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詩人・そらしといろのブログ~お仕事のお知らせから二次創作&BL詩歌まで~

読書会「『さくら、うるわし』を読む」が終了いたしました

2018-04-10 19:39:36 | 主な仕事の記録
4月8日(日)に、耳猫風信社さん主催の読書会「『さくら、うるわし』を読む」が、国分寺のくるみギャラリーさんにて開催され、無事に終了いたしました。
ご来場いただいた皆さま、どうも有難うございました。
当日は、ソメイヨシノはすっかり咲き終わり、代わりに八重桜がもわもわと揺れている、お釈迦様の誕生日でした。

読書会ということで、長野まゆみさんの小説『さくら、うるわし』をひも解いていくお話をしました。
長野さんとトークをしていた身としては、話すこと・聞くことの両方に集中していたものの、90分間のトークタイムが終わる頃には、何がどのように広がっていったか、定かではない部分もありますが、断片的にトークの内容を記しておこうと思います。
※『さくら、うるわし』の内容のネタバレにもなりますので、ネタバレが苦手な方はご注意ください。※



・犬の字のこと
『さくら、うるわし』の第1話「その犬に耳はあるか」をひも解く、犬の字のことについて。
現在使われている常用漢字では、例えば「突」や「器」の大の字の部分が、旧字体では犬の字であった。
ほかにもたくさんの漢字から犬が消えて、大の字、つまり人を表す大の字で構成する漢字が増えてしまった。
犬であることに意味があり、漢字の物語が成り立つ。
(漢字のなかに犬がいる場合の多くは、儀式の生贄として屠られた犬を表す。)
そのことを、漢字のスペシャリストである白川静さんの御本を紹介しながらお話ししました。

・柾のこと
「左近の桜シリーズ」に出てくる柾さんは、実は柾は本名ではない呼び名であることが明かされました。
この柾さんのお名前は、「真青木(マサキ)」というニシキギ科の植物に由来するとのこと。
「風土記」に登場する中国原産の「杜仲(トチュウ)」という植物の代用として、「真青木」は使われたそうです。
ちなみに、「杜仲」の和名は「はひまゆみ」だそうで、長野さんのお名前にも繋がります。
桜蔵が成長することによって、柾が持つあやかしを祓う力と桜蔵があやかしを引き寄せる力が拮抗してくるのでは、というお話しもありました。
また、桜蔵が『さくら、うるわし』では、柾の家に住む訳ですが、柾の家の描写がほとんどないのは、遠子さんの力のおかげであやかしが家に現れないため、ともおっしゃっていました。

・植物の桜にまつわるお話
桜で思い出す漢詩は、井伏鱒二訳の「勧酒」。
和歌は、在原業平の「さくらばなちりかひくもれおいらくのこむといふなるみちまがふがに」。
桜の古名は、「葉々香(ハハカ)」。現代に伝わる桜餅の葉のように、葉の薫りを楽しんでいたために呼ばれていたという説。
桜と言えば、ソメイヨシノ。その寿命は50年ほど。接ぎ木によって増えていく樹木のため、クローンであり、桜並木のトンネルができるのは、枝同士が互いを仲間だと認識するため。それが逆効果となって、自ら日照不足を招くことも。

・当日の花祭りにもちなんで「千早の歌」
「千早振る卯月八日は吉日よかみさけむしをせいばいぞする」という「千早の歌」。4月8日のお釈迦様の誕生日をお祝いして、お釈迦様の像に甘茶をかける行事があり、その甘茶で磨った墨で「千早の歌」を紙に書いて、お手洗いに逆さまにして貼ると虫よけになるというおまじない。今ではほとんど見かけなくなってしまった、江戸の風俗。

・墨と硯のこと
『さくら、うるわし』のなかでも、それ以外の物語でも、たびたび登場する墨と硯。
これは、長野さんが「紙に書く」という行為を意識しているため、繰り返し用いるモチーフだということでした。
また、良い墨は良い硯で磨らないとほんとうの良さが出てこないそうです。

