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70億人が幸せになる方法[その29]

2015-09-20 06:37:36 | thought
えー、お題の「70億人が幸せになる方法[その29]」です。

社長から訓練を受けるように言われた私は、社長の「君をナンバー2としてみているから」という言葉と、
その訓練について、私は、出来るものならそのノウハウを吸収してやろうという、個人的な企みから、
その話を受けることにしました。

そして、1999年の2月のある日、私はその訓練を受けました。
社長からの命令によって、いわゆる「地獄の特訓」と言われる、経営幹部候補生向けの社員研修でした。
その訓練は、以前はDMP訓練と言われていた経営幹部候補生向けの、経営者養成訓練で、体力と精神力を鍛える訓練でした。
訓練の内容については、また別の機会に書きたいと思いますが、この訓練は、経営者としての心構えをある体験をする事によって、
得る事ができるというもので、それが得られるかどうかは参加者次第という、この訓練の向き、不向きが人によって違うので、
結果がどうなるかは、受けてみないとわからないというものでした。
結果、私の場合は訓練を受けた事によって、最終段階をクリアし、無事、訓練を修了する事が出来ました。

そこで、私は経営幹部としての社内での自分のあり方を、再確認する事になりました。本来なら、この訓練は、
まずはトップとなるべき人材が受講して、そのイズムを社内に反映させるという、重要な役割を担う事が求められます。
そして、その後に続く経営幹部候補生が、トップのイズムを実現する為に、全力でその任務を全うするという、
会社組織の運営に必要な、経営手法を身につけるというものです。

人間の本質をついたその訓練は、会社組織のような縦社会を作るのに、非常に有効な訓練となっており、
訓練の結果を生かすも殺すも、参加者次第なのです。結局は「覚悟」の問題です。

経営者の責任は、重大です。その企業が継続できるかどうかは、まずはトップの覚悟と責任にかかってきます。
正しい判断を求められる場面に直面した時に、経営者が判断を間違えると、最悪の場合、
倒産というとんでもない事が起こるのです。それを回避する為には、覚悟と正しい判断が求められます。
そのような気構えを鍛える為の訓練なのでした。

私は当時、社長からナンバー2として、この訓練を受けました。そして実際に受けてみて、社内の矛盾に気づいてしまう事になったのです。
それは今までうまくいっていた社長との役割分担が、社員が増える事によって、社長がトップとしての覚悟を持って、
経営にあたらなければならないのに、社長は営業に専念するという名の下に、「夜の営業」を続けていて、
社内の本当の姿が見えていなかったという、ある意味、経営に黄色信号が、灯ることになってしまった、という現実が、
私には見えてしまったのでした。

私は、深く考えました。これからどうすれば会社にとって良いのか、どうすれば良くなるのか、それを実行するためには自分自身、
何をすればいいのか、考えに考えを深めた結果、ある結論に至りました。それは、私がこの会社を去ることだったのです。

一度トップに不信感を抱いた私は、もう社長の片腕として協力することは、自分の信念から出来ないと痛感したのです。
そこで、私は社長に「仕事が出来なくなった」と嘘をついて、会社を辞めたい旨を、社長に伝えたのです。
社長はもちろん驚きました。社長に本音をぶつける訳にはいかなかったのです。社長は内心ムッとしていました。
しかし、私は、私が会社を去ることによって、社長に考えて欲しかったのです。

結局、私は辞めることを社長から渋々ながら了承され、その代わりに減俸を、辞めるまでの間言い渡されました。
私は、しかたないな、と覚悟をしていたので、それを了解しました。次の仕事を探さなくてはいけなくなった私は、
自分が自分であるために、これから何をすれば良いのか、深く考えました。その結果、私は以前3ヶ月だけ働いた、
パソコンショップで販売員として働いて、営業経験を積むことにしようと決めました。

その段階では入社できるかどうかはわかりませんでしたが、何故か私は、パソコンショップに、
どうしても入社したいと強く思い、そこを受ける事になったのです。
そして私は、社長に今の会社を辞めて、パソコンショップに勤める事を、話して、退職を認めてもらう事が出来たのです。

[その30]に続きます。

ではでは。

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