あなたが笑ってくれれば幸せだ」は「私はいつでも笑っていないといけない」になりかねない。
「あなたはお歌が好きだよね」は「私は歌を好きでいないといけない」に繋がる。

周囲がこんなに応援して推してくれたのに、目標を変えてもよいのか?は生々しく深刻な問題です。
今回のオチ「好きな人がすぐに変わった」は、これへの回答とも取れます。

それを念頭に振り返ると、確かに主要登場人物は「推されていたのに変える」要素を抱えてる。

咲良さん
→喫茶店を一緒にやらなくてもよいと、親から提示される

蒼風さん
→ピアノ以外も楽しんでと、親から助言される

紫雨さん
→期待されていたダンスとは異なる道に進む

カイトさん
→レジェンドアイドルなのに、長期休養中

先日登場したメロロンも、過剰にプリルンに心酔しており、後々「憧れを裏切られた」的な展開はあってもおかしくなさそう。
カッティーが豪速で陥落していっているのも、「ダークイーネ様から寄せられた信頼を裏切る」がテーマ的に含まれているのかも。

ダークイーネは、名前的には「いいね」しています。チョッキリ団の方針でいえば、ダークブロックとかの方が適切に思えますが、あくまで「いいね」。
降臨してくれた際も、部下の失敗を叱責するでもなく、パワーアップアイテムを支給してくれています。
そう思うと、子を溺愛して変化を許さない系の毒親タイプというのは、ありそうかもしれない。カッティー、あなたはそんな子じゃなかったはずでしょ的なキレ方をするタイプ。

これが当たってるかはさておき、この問題は実際の育児の場でも割と直面します。
いつもは赤が好きで赤を選んでいた子が、ある時、青を選んだとして。
「あなたは赤でしょ?」と一切の悪気なく勧める行為が、子供にとっては呪縛になりかねない。
親は子に喜んで欲しいので、子供が好きなことにはどんどん協力するし、それ自体は良いことなだけに難しい。

他、サブタイトルの「フレッフレッ!キラキライト!」は、かなり不自然です。
普通なら「恋の応援!」とかそういうタイトルになりそうなのに、ただの応援アイテムが表に出ている。
劇中でも生徒が当たり前に大量に持っており、明確な意思を持っての描写に思えます。まぁ案外、「販促のためです」というそれだけかもしれませんけれど。

販促と言えば、隙さえあれば捻じ込んでくる紫雨さんが大変に良いです。なんて優秀な営業担当。
あと、端々で愉快な顔してる蒼風さんも良いです。ぶっちゃけ居てもいなくても話の大筋に全く関係ない不憫な立ち位置なのに、細かいところで謎の存在感を発揮なされてる。今回のオチの顔とか。これでまた当面は、蒼風派としてやっていけそう。

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(第12話)キミとアイドルプリキュア♪「プリルン大好き♡メロロンがやってきた!」感想

2025年04月30日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第12話)キミとアイドルプリキュア♪「プリルン大好き♡メロロンがやってきた!」感想

メロロンがやってきました。桃に乗って。
あとダークイーネ様も登場された。
1クールも終わり、事前に示唆されていた面子が揃ってきた。

ここまでを振り返るに、キミプリさんは良くも悪くも軽い感じで見てこれてます。
面白いけど熱中するという感じでもない。意識を占めないけど、つまらないのでもない。

まず一つには、まほプリ2とぶつかってるという背景はあるとは思う。
思い入れ補正に加えて、深夜の視聴体験や最終回までの一区切り、後夜祭を控えている等、インパクトはやっぱり強い。
ただそれを差し引いても、従来と比べて軽い気持ちで見られているように思う。

直近2作との比較でいえば、たとえば「兎組は追加戦士なのか」のようなのがないのは大きそう。
これは男子プリキュアの是非とはまた違う話で、何せ初回放送の前から追加戦士の話題が持ち上がり、最終局面までそれを引きずるのは視聴体験的には大きくマイナスだったと思う。
繰り返しますが、男子プリキュアの是非の問題ではない。デパプリでも早々にジェントルーに「はいはい追加戦士」との空気が作られたのは白けるものがあった。
また是非の問題ではないものの、「絶対に出すべき」と「絶対に出すな」の宗教戦争が背景にあるのも無視できないため、まぁどう転んでも面倒な感じだった。