・手紙にまつわるお話
中原中也が手紙魔であったこと。友人と話すはずの内容が、友人が来なかった際に手紙にしたためて送っていた。そのとき用いていたのが封緘(フウカン)はがき。三つ折りにして使い、はがきと同じ値段で送れる。送り先を間違えていようが構わず、自分から相手へ訪ねていって話を回収していたそう。
多羅葉(タラヨウ)の木の葉っぱには文字が書ける。葉に傷をつけるとタンニンが分泌され黒っぽい色が浮き上がる。これがはがきの始まり、という説もあり、昔の郵便局にはよく植えられている木だった。長野さんは子ども時代に、子ども会でレクリエーションをしてくれる年上のお兄さん、お姉さんから教わったそうです。

・詩集のこと
『さくら、うるわし』の第3話「ありえないことについての、たとえ」で、ブックカフェにて桜蔵は手に取った本を、一発で詩集だと判断できたのは、ページに余白が多いことや、本の造りの特徴を柾に教わっていたから、というお話し。
この詩集『緑の月』は、見る者によって詩集であるかもしれず、画集であるかもしれない、あやしい力を持った本かもしれない、というお話しもありました。
長野さんが学生時代の頃、「マリクレール」というファッション雑誌では、フランスやドイツの文学が紹介されており、外国の詩や文学に触れるきっかけになったとおっしゃっていました。

・海ほたるの思い出
『さくら、うるわし』の第4話「その犬の飼い主に告ぐ」に登場する、東京湾アクアラインと海ほたるの描写。桜蔵は海ほたるのエレベーターに乗ったことで異世界の浜辺へたどり着きます。長野さんに、「日常と異世界はすぐに繋がるものとしてお考えなのでしょうか」と質問したところ、そうではなく、長野さんが海ほたるへ行ったときが、たまたま濃霧のときで、ちょっと先も見えず、海に落ちてしまいそうな雰囲気が印象に強く残っていたから、というご回答をいただきました。
また、長野さんが子ども時代に房総半島へ海水浴に行く際は、その時に飼っていた九官鳥も一緒に連れていっての家族旅行だった、という思い出話もご披露してくださいました。



……私が思い出せる限りの、当日のトーク内容は以上です。
ほかにもきっと、こまごまとした寄り道のお話しがあったと思いますが、それらは桜の花のように散って崩れてしまいました。
第1回の読書会だったので、いつかまた、第2回の開催があるかもしれません。
長野さんが年内の開催は難しいとおっしゃっていましたが、いつかの第2回読書会の開催を、私自身も楽しみにしています。

長野まゆみさんの読書会にゲスト参加します

2018-03-14 17:05:42 | 主な仕事の記録
ようやく春らしい暖かさと思いきや、初夏を思わせる気温にもなる今日この頃です。

4月8日(日)に、耳猫風信社さんが主催する、小説家・長野まゆみさんの読書会「『さくら、うるわし』を読む」に、長野さんの対話の相手として参加いたします。
会場は、国分寺のくるみギャラリーさんです。
読書会の申し込み受付はすでに終了してしまいましたが、長野さんのブログkotoricoにて、当日のおおよその流れが書かれてあります。
長野さんがブログでご案内しているように、読書会終了後は鉱石などの販売があり、その時間帯であれば読書会参加者以外の方も、ギャラリーに入れるようです。
読書会の詳細は、耳猫風信社さんのホームページをご覧ください。

「左近の桜」シリーズの最新刊である『さくら、うるわし』を読む読書会になりますが、まだどこを中心に話を展開するか、考え中です。
大学生になった桜蔵君は、相変わらず色々なものを“拾ってくる”体質で、この『さくら、うるわし』は、物語の一話一話が濃厚に展開していきます。
長野さんがお気に入りのモチーフも、物語の要所に登場して、物語からはみ出た、あれこれの妄想がはかどります。
個人的には、犬、硯、川、皮、詩集などのモチーフが気になるところです。

