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テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

フレット交換後のメンテ【第二弾】だよ~(゜-゜)

2013年07月28日 | 日記
フレット交換後のアリアは好調そのものなのだ

読者の皆さんの中にもフレットが擦り減ってしまっている人がいると思う

そのまま使い続けるか?

フレットを交換するか?

金銭的な理由で躊躇している人も多いように感じる


ごく稀ではあるが・・

フレット交換よりも本体価格が安いギターの依頼もあるそうだ

「学生時代に使っていた思い出のギターを息子さんに譲るみたいですよ・・」

親父のお下がりのギターを息子が使うか?は微妙なところだが・・・

数十年前までは低価格帯のギターですら日本製だった

さらには良い具合にボディのシーズニングが進行しているのだと思う

なかなかにギターを分かっている親父さんだと思う


ギター初心者の息子にその違いと価値観が分かるかが問題なのだ


まぁ、息子が新品のギターを要求するならばフレット交換後の愛着あるギターを自分が使えば良いのだ

むしろ、ギターの扱いも分からない息子には新品を与えた方が無難だと思う


楽器店のお兄さんも私と同様の感想を抱いていた


読者の皆さんの中にはフレット交換前に

『フレットの擦り合わせがあるんじゃない・・?』

と思っている人が多いと思う


行ったことがある人もいると思う


実はフレット交換を依頼する前に特別に擦り合わせ後のギターを見せてもらったのだ

そのギターはストラトだったのだがかなりフレットが低いのだ

低いというよりは・・『極低』という感じだった


お兄さんはフレット交換を勧めたようだが金銭的理由からお客さんが擦り合わせを選択したのだ

「まぁ、好みですけど・・ここまで低くなるとは想像していないんじゃないですかね・・・」

楽器店のお兄さんも手渡し後のお客さんの不満そうな顔を思い浮かべているようだった


つまりは擦り合わせをする場合にはある程度のフレット高が不可欠なのだ

台形に擦り減ったフレットは音程が不安定になると言われているが・・・


素人(特に初心者から中級者)では判別できないレベルなのだ


どういう場合に擦り合わせが必要なのか?


特定のフレット位置だけでコードを押さえ続けるようなギターの場合、
弦の真下のフレットのみが削り取れてしまうのだ

フレットに縦のスジがクッキリと残ってしまうような場合なのだ


チョーキングやビブラートを用いることが少ないアコギなどに多い症状なのだ

本人が違和感を感じなければそのまま使っていても問題ない場合が多いのだ


アーム付きのエレキの場合にはアームの多用で同様の症状に陥ることが多いと感じる

私の場合にもレスポールにはそのようなスジはないが・・・

ストラトとアリアにはフレットに窪んだ場所を何か所か見つけたのだ


実際にはスジが出来てもチョーキングなどでスジを削り取ってしまうので気付くことは少ない

しかしながら1から3フレットのようなローポジではチョーキングなどをあまりしないのでスジが残っているのだ


激しいチョーキングすればフレットが台形になり

強く押弦しながらコードを押さえれば窪みができてしまう


いずれにしてもフレットは消耗品だという認識を持ちながら演奏するべきだと思う


今回のフレット交換の依頼で私は『確信』を持ったのだ

『この業者さんならば、ストラトやアイバニーズも任せられるな・・』


業者の中には格安を謳い文句にゲリラ的な商売を行っているところも多々あるようなのだ

値段が安いならば多少雑な部分にも目をつぶるが・・・・


値段は正規で腕前(仕上がり)が微妙・・・・

というメンテ業者も少なくないとお兄さんが言っていた


人間には器用と不器用がある

物を作ったり修理したりする人がすべて器用であるとは限らない

これは以前から薄々感じていたのだ


私は車も趣味なのだがある業者にパーツの交換を依頼したことがあるのだ

何となく素人が見てもバランスが悪いのだ

素人が口出しするのはどうかな・・?