今作では初手で「カイトは追加戦士ではない」が示されています。彼のカラーはOPによれば青。青は既にウインクがいるので、通例であれば追加戦士ではない。
サブでありそうな緑も、タナカーンで潰している徹底ぶりです。
(昨年、兎組が追加戦士説を支えた拠り所が、「オレンジがタイトルに含まれているから」とカラーを理由にしていたことに留意)

もちろん「と、ミスリードしておいて実は追加戦士」もなくはないのですが、そうなったらそれはそれで面白そう。
再三繰り返しますが、これは男子プリキュアの是非の問題ではなく、「本筋そっちのけで追加戦士騒動に気を取られるのはストレスになる」といった話なので、不意打ちを食らう分には別に構わない。

順当に考えればプリルン・メロロンが追加戦士と思われますが、なってもならなくても、特段の拘りはない人が多そう。
プリルンが、いまいち何を考えてるのか分からん謎の虚無を放ち、感情移入を阻止しているのもこのため…というのは考えすぎでしょうけど、「追加戦士でもどっちでも良い」のでストレスなく見られる。

敵側も即効で懐柔できかけており、ハラハラする要素は特にはない。
もっともあまりにもあっさりと篭絡出来すぎているので、さすがに一捻りはありそうな気はする。

登場人物たちも特段の課題は抱えていません。
おそらくは「他者に影響を受けて成長する」をテーマとして組み込んでいると思われるのですが、現時点では何か危惧する要素はない。
自立するとか、悪影響を受けるといった展開は予想できるものの、前作や前々作の「寿命で死ぬ」「ヒーローが実は悪」のような変な心配はない(※前作や前々作が悪いと言いたいのではない)。

以上から、良くも悪くも印象が薄い。

歴代の「能天気でストレスフリー」といわれがちなシリーズだと、たとえばスマプリは最初から「いつか来る終わり」が示唆されていました。トロプリも人魚の足問題からの「今いちばん大事なことをやる」の問題が見えていた。
それらと比べても、キミプリさんは奇妙に軽い。

端々で妙な気配はある。例えばダークイーネは「いいね」をしており、対象を全否定する名前ではない。「他者から学ぶ」テーマも踏まえると、悪いことを学んでしまい、史上初の悪落ちによる一時離脱(1,2話で解決せず1クールだとか引っ張るような)があるのかもしれない。
とはいえ現時点であれこれ考察まがいをするより、とりあえず呑気に見るのが正解なような番組構成になってる気がする。

今のところ一番ぶち上がったのは、第一話のOPで、アイドルさんが殴打をなさると判明した瞬間です。これに関しては歴代でも上位に来るインパクトだった。今後これを上回る何かがあることに期待。

なお最後に念の為繰り返しますが、つまらないと言いたいのではないです。
面白いし、ストレスなく見られるのは凄いし、中身が地味なのでもない。それがとても不思議だという話。

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(第11話)キミとアイドルプリキュア♪「Trio Dreams」感想

2025年04月20日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第11話)キミとアイドルプリキュア♪「Trio Dreams」感想

咲良さんが夢を探すお話。今後もED曲を兵器運用なさるんだろうか。

キミプリさんの今後の方針がまだはっきりしないのでかなりの勇み足というか、ほぼ無関係だろうなとは思いつつも、感じたことを書いてみる。
今回、夢探しの際に職業を軸に探していました。でもしっくりくるものがなく、「三人一緒で活動する」という内容重視のものが回答として提示された。

「大好きな歌うこと」
「誰かにキラッキランランになってもらうこと」
「それをウインクとキュンキュンと3人で」
「アイドルプリキュアとしてやっていくこと」

プリキュアさんは「女の子だって暴れたい」をコンセプトとして掲げています。
この「暴れる」は、幼児的には「外で活発に遊ぶ」「取っ組み合って遊ぶ」等々を直接的には指すのでしょうけど、拡張して「女性の社会進出」等にも置き換えられてる(参考:全プリキュア展や、15周年時のプロモーション動画)。
ただこれは、専業主婦を初めとした対外的な仕事に重きを置かない役割と相性が悪い。

夢探しにしても、昔であれば「お嫁さん(≒専業主婦)」が筆頭に挙がってもおかしくないのに、今だと厳しい。
言うまでもなく専業主婦だって「暴れたい」と本質的には矛盾しない。それこそ大昔からあるステロタイプな肝っ玉母ちゃんは自立して自分を通している。