読書会の頃になったら、桜もいくらか咲いているのではないでしょうか。
当日のお天気が晴れであることを願いつつ、ご来場いただける皆さまにお会いできることを楽しみにしております。


イベント「Support Your Local Poet 番外編 川口晴美と、詩と遊ぶ」が終了しました

2018-02-23 17:29:04 | 主な仕事の記録
イベント「Support Your Local Poet 番外編 川口晴美と、詩と遊ぶ」が、2月18日(日)に、スパイラルにて開催されました。
ご来場いただいた皆さま、どうも有難うございました。

今回のイベントでは、雑誌『現代詩手帖』2017年8~10月号に掲載されたアンソロジー企画「川口晴美と、詩と遊ぶ」の作品と、新しいお題で書いた作品の二つを主に朗読しました。
新しいお題は、【反社会的広域暴力集団によんどころなく関わっていて、明日大規模な抗争が勃発することがわかっているので、明後日自分が生きているかどうかわからない、と思いながら今日を過ごしている】誰かになって詩を書く、でした。
このお題を考えたのも、川口晴美さんです!
雑誌上での【女子高】、【ゾンビ】、【男だけの世界】に続いて、【ヤクザ】の詩を、出演者それぞれが当日までに書き上げました。
なかでも、タケイ・リエさんと広瀬大志さんは、関西方面の方言を用いての詩で、言葉のうなりが効いていて、迫力が増幅されていました。
短歌と俳句の朗読では、定型のリズムで読む作品もあれば、少しリズムを変えた読み方や、ひと息で突き抜けるような読み方もあって、面白かったです。
私はと言うと、少し緊張気味なちょっと高い声のトーンになってしまいました。
新作のタイトルは「満ち潮、血潮。」で、どんなおそろしい結果となるか分からない前夜は、それなりに現実逃避をするだろうし、じんわりとお腹も空くというような内容の詩でした。
そして、急きょ、体調不良で来られなくなってしまった望月遊馬さんの新作「少女の目の光」を代読させていただきました。
人の作品を朗読するのも久しぶりでしたが、望月さんの世界観を考えながら読むことができました。

また、【女子高】チーム、【ゾンビ】チーム、【男だけの世界】チームに分かれて、作品を書いたときの心境など、簡単なトークもありました。
とくに、【ゾンビ】チームの北爪満喜さんと浦歌無子さんが、「ゾンビは知っているけれど、ゾンビ作品を見たことがない!」ということで、川口晴美さんがおススメのゾンビ映画を教えたというエピソードが印象的でした。
言われてみれば、「ゾンビ」は知っているけれど、私自身も「ゾンビ映画」はあまり見たことがありません。見たことがあるのは『バイオハザード』シリーズくらいです。

当日に、資料として新しいお題の詩作品をまとめたものが配布されました。
全員分の新作は掲載されてはいないのですが、限定10部を、5月6日(日)の第26回文学フリマ東京にて、稀人舎さんのブースで配布する予定です!
早い者勝ちとのことですので、読んでみたい方はぜひ早めに、東京流通センター第二展示場までご来場ください。

イベント「Support Your Local Poet 番外編 川口晴美と、詩と遊ぶ」で朗読をします

2018-01-31 18:07:35 | 主な仕事の記録
2017年に『現代詩手帖』8~10月号で連載された企画「川口晴美と、詩と遊ぶ」のイベントで朗読をします!
イベント用に用意された驚きのお題で新作も準備中、こちらも朗読する予定です。
企画に参加された詩人、俳人、歌人の方々が多く登場するイベントになります。
朗読の他トークもあり、賑やかなひと時になりそうです。
詳しくは主催のオブラートさんのホームページをご覧ください。
良かったら遊びにいらしてください。


川口晴美と、詩と遊ぶ〜「Solid Situation Poems」発売記念イベント
「Support Your Local Poet 番外編 川口晴美と、詩と遊ぶ」