と思ったのだが意を決して不満な箇所を告げたのだ

結局、散りつけ方がいい加減だったのだ


残念なことに一流のディーラーの整備士にも不器用な人が僅かにいるのだ

訓練を受けてはいるのだろうが・・・


脱線してしまったが・・・

ギターにおいてネック周辺とフレット関連はかなり難易度が高い繊細な作業であることは業界の定説なのだ

何でも自分で器用にこなしてしまうお兄さんでさえ高価なギターのフレット交換は専門業者に依頼するようだ

比較的低価格帯のギターは実験と練習を兼ねて自分で行っているそうだ


それでも揃えた工具は結構な金額なのだ

さらに手間暇を聞けばチャレンジ精神も失せてくるのだ

「指板を剥ぎ取ってしまったギターも数知れずですよ~」

「剥がれた場所を木工ボンドで接着したりと大変ですよ」

「数日かけて気長に作業しますけど・・20時間はかかっていますね」


ネットでも素人の人がチャレンジしているようだが・・・

プロに勝るような仕上がりになったケースを見かけたことがない


自分のギターを自身で面倒を見るというのは非常に感心できるが・・

やはり素人が手出しをしてもよい部分というのを明確に理解することもメンテの一つだと思うのだ


あえて脱線させていただくが・・

自身と他人の命を預かっている車の足回りやブレーキ関連を自分で交換する人がいる

私もある程度は面倒をみるが・・・

重大なトラブルや事故を誘発するような部分にはあえて触れないようにしているのだ

車で車道に出る人間の最低限のマナーだと思っているのだ



まぁ、ギターメンテの失敗は他人に迷惑をかけないが・・・

結局、弄り壊してしまってそのギターを使わなく(使えなくなる?)ことも多いようだ

フレット交換は高額出費だが新規にギターを購入したつもりになれば安いものなのだ


マックスでも5万円くらいだと思う(バインディングや指板の種類によっても異なる)

実際に5万円でどんなギター買えるだろうか?



相変わらず前置きが長いが・・・

本題に入ろう


フレット交換はネックの調整やナットの高さもすべて業者さんが仕上げてくれるのだ

あまり拘りがない人はそのまま楽しく弾ける状態なのだ



実際に私の手元に届いたギターの調整は私の好みではなかったのだ

ネックの反り調整にも違和感を感じたのだ


結局、新品のギターを調整するように一からコツコツと調整作業を進めたのだ

まずはネックの反り具合なのだ

僅かに順反りさせるのはすべてのギターの共通する事項だが・・


やはり速弾きやその他のテクニカルな奏法に使うギターはストレートに近い状態が良いと思う

さらに弦高も標準よりも低めを好むのだ


私の中では明確な区分けがあるのだ

レスポールとストラトはオールド的な使い方

アイバニーズとアリアはテクニカル系・・・


実際にレスポールとストラトはネックは順反り気味、弦高も他の2本よりは高めのセッティングなのだ

6弦側で1.6㎜ 1弦側で1.4㎜くらいなのだ

これでも世間の標準よりはかなり低いと思う

私的にはこのくらいの弦高で充分に弦のテンションを引き出せるのだ

カッティングなどの奏法も弾き易いのだ

まぁ、左手の押弦を優先させたセッティングではあるが・・


アイバニーズは6弦側で1.4㎜ 1弦側で1㎜くらいだと思う

ネックの状態はかなりストレートに近いのだ

このような極低のセッティングはかなりシビアな調整が求められるのだ


おそらく楽器店に依頼しても断られると思う

「そんなに低くする人って少ないですよ・・」

「弦の鳴りも悪くなりますよね・・高い方が良いですよ」

という感じになると思う


試しにお近くの楽器店に質問してみていただきたい


逆説的な表現をするならば・・・

このような調整が可能なギターはかなり精度が高いギターだといえるのだ

精度が低いギターでは音詰まりやビビりが発生するのだ


低価格帯のギターはこれらの症状を隠す?為に概ね弦高を高めに調整して出荷されている場合が多いのだ


今回のアリアのフレット打ちは完璧だと思う

フレットを打ち込んだ後にフレットを完全にフラットな状態にして擦り合わせを再度行うのだ

この場合に業者さんの価値観の違いが見えてくるようだ


擦り合わせを入念に行えばかなりシビアなセッティングに追い込めるギター(フレットの状態)になる

弦は物理的に直線なのだ

入念に擦り合わせたフレットも限りなく直線に近い状態ということになる


私の表現で皆さんに伝わっているだろうか?