また、そもそも生涯で一つの社会的立場にしか立たない人ばかりではない。
正社員→育休→時短→フルタイム→退職→パート→正社員等々のような働き方は当然ある。
これを「本当はバリバリに働いてキャリアアップしたかったのに、道を絶たれた」と決めつけるのは変。
望んでその道を選ぶ人も多数いる(ちなみに非正規雇用者の大半は望んで非正規を選んでる)。

これを職業を軸として夢語りしようとすると、かなり難しいです。
咲良さんの状況はこれに近いんじゃないかと思う。どの職に就くかは興味の本質ではなく、趣味の歌を唄いながら、周囲をキラッキランランにできるならそれで良い。

父母との会話も、聞きようによっては「実家暮らしの独身者が、これからも家族と共に過ごすよと発言した」流れを想起します。
既に働いているので職業は夢ではない(既にアイドル(プリキュア)だからアイドルになることは夢ではない)。今のまま大好きな家族と共に過ごすことが夢。
だけどもしもその機会が巡ってきたなら、新しい家庭を作ってそちらに軸足をうつす。そんな風にも聞こえる。

これは、家族という狭い世界から外に飛び出す…というのとはちょっとニュアンスが違うように思う。
咲良さんは「世界が狭い」キャラには見えない。そうではなく、新しい自分の家庭を作るようなイメージ。

シリーズ開始から22作品目。最初期の視聴者が現20代後半で、結婚や出産を経験する人が増えてくる背景にも合ってそう。
「かつてのプリキュアファンが親になり、玩具を買うかを決定する立場になる」というのはビジネス的に超重要なので、何某か意識しててもおかしくないはず。

本作で再三登場する「誰かの真似や影響を受けて成長する」要素は、親子関係にもろに当てはまります。
アイドルの解釈を「愛しの我が子はアイドル。うちの子は最高!と親から推されてる」とすると、「今はアイドルプリキュアをするのが夢」≒「子供時代を精一杯楽しむ」とも解釈できそうだし、そこから出てくる次のステップは「我が子を推す側に回る」です。今回の咲良父母の話しぶりとも合致しそう。

父母からの独立は「縁が離れる」ので、チョッキリ団の要素を含むのも気になります。
これに関しては上記の職業云々は抜きにしても、作中で言及されていますからクローズアップされてきそう。
縁を切ることで新たな世界が広がり、またそれによって切れた縁も違う形でより強くなるとかそんな感じ。
独立した子供が、孫ができてそれまでとは違う形で父母との仲が深まる…みたいな。

現時点ではどうとでもこじつけられる程度のことなので、漠然とした霞のままですが、取っ掛かりのようなものは見えてきた気がする。

※プリキュアは子供向け玩具番組なので、子をもつことを絶対的な正義として扱って問題ないと思ってます。
※男性の「男の子だってお姫様になれる」にまで言及すると文章が長くなるので省略します。

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(第10話)キミとアイドルプリキュア♪「CDデビュー!アイドルプリキュア!」感想

2025年04月19日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第10話)キミとアイドルプリキュア♪「CDデビュー!アイドルプリキュア!」感想

キミプリさんがCDデビューなされた。契約とか何とか難しいことは、優秀なるタナカーンに丸投げです。便利なお方だ。
タナカーンって名前からして適当感満載なところも含めて、かなり画期的なキャラクターだと思う。とりあえず全部彼に任せておけばお話が進められるし、彼自身は露骨に裏方要員なので悪目立ちもしない。優秀すぎる。

そのCD収録および後の握手会にて、紫雨さんは激しく緊張なさり、失敗を連発。
もともとダンスをやっていて、しかも本人の姿勢からしても緊張には強いはず。なのですけど、その真面目な姿勢がこの場合はマイナスに働いたと思われます。
憧れの先輩たちと並び立つからには、今の己では足りない。自信のなさと目標へのリスペクトは心身を縛る。

それは良いとしても、事情を知らぬ民間人からは、紫雨さんはキュアキュンキュンのみには否定的な人に見えてるのがちょっと愉快。
元々キュアアイドル推しで研究会も立ち上げた。新入生なのに。
追加で現れたキュアウインクのことも応援していた。
それなのにキュアキュンキュンには異様に冷たい。
口癖が被ったので嫌悪してるとか、後輩的ポジションなので嫉妬に狂ってるとか、あらぬ推測をされてそう。