~イベント内容~
日時=2018年2月18日(日)14:00-17:00(開場13:30)
会場=スパイラル9F「スパイラルルーム」(地下鉄表参道駅B1またはB3出口)
出演=川口晴美、タケイ・リエ、関悦史、岩川ありさ、尾久守侑、柴田千晶、渡辺玄英
、望月遊馬、浦歌無子、橘上、黒瀬珂瀾、北爪満喜、松本てふこ、佐藤弓生、広瀬大志
、山田亮太、そらしといろほか
料金=千五百円(+1D)
定員=40名
問合・申込=info@oblaat.jp
主催:オブラート http://oblaat.jp/

こぞことし

2018-01-11 17:28:22 | 主な仕事の記録
年末に一年の振り返りの記事を書けず、今頃になって、新年の目標も含めて書いてみようかと思います。
そのまえに、お知らせです。

雑誌『詩と思想』(土曜美術社)の2018年1・2月号に、ベストコレクション作品127篇として、詩集『暁を踏み割ってゆく』(ふらんす堂)から「ほどける朝へ」を収録していただきました。
様々な詩人の詩が読めるコレクションなので、色々な作風を楽しんでいただけると思います。
ここに収録された「ほどける朝へ」が気になった方はぜひ、詩集『暁を踏み割ってゆく』(ふらんす堂)をお手に取ってみてください。

もう一つ、杉中昌樹さんによるフリーペーパー「ポスト戦後詩ノートvol.9 望月遊馬特集」にエッセイ「詩人・望月遊馬のファインダーに映る世界――アニポエver.」を寄稿しました。
詩人・望月遊馬さんの詩の世界観を、9名の方が主にエッセイ形式で語っています。
もちろん、望月さんは巻頭詩を寄せていらっしゃいます。
12月24日に出来上がったばかりのフリーペーパーなので、配布には少し時間がかかりますが、文学フリマなどのイベントで少部数、配布できればと考えています。

さて、昨年の振り返りです。
昨年はなんと言っても、詩誌「草々」に始まって、終わっていった一年間だった気がします。
参加した4名の同人が29歳の1年間のみに言葉を交わし合う、100部限定の手作り詩誌。
一方通行な手紙を書いて、その言葉から相手の気持ちを考えるのは面白かったです。
詩も、それぞれが自由に書いたけれど、なにか一つ貫くスタイルを感じられました。
季刊だから春夏秋冬に一つずつお届け、3か月に一回の作業と思っても、原稿を集めたり校正したり、封入作業をしたり、結構な速さでこなしていた気がします。
結果的には、4月・7月・9月・12月という発行ペースでした。
「草々」は稀人舎さんに、デザインと編集をお願いしたのですが、手紙風の詩誌を封筒から手作りしていただいて、また、封入作業も手伝っていただいて、大変お世話になりました。
29歳という数字の、なんとなく息苦しい感じのなか、「草々」を作れたことで、同世代で共有したりできなかったりするものがあって、29歳の手のなかに残ったものもありました。
慌ただしかったし、意見が二転三転したりして、大変だったけれど、最後まで発行できて、ひとつ良い経験と思い出になりました。

また、昨年ははじめて、他人の詩集に栞文を書く経験をしました。
吉田広行さんの詩集『記憶する生×九千の日と夜』(七月堂)に、栞文「果てるものと果てしないものの交差点にて」を、書かせていただきました。
吉田さんの詩と出会ったのは、かれこれ数年前なのですが、そのときに読んだ詩集は『Chaos/遺作』(思潮社)でした。
初めて読む詩なのに、知っていると感覚できたことを覚えています。
その感覚は、新詩集にも引き継がれていて、あの不思議な懐かしさと予感は、SFっぽくもあり、これからの世界の行く末でもあるのでしょう。
私のなかにある、空虚と呼応するような詩集『記憶する生×九千の日と夜』は、後半はエッセイ風の散文があり、こちらも失われたなにかの記録だと思いました。
私にも確かに感じる空虚を、私には書けない方法で書いてあって、いつ読んでも新鮮です。
そんな詩集の栞文を書けたことは光栄であり、貴重な勉強の機会になりました。