しかしながら、新品にも関わらずフレットの頂点がかなり擦り減っているのもルックス的に問題がある

ギターを良く分かっている人ならば業者さんの意図が理解できるのだ

問題は一般的な感覚のお客さんなのだ


新品のフレットは山高く、ピカピカに輝いているものだ!

と信じている人々なのだ

9割以上がこのタイプだと思う


神経質な人の中には最終仕上げのフレット擦り合わせにクレームを付ける人もいるようだ

「あの・・フレットの頂点が台形に擦り減っているんですけど・・・」

「新品なのに何で削れているんですか・・? 新品じゃないんですか?」


上級者には笑える話も本人には疑問であり切実な問題なのだ

私の行き付けの楽器店では分かり易いように理屈を説明するそうだ


そんな苦労をメンテ業者さんも耳にしているのだと思う

極力フレットを削らないで仕上げるという傾向が最近のトレンドらしい


私のレスポールやストラトのようなセッティングならば何の問題もない

この程度の弦高で音詰まりすることもビビりが出ることもないと思う


当然ながら最小限の擦り合わせを完了したフレットの山は残っているのだ


今回の私の調整は絶好調のアイバニーズをお手本にしたのだ

以前のアリアは低いフレットが打ち込んであったので調整もアイバニーズとは異なったのだ

当然だが・・・


2本とも『ジャンボフレット』という共通点が出来たのだ

アイバニーズは自社独自のフレット形状を採用している

アリアはダンロップ製の6100という定番の形状なのだ


厳密には異なるがフレットの高さという部分においてはほぼ一緒なのだ


アイバニーズにセッティングに近づけるにつけ高音部分で一部音詰まりを見つけたのだ

少々フレットの擦り合わせが足りないように感じられたのだ


厳密にはヘッド側からブリッジ側に低くなるように削るのがお約束なのだ

初心者の人にもフレットと弦の関係というか・・この理屈は理解できると思う


その高低差は0.1㎜以下というレベルだと思う

結局、14フレットから最終フレットだけ微妙に擦り合わせを施したのだ



本来はもっと大きく平たい板を用意すべきだと思うが・・・

まぁ、フレットの間隔が狭い部分なので何とかなるのだ


先日、簡易ヤスリで音詰まりが発生する部分だけを研磨したのだが・・



やはり、一部分というのは見た目が悪いのだ


全体的に研磨することで見た目も美しく仕上げたのだ

平たく削っただけでは当然ながらフレットは台形なのだ

本来は専用のヤスリ(トンネル形状)が必要なのだが器用な私は100円ショップで十分なのだ



マスキングテープとブルースハープでも使用したミニヤスリで頂点出しを行ったのだ



見る人が見れば

『削ったな・・』

と分かってしまうのだが自分のギターなので問題ないのだ


いかに本人が満足できるか?

というのは私のメンテの基本理念なのだ


やはりギターは弾いて楽しいものだと思う

さらには綿密なメンテが快適な演奏性を生み出すのだ




何故に10万円未満のアリアに拘るのか?