前回の七不思議もそうでしたが、今回も他者を参考にして取り入れる要素が多く出てきます。
アイドルプリキュアに憧れて、自分も同じステージに立つ紫雨さんのポジションは、分かりやすく幼児視聴者の体現ですから、この辺が今作のテーマなんだろうなと思います。

そうすると敵首領ダークイーネが、名前に「いいね」=対象への賛同が含まれてるのも、何か意味があるのかもしれない。「悪いところを真似てしまった」もしくは「改悪した」とか?
チョッキリ団という組織名からは、シンプルに「他者と交流を断つ(真似て成長する機会も潰す)」を連想するので、どちらの方向性なのかしら。

カッティーが豪速で光に染まっていってることや、元々ダンスが期待されていた紫雨さんがアイドル路線に行ってしまったことなどを踏まえると、「悪影響を受ける」の方かなと思ってみる。

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(第9話)キミとアイドルプリキュア♪「ななの七不思議!」感想

2025年04月12日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第9話)キミとアイドルプリキュア♪「ななの七不思議!」感想

ななさんが七変化して七不思議。
よくよく考えてみれば「なな」だけ由来がよく分かりません。ドレミファソラシの7音から?
まさか最初からこの回のためだけに名付けたのではないでしょうけれど。

「ピアノだけでなく色々やってごらん」の言葉を真に受けて、試しに色々やってみた蒼風さん。
特徴的なことに、すべて誰かの影響です。そもそも「ウインク」も咲良さんからの直伝。
ここまで徹底しているなら、特技のピアノ演奏も先達のコピーと発展の要素で採用されたのかもしれない。替え歌や独自のダンスのふたりと違い、今のところ作曲要素はないものな。

模倣と言うとネガティブな響きもありますが、今作は「推す」ところからのスタートです。
紫雨さんもアイドルさん達に憧れて、アイドルプリキュアになった。

アニメージュのインタビューによれば、「憧れる立場から、憧れられる立場へ」は意識し、直接には紫雨さんの背景に乗せたとのこと。
今回の七変化も、その側面がありそう。
現実の幼児視聴者とダイレクトに重なりますから、「推す立場から、推していたあの子を真似て横に並ぶ」は今作のテーマに関わるんじゃないかと思ってみる。

ただそうだとしても、咲良さんの方向性がまだはっきりしない。
レジェンドアイドルのカイトさんを真似て成長するのか、既に完成されたお姉さんなのか。

あと、数年前から予告されていた「プリンセッションオーケストラ」さんが始まりました。
正直なところ、現段階で感想を書くと否定的な内容になってしまうので、ひとまずは控えたい。
競合が居た方が良いとは思うので、私の好みはともかく、プリオケさんも活躍して欲しいです。

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(第8話)キミとアイドルプリキュア♪「みんなでお泊り!アイドルプリキュア大研究!」感想

2025年04月04日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第8話)キミとアイドルプリキュア♪「みんなでお泊り!アイドルプリキュア大研究!」感想

3人目が加入しました。そして即座にお泊り会を開いた。行動が早い。

発端は紫雨さんです。リスペクトする先輩お二人のことをもっと知りたい。
それにキュンキュンにはキュンキュンが足りない。
なし崩しで横並びにならず、上下を意識できる強い子でした。ちゃんはいらぬ。呼び捨てにせよ。

更には手製でぬいぐるみも作成してた。アクスタは作るわ、缶バッジグーはするわ、販促に熱心なことこの上ない。
ただ熱心なのは良いですが、お泊りに来ているのに抜け出して朝練に行くのはいかがなものなのか。
汗だくにもなるでしょうし、あの後どうするつもりだったんだろう…。

ついでに言えば、紫雨さんが接敵したことを知ったうた先輩たち、何故かパジャマのまま駆けつけてくれた。いや着替える時間を惜しんだのは分かりますが、変身してから来ればよかろうに。
終わった後、パジャマでとぼとぼ歩いて帰ったんですかね…。それこそ変身したまま帰宅するのか。

戦闘シーンは恐ろしく巧みです。新規加入のキュンキュンを目立たせつつ、先輩2人の株も下げない。むしろ戦闘力的には2人の方が強そうで、それでいてキュンキュンが弱くも見えない。
敵側も工夫し、互いに力押し一辺倒ではない山や谷がある。作画面でも多彩な表情に、緩急織り交ぜてのアクション。今となっては、始まる前に囁かれた懸念が笑い話のようだ…。