あとは、昨年の秋の文学フリマでお披露目した、『万年詩』は、思い描いた通りのものができたのですが、なかなか売れませんでした。
箱を並び替えて自分だけの詩の空間を作れるアイテムになっていて、写真に撮るとちょっと楽しく遊べます。
今年の春の文学フリマでも持っていく予定です。

今年の目標としては、実は昨年末頃から始めているのですが、小さなノートに手書きで詩を書いています。
たくさんの「君(きみ)」へ向けた詩の断片で、いずれ、詩集としてまとめたいものです。
これは詩の言葉を置く空間にもこだわりたいです。余白をたっぷり使いたい。
長くはない詩をこつこつと積み上げてみたいと思います。
余力があれば、また稀人舎さんにお願いして新刊を作れたらと考え中です。
散文と散文詩の間の兄弟BLもの、を形にできればと……。
これもできれば、言葉の配置にこだわってみたいところです。

今年引いたおみくじには、頑張れるときはスサノオのように頑張れる、というようなお言葉があったので、それを信じて体力を温存しつつ、やるときはパワーを出し切りたいです。
長くなってしまったので、このあたりでおしまいにします。
今年も色々な経験ができる一年になりますように。



詩誌「草々vol.4」が完成しました

2017-12-20 16:32:47 | 主な仕事の記録
季刊全4回の詩誌「草々」の4号、「草々vol.4」が出来上がりました。
12月25日(月)より順次、下記のお店などで配布していただいております。
無料の詩誌なので、気になった方はぜひお手に取ってみてください。

・配布していただくお店など……12月25日から順次、「草々vol.4」が配布されます。
ジュンク堂書店池袋本店様
本屋B&B様 
詩とダンスのミュージアム様  ※開館時間:11:00~17:00/休館日:月曜・火曜・水曜
art space bar BUENA様
葉ね文庫様

※詩誌はお預けしてある分のみの配布になります。
品切れの場合も新しく印刷は行わないため、お早めにお店でゲットしてください!




・詩誌「草々vol.4」
かつて雑誌「現代詩手帖」へ詩を投稿していた、1988年生まれの仲間4人が20代最後の1年間を、手紙のやり取りと詩で記録する、無料配布の詩誌です。
季刊誌として、全4回の発行を予定し、このたび最終号の4号が完成しました。
1年間、読んでいただいた皆さま、有難うございました!

・詩誌の形状
大きさ:165mm×118mm
手紙のように封筒へ、手紙と詩作品が封入してあり、マスキングテープで封をしています。
冊子の形ではなく、封をしてあるので立ち読みはできませんが、
手紙を開ける楽しみを感じていただけましたら嬉しいです。

・同人
暁方ミセイ
疋田龍乃介
吉田友佳
そらしといろ

・デザインと編集
稀人舎

【第25回文学フリマ・東京】ご来場有難うございました【 #bunfree 】

2017-11-29 16:51:46 | 主な仕事の記録
11月23日(木・祝)に行われた、第25回文学フリマ東京が無事に終わりました。
当日、稀人舎さんのブースへお立ち寄りいただいた皆様、有難うございました。
今回の新作として販売した「万年詩」は、まだ在庫があるので、来春の文学フリマやポエケットでも販売する予定です。

また、私自身の新刊ではありませんが、稀人舎さんの新刊『Solid Situation Poems』に、詩が1編収録されています。
こちらは、通販でも購入できるようになりました。
通販サイトはコチラです→ STORES
『Solid Situation Poems』の販売価格は800円ですが、送料・手数料がプラス200円かかります。
イベントになかなか来られない方は、こちらの通販をぜひご利用ください。