と自問自答をしたのだ

やはり、この価格帯にはあり得ない『アーチドトップ』と木目の美しさにあると思うのだ



アーチドトップとはレスポールでお馴染みの曲面が美しいトップの仕上げなのだ



マホガニーバック&メイプルトップという組み合わせも上級モデルと一緒なのだ

さらには極薄のシールのようなメイプル貼りではない点も見逃せないのだ


自己満足だけではなく音質にも影響を与える部分なので重要なのだ

このスペックを現在のギターで実現するならば20万円以上の価格帯のギターになってしまうと思う

某メーカーのカスタムメイドのギターが私のスペックに似ているのだ

そのギターは40万円だった


値段だけでギターの価値を判断する人には私の意見は微妙だと思う

「何を言ってるの?」

まぁ、考え方も千差万別なのだ


細かい部分だがボリュームとトーンのノブも社外に交換したのだ



純正と似ているように感じるかもしれないがかなり質感が高いノブなのだ

表面のザラザラも細かいのだ

ネジの締め込みでノブを固定できるのも気に入ったのだ



ツマミ類の交換は初心者にもできる簡単カスタムなのだ

規格には注意していただきたい


しばらくはアリアで遊びたいと思っているのだ



リアのダンカンが活きるパッチを研究しているのだ

ハイパワー時の音の分離は良いとして


クランチとクリーンにおける音の良さが分かるパッチを作りたいと思っているのだ

今回はフェンダーのツインリバーブを軸に枯れたクランチで演奏してみたのだ


ジミヘンの名曲である『リトルウイング』という曲をご存じだろうか?

このブログでも以前にコピーサウンドをご紹介していると思う


”音量を絞った時にどんな音が出るか?”

これがギターの重要な部分なのだ


乱暴な表現だが・・・

歪みをギンギンに効かせれば高級ギターも低価格帯のギターも大きな違いはないのだ

まぁ、弾いている本人は体感として違いを感じられるが・・・


録音作業というような『フィルター』を通してしまえば聴き手には感じられない差なのだ

しかしながらクリーンやクランチになればボディの鳴りが前に出てくるのだ

エフェクターとの相性も見えて(聴こえて)くるものなのだ


意味も分からずに『枯れた音』という表現を使っている人がいる

『枯れた音』≒ヴィンテージギターだと信じ込んでいる人もいる

枯れた音をどのようなものと感じるかは感性と感覚の違いだと思う


良い具合に水分が抜けたアルダーボディのストラトの『パキパキ音』が
一般的には枯れた音として認識されている音だと思う


レスポールにも趣が異なる音がある

つまりは『マホガニー材』にも枯れた音があるという事なのだ


枯れるまでには数十年かかると思っている人もいるようだが・・

実際にはそんなに必要はないのだ


特に高級なギターは十分に材を寝かせてから制作に取り掛かるのだ

フェンダーもギブソンも数十年前にギター材として
切り出された材量を板として倉庫で保管していると聞いたことがある

しかも温度と湿度を常に適正に管理しているのだ


私のストラトでも約10年くらい寝かした材を使用していると楽器店のお兄さんが言っていた

10年寝かした材で作られたギターを10年使用すれば材の切り出したから都合20年なのだ


20年経過した木材の水分量をイメージしていただきたい


量産ギターでも切り出した材をすぐに使うことはしないらしい

強制的に乾燥させるという荒業を用いる場合もあるようだ


私のアリアも購入当初はネットリとした音色だったのだ

その頃には歪み一辺倒という弾き方をしていたのでむしろ音のノリが良かったのだ

非常に纏まり感がある音色だったのだ


購入からかれこれ7年目を迎えたのだ

良い具合にシーズニングとエージングが進行しているように感じられる


特にフェンダー系のアンプを使ってストラトのような真似事に使った時に実感するのだ



最近のモデリングは凄いと思う


ヘッドフォン越しにはまるで真空管を鳴らした感覚なのだ



専用台の制作によってさらに使い易さが増したのだ



面倒臭いという人には私は何も言わない・・・


売っている製品をそのまま楽しめば良いと思う

少しでも快適に・・

という気持ちがる人は『工作』をすべきだと思う


何のイメージもないままにホームセンターや100円ショップなどを散策してみるのも面白いと思う

特にエフェクターやケーブルなどが部屋に散乱している人は一考だと思う


整理整頓で音が見えてくることも多々あるのだ

 信じるか?

  信じないか?は・・


あなた次第なのだ

どこかで聞いたようなセリフだが・・






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