一方、プリルンは微妙に落ち込んでいました。プリルンだけお揃いじゃない…。
だから紫雨さんは持ち運び袋を作り、コスプレ衣装も作ってあげた。お優しい。そして販促熱心。強い。

これが追加戦士フラグなのか、それともフラグをへし折ってるのかは何とも分からない。
お揃いではないと嫌だから今後お揃いになるという振りにも思えるし、完全にお揃いでなくても仲間だよの展開にも見える。

そのプリルンですが、個人的には嫌な印象は特にはないです。
無断アップロードといったところで、当事者は嫌がるどころか喜んですらいるので、肖像権の問題ではない。国防兵器をアップするなという機密の問題です。メタ的には毎度毎度の「なぜプリキュアを秘密にしないといけないのか」という、展開上やむを得ないけど、ストーリー上は説明しづらい制約にすぎません。前作でも「バレちゃった」で、ほいほいと他者に漏らしていますから、目くじらを立てるようなところではないような…。

逆に不思議なのは、今回の鼻キスとかは批判されてない。
堅苦しく言うなら完全にセクハラですから、当事者が黙認している無断アップロードよりもよほど性質が悪いのに。
この辺の妙な風潮は本当に妙。

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(第12話/最終回)魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~「進べき未来」感想

2025年03月30日 | 魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~
■(第12話/最終回)魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~「進べき未来」感想

過去に浸るのも悪いことではない。未来に進む力になる。
とてもとても美しいまとめ方だった。

インタビューなどで「続編を望むのは、過去に執着しているからではないか?」と述べられていました。
実際それは否定できない。否定できないけれど、でもこうして前に進む。

元々まほプリは出会いと別れを扱っています。
前作では地理的に異なる存在との横方向の出会い。
今作では時間的に異なる存在との縦方向の出会い。

戦闘での演出も美しすぎます。
キュアモフルンまでは予想できても、春映画の強化フォームは全くの不意打ちでした。
一瞬「ここに来て新フォーム!?」となった後、「いやこれ見覚えあるぞ」と沸き立つ感じ。とても心地よい。
そしてこれ自体が「過去も悪くない。未来に進む力になる」に繋がってる。

意図したのかどうかわかりませんが、秋映画での複数フォームの同時戦闘と対になっていそう。
まほプリの特徴の複数フォームは、「世界には様々な人たちがいるように、私の中にも複数の私がいる」の現れだと思っています。
その同一時間の横方向の異なる存在を駆使したのが秋映画。
今作は異なる時間の同一存在(春映画、秋映画、本編の特殊フォーム)を駆使して戦った。

※オトナプリキュアも(テーマ上の文脈は違えど)「私の中にいる子供時代の私」を扱っていたと思ってます。

祖母の言葉「こうして子や孫に会えるなら、年を取るのも悪くない」は物凄く綺麗。
出会いと別れのまほプリのテーマに見事に沿っています。
私らも前作まほプリの時から確実に老いた。でもこうして続編に出会えた。年を取るのも悪くない。

あと「特殊フォーム(レインボーキャリッジ)」と「子との出会い」を決定打に使うのは、子供番組たるプリキュアの矜持を感じられるのも熱い。
この2つはプリキュア的には絶対正義だものな。

過去に執着している人の代表ともいえるヤモーが、ドクロクシー様への執着がきっかけで、グスタフさんに弟子入り(?)する未来を切り開いたのも、とても面白かった。
「過去も悪くない」をこれほど端的に表す描写はないとすら思う。
前回の不自然な裏切りも、ヤモーが相変わらず病的なまでに過去に執着していることを強調しておきたかったのかもしれない。

第1話や2話で、妙に強調されていた魔法ガール活動とルール違反も、ラストを見たら納得。
前作では「魔法にはルールがある」「ルールを守らねばならない」は繰り返し描かれていました(異なる存在とのコミュニケーションを成り立たせるには、共通のルールが必要、との理解)。

今作では守るだけでなく、ルールを作る側に成長していくといった意味合いだったんじゃないかな。学生から教師へ。その上で、当時の服装をするといったワクワクの遊び心も忘れない。

