たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

カナダからおめでとう その3

2012年01月06日 | 日記

外国から年賀状を貰うのもちょと変った気分でいいものです。

特に23年も前に亡妻も一生懸命世話した彼が、このように世界中を飛び回って活躍してくれていることを思うと、本当に嬉しくなります。この子が今の彼なのです。出身地や家族が住んでいるのもインドネシアのバンドンです。

彼はその後、彼の国の名門大学、バンドン工科大学宇宙航空工学科を卒業しました。卒業後、東工大への学士海外留学生に選抜されました。
日本の石油輸入団体インペックス財団が月35万円の援助付の好条件で、爺に保証人を頼んで来て、インペックスからもその旨電話を受けました。

残念なことにその時期、東工大の先生の都合がつかずこの話は流れました。ガルーダ・インドネシア航空など就職口はあったようですが、コンサルティング会社・多国籍企業アクセンチュアに入社し今に至ります。

今年のRe.Happy New Year に爺のブログIDを記して返信したので、ブログを見たとニ信が来たのです。彼のスマホは日本語表示できるのかな?できなくてもいいんだよ。読めないのだから。

我が家ではどう会話したかって・・?日本語主体+英単語+身振り手振りです。それでコミは十分です。

彼は近年スマホからG.mail ( Google Mail ) で送ってくるので、送信国が分りません。そこで、前に紹介したフリーソフト Spam Dump でメールヘッダー・送信国を調べます。このソフトはそういう解析ができます。

彼の特徴はイスラム教徒、ムスリムであることです。インドネシア人はバリ島に一部ヒンズー教徒がいますが、ほとんどがムスリムです。回教徒ですね。日に5回メッカにお祈りします。
我が家では外国なので朝、昼、寝る前の三回に省略だと言いました。

五体投地のお祈りは我が家では幅50センチ、長さ2メートルくらいの絨毯の先に、どこでも聖地メッカを示す磁石が付いた布切れの上で祈ると説明しました。その磁石さえ日本製だと苦笑しました。
彼の祈る姿を見たことはありません、彼の精神世界だと自粛したからです。酒と豚肉は食しません。豚肉、これが日本家庭では食事が制約され困ります。イスラム教を説明する小さなパンフレットを最初に差し出しました。豚は下等な生き物、食すると血が濁り、精神が濁るためとあった。

誠実な彼は大震災の翌朝すぐ、私や家族の安否を問い、お見舞いメールをくれました。日本のために祈りを捧げるとありました。彼の祈りはこのように半端な祈りではありません。
震災の犠牲者、被災者への祈りを遠くカナダで捧げられたことに、こころから嬉しく感謝しました。
翻訳サイトのお世話になるのは爺の正月のうれしい恒例行事です。

そうそう来日中にサポートされた交流団体AFSさんが、ある日近くでステイしている留学生とホストファミリーを招いてホテルで歓迎会をやって下さった。その司会者が過日の記事「虫の知らせ」で亡くなられた方だったのです。
爺に何か演歌でもと振られました。「四季の歌」でも用意してくるべきだった。いつも後知恵です。
そこで数日前、家でビールでご機嫌の爺と二人で口ずさんだ、「ブンガワンソロ」を彼に「歌って」とヘルプしました。
彼は、はにかみながらも壇上へ堂々と上がり「Bengawan solo 」を歌いました。Bengawan soloは中部ジャワ島を流れるソロ川という意味です。
後で彼が実家へ電話したのか、父上から歌のCD数枚が贈られて来て、高校へも寄付しました。懐かしいなあ。この司会者の方と、亡妻がもうお星さまです。
Bengawan Solo
くどいなんて怒らないで下さい。この作詞・作曲のグサン・マルトハルトノさんも、2010年お星さまで、その歌声です。
ブンガワン・ソロ

 

 


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