【第25回文学フリマ・東京】新刊・既刊お品書き【 #bunfree 】

2017-11-09 15:36:15 | 主な仕事の記録
第25回文学フリマ・東京が、11月23日(木・祝)に開催されます。
今回も、私は稀人舎さんのブース【キ・21~22】で新刊・既刊本を販売いたします。
当日は、私も店番をしたり、会場内でお買い物をしたりしています。
販売物のお品書きは以下のとおりです。

【新刊】
万年詩
価格・700円

※私自身の新刊ではありませんが、稀人舎さんの新刊
Solid Situation Poems』(800円)に、詩が1編、収録されています。

【既刊】
第二詩集『暁を踏み割ってゆく
価格・2,000円

第一詩集『フラット』
価格・1,500円

ミニ詩集『palette
価格・300円(半額に値下げしました。)



【第25回文学フリマ・東京 開催情報】
開催日………2017年11月23日(木・祝)
開催時間……11:00~17:00予定
会場…………東京流通センター 第二展示場
アクセス……東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分

文学フリマで新作「万年詩」を販売します #bunfree

2017-11-03 12:52:04 | 主な仕事の記録
11月23日(木・祝)に開催される文学フリマ東京にて、新作「万年詩」を販売いたします。
稀人舎さんにデザインをお願いして、詩と写真が印刷されたサイコロを作りました。
「万年詩」の詳細は次の通りです。

*☆*★*☆*

「万年詩」

サイコロの4つの面に詩を、1つの面に写真を、もう1つの面には空白を当てはめたサイコロを、4つ作りました。
4つのサイコロを好きなように並べ替えて、あなただけの詩の空間を作ってみてください。
サイコロ全体のタイトルは「万年詩」ですが、並べ替えて作られた詩には、まだタイトルがありません。
もしよかったら、タイトルをつけてあげてください。
4つのサイコロの並べ方次第ではソネットになります。
写真の面や空白の面を見せることで、言葉の面を隠すこともできます。
付属のケースに横に並べて鑑賞するもよし、縦に積み上げてもよし、1つのサイコロだけを鑑賞するもよしです。
4つのサイコロで、どうぞ自由に遊んでください。

価格・700円
販売ブース・キ21~22

*☆*★*☆*

こんな風な作りです。
お菓子っぽい見た目になりました。



文学フリマには、新作以外には既刊の詩集も少し持っていく予定です。
また詳細をお知らせいたします。

「文学フリマ東京」
開催日  2017年11月23日(木祝)
開催時間 11:00~17:00予定
会場  東京流通センター 第二展示場
アクセス 東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分

『現代詩手帖』2017年10月号「川口晴美と、詩と遊ぶ」にて詩で遊びました!

2017-09-29 17:10:01 | 主な仕事の記録
9月28日発売の『現代詩手帖』2017年10月号にて、川口晴美さんによるアンソロジー企画「川口晴美と、詩と遊ぶ」の最終回に、参加させていただきました。
このアンソロジーは、ある設定において詩を書くことへの挑戦なのですが、最終回の設定は【女性が死滅した後の社会(「女性」と接した記憶のある世代はもうほとんどいない。凍結卵子と人工子宮によって子供はまだ生まれ続けているが、XXは死産となってしまいXYしか育たない)で暮らしている】人として、作品を書いたのでした。
架空のとはいえ、もしかすれば無きにしも非ずな世界の住人になりきるのは、意外と難しかったです。色々な可能性を考えては消してを繰り返し、掲載作品の形に落ち着きました。

詩以外に短歌と俳句作品が同じ設定で書かれて、ページによっては作品同士が同居する形にもなり、レイアウトにも力が入っています。
このレイアウトは、詩誌「草々」や他の個人誌でお世話になっている稀人舎さんが担当されました。
私は詩作品「まだいける」で参加しています。
私と同じページには、俳人の石原ユキオさんの俳句作品「四代目中村地球三郎第一句集『宙乗(スペースフライト)』より」が掲載されています。
どことなく、石原さんの俳句作品と私の詩作品は、浮遊感という点で共鳴しあっている気がします。
ぜひ、お手に取ってご覧いただけましたら幸いです。