一時「黒幕は魔法ガールか?」との噂が出てきたのも、「ルール違反をしている魔法ガールには作品的にペナルティがあるのでは」のミスリードと、そこからの「ルールを作る(それが周囲に認められる)」の描画だったんじゃないかな。

あえて難も語るなら、視聴者側の混乱を、どこまで想定していたのかは気になります。かなりテクニカルなので。

冒頭の女の子ふたりは、前作50話で出てきた子たち。転生体ではない。
あのシーンは別の世界線のみらリコではなく、クロノウストの能力で見た過去の映像です。はーちゃんがはっきりとそう説明している。

「2人が出会った大切なシーン」の追体験なので、意図としては第一話の初めての出会いを回想させた方が、おそらくは分かりやすかったはず。
それでも50話の子たちでやったのは、ファンサービスと「もしも転生したとしてもまた出会える」という比喩的な表現かと思われます。前作の50話でも、そういう比喩として登場している。
繰り返しますが、転生体ではないし、別の世界線を垣間見たのでもない。

ただ、そういう風に受け取られかねないのも分かりはする。
前回の後の感想で、世界一巡エンドだと受け止めた方を、かなり見かけました。
過去を捨てて呪縛から逃れたのは彼女たちだけなので、輪廻転生に逃げ込むことは不可能なのは描写されています。なので公式サイドとしては予想外の受け取られ方…だったのか、それとも予想はしてたんだろうか。

時間ネタだと主には「平行世界。別の世界線がある」「世界は一つ。歴史が変わると未来が変化する」「未来は不変」の3パターン。
おそらく「平行世界」が一番人気で「未来不変」は想定すら拒否するレベルで人気がない印象があります。
まほプリ世界は、描写を見るに「未来不変」。ここが最初のハードルになってそうに思う。何をやってるのか分からない的な感想もそこそこ見かけました。
(ついでに、はぐプリも「未来不変」。こちらも、平行世界のみを想定して批判しているケースをかなり見かける)

個人的には「未来不変」ネタが好きなのと、子供番組としては失敗した世界線を許容して欲しくないので、プリキュアさんの方針は好み。
今後も妥協せずこの設定で行って欲しいです。

今後の方針ということでいえば、続編シリーズの方向性も今のものを強く支持します。
小説シリーズやオトナプリキュアでの、前作のテーマを反映した正当続編のスタイルは、プリキュアとしての確たる信念を感じて大好きです。
本編でもプリキュアさん達は様々な困難にぶつかり、続編以上の重い展開も経験しています。それらを忌避するのは釈然としない。
これからも今の方向を維持してくれることを、切に願います。

残された謎も幾つか振り返ってみる。

(1)
最初の戦闘で目撃されたエプロン姿のアイルの経緯が不明です。
アイルが過去に移動したとの発言をしていることから、第1話の戦闘に現れたアイルは未来から来たアイルで、この時間の本来のアイルがあのエプロン姿の彼(同一時間にふたりのアイルが居る)だったと思われます。が、そもそも過去移動できることがおかしい。

闇の魔法には過去に戻る魔法もある(小説版)。ですが「闇の魔法では(母に再会するという)望みをかなえることができなかった」と述べています。
アイルが過去移動の闇の魔法に気づけなかったとしても、不自然とは思わない。
また、過去移動に使われる砂時計をオルーバは紛失していますから、技術的に再現できないのかもしれない。

それは良いとしても、第1話の戦闘アイルが何者だったのかが、全く分からない。過去移動したとの発言とも矛盾。
これはもう賛否と好みが大きく分かれるところだと思いますが、アイルが最終回後にどうなったのかが伏せられていることから、解釈を任せてくれてるんだと思う。
例えば「魔法つかいに感謝したアイルは、現在ではなく第1話時点に復活することを選び、クロノウストの過去視・未来視の力を伝えた」等。
そもそもそんなことができるかが不明ですが(クロノウストは現在時制で過去を見せているのだから、過去移動に転用はできないはず)、闇の魔法に時間に関するものがあるので、どうとでも解釈やら妄想の余地はあります。

(2)
6話のアイルとの戦闘中に垣間見た、3人で映っている卒業写真。
例によって別の世界線や歴史改変も騒がれましたが、前後の流れからしても、おそらくは「こうだったら良かったのに」の連想によるイメージシーンというだけなんじゃないかな。写真を見ている朝日奈さんの表情が暗いので、「理想的な別の世界線」とは考えにくい。

ただ凄まじく分かりにくい。アイルが繰り返し「過去も未来も変えられない」とこの世界の設定を語ってくれてはいるものの、「実は変えられる」パターンが多いので鵜呑みにできません。
あまりにも分かりにくいので、(今回の50話の子たちと同様に)意図的なミスリードを狙ったのだろうか。

(3)
クロノウストは眷属ではない。と認識したのだけど、合ってるかしら。
眷属の力(香炉のアレ)を使い果たしたらクロノウストが出現したという流れですから、眷属がクロノウストを封印とかしていて、そこから解放したのだと思われます。

実際、デウスマストの「一つになる」の思想とは大きくかけ離れている。異なる記憶に閉じ込めて、混沌への回帰を阻止していますから真逆。
これが何で眷属なんだ?と頭を抱えたのですが、眷属ではなく別存在ならすっきりする。格的にもラパーパとデウスマストの共通の敵と見た方が、納得感あります。

ただこれも凄まじく分かりにくい。先ほどの卒業写真と違い、混乱したままでも特には支障はないので、設定上の自然さを優先したのかな。
眷属を出さないのは前作要素の取りこぼしになるとか、アイルが超越存在といきなりコンタクトを取れるのは不自然だと考えたのか…。

(4)
ひーちゃんはどうなったのか。
ラパーパとことはの関係と同じ。と明言されているので、遠い未来か何かではーちゃんが倒れた時に現れる次世代だと解釈してます。
「はーちゃんの中にいる」というのも、合体融合ではなく、次なる存在として内部にいるイメージ。
ひすいを犠牲にしてことはが復活したのではなく、ことはが窮地に陥ったので未来を一時的に先取りしていた感じか。

朝日奈さんたちが、また彼女と出会えるのかは分からない。ひーちゃんに会うということは、はーちゃんに致死的な何かが起きたということ。
それは悲しいことだけど、出会いもある。「子や孫と出会えたから、老いも悪くない」と同じ文脈です。

またこれにより、はーちゃんが無限の存在ではないことも示唆されます。そもそもラパーパが倒れてますから、はーちゃんにも死はあるのだけど、超越存在のイメージが強いものな。

今回のラストで地上に戻ってきたのも、ことは自身が過剰に超越存在を自負する必要はないと吹っ切ったからかもしれない。
これ意外と重要で「普通の女の子」に復帰できてる。

プリキュアではしばしば「伝説の戦士と言っても普通の女の子」は強調されています。
視聴者がそうなので、特に初期は一民間人を強く意識していました。

今では姫やらロボやら宇宙人やら色々いますけど、そうは言っても「普通の人」の印象は逸脱はしていない。はーちゃんを除いては。
何せ彼女は宇宙空間であらゆる世界を見守る超越存在として終わってる。
似たようなルミナスは戻ってきてるし、アースも人間ベースなのに対し、かなり異質です。

それが次世代ひーちゃんの存在により緩和されています。
いわば前作での問題点を解消してくれた。
もしかしたら、はーちゃんの救済も構想の発端にあったのかもしれない。


最後に全体的な感想でいうと、手加減なしの全力の続編だったと思います。
インタビューで繰り返し「構成が複雑だ」と語られていたのにも納得。
これを視聴者を信じて作り上げてくれたことに、心から感謝します。素晴らしい続編をありがとうございました。
他のシリーズの続編にも期待しています。

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(第7話)キミとアイドルプリキュア♪「心おどる♪キュアキュンキュンデビュー!」感想

2025年03月28日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第7話)キミとアイドルプリキュア♪「心おどる♪キュアキュンキュンデビュー!」感想

晴れてアイドルプリキュアに勧誘された紫雨さんでしたが、まさか伝説の戦士だとは夢にも思わず。心をへし折られて逃走しました。気の毒に。
せっかく作ったグッズの数々もしまい込み、忘れるべくダンスに打ち込むも、心は曇るばかり。

さすがに気の毒に思ったか、咲良さんたちのフォローが入り、とりあえずは紫雨さんも立ち直ってはみたものの。
そんな折、アイドルさんたちのライブが開催されることに。立ち寄ってみたら罠でした。
憧れのアイドルさん達の舞台が、人々を不幸にするために使われる。紛い物とはいえポスターやらステージが無残に壊れていく。
それを見た紫雨さん。心に火が付いた。

この流れはとても美しいな。
「プリキュアは誰かを守るために初変身する」との印象から、窮地に陥ったアイドルさん達を助ける…のかと思いましたが、もっと概念的な物だった。私が好きな存在を汚すことは許せない。
偉大なる先輩方の株を下げることもなく、紫雨さんの覚悟のほどが非常に強調される、素晴らしい展開。

素体となったダンスの先輩も何気に良い方です。紫雨さんのことをリスペクトしているのが端々からにじみ出ている。
後輩を惑わせるアイドルさん達には敵意を抱いても何ら不思議はないのに、純粋に「紫雨さんが好きなアイドルだから、ダンスの参考になるはず」で見に来てるのもポイント高いです。これで共通の話題を作ってあわよくば…とか、そんなことは一切考えてなさそう。

あと今回も妙な一コマが大変に良いです。すやー。

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(第11話)魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~「みらいの決断」感想

2025年03月23日 | 魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~
■(第11話)魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~「みらいの決断」感想

クロノウストと交戦。されど力及ばず、世界は時間停止しました。みんな過去に浸っていく。楽しかった過去に。

朝日奈さんらも過去を見る。魔法界での初めての夜、海水浴、etcetc。
3人で和気あいあいとあの時の1年を振り返り、そして決断する。過去を忘れて、先に進もう。

・クロノウストの攻撃は「過去に浸る」なので、過去を忘れれば破ることができる

・ひーちゃんを生み出すことで時間停止を脱した…というより、時間停止を破るために過去を捨てたら、ひーちゃんが生まれた。
過去(ラパーパとはーちゃん)を終えたら、未来(ひーちゃん)を先取りした?
今はまた過去(はーちゃん)に立ち戻ったので、未来(ひーちゃん)が一旦は引っ込んだ?

・まほプリ2は全体構成が前作のオマージュになっている。
前回は物理的に世界が融合した。今回は時間的に3人の世界が融合した。
そしてそれを切り離し、一時的にバラバラになる。私たちは一人一人違うのだから。

・49話で描かれ、今作でもたびたび出てきた離れ離れの過去。
そこを振り返り、受け入れる成長展開。バラバラであることに意味を見出す。私たちはそれぞれ違う。だから違う過去がある。

・過去を振り返るのは、前作のアーカイブを見返すことに酷似。
「あの頃」に囚われてしまう私達視聴者をメタ的に意識していそう。

複数の意味で納得の展開です。ちょっと頭おかしい。この展開をまず念頭に全体が組まれたんだろうか。
ドラマCDの映像化等、執念すら感じる気合が伝わってくる…。高橋李依さんの有名な「(思い出を奪われるのは)嫌です。ミデンを倒します」も意識されてそう。

※執念といえば、前作の魔法界=冷凍みかんの謎の描写の如く、クロノウストの球体=冷凍みかんに見立てた演出。狂気。

過去を捨てた一行がどうなったのかは、現時点では不明。
ただプリキュアコンテンツ的には「世界は一旦滅びて2巡目の新世界で仕切り直し」はしないと思う。
物語的にも、時間停止を破ったのは3人だけ。クロノウストも健在ですから、呑気に2巡目の世界が運行するとは考えづらい。

アナザーみらリコの如く登場した謎の猫と牛乳の女児ふたりは、前作50話で登場した子たちと思われます。
あの子たち自体が「もう一つの可能性」を示唆してはいますが、演出上の話で、劇中世界的には完全に別人。同じ世界に実在するモブです。
おそらく次回あの子たちがどうのこうの…という展開ではなく、出番はこれだけでもおかしくない。

※そうすると「3人で映っている卒業式の写真」も何か前作に元ネタがあり、あれで出番は終えてたりするんだろうか。

ここまで見事に構成を決められると、最終回では前作同様にホイップさんが出てきそうで怖い。キラパティでみらリコが再会…とかされても驚かない。いや驚くけど。
もしくは「次回作の客演」という意味では、ぷちきゅあのモフルンが出てきたりとかだろうか。

それとも過去からの決別という意味で、全然まっさらな展開なのかも。何にせよ楽しみです。
時間モノということもあり、結末を知ってから振り返れば色々と分かることもあるはず。とうとう次回、2度目の最終回がやってくる。

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