たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

同窓会名簿

2012年10月11日 | 日記

高校同窓会名簿を基にした振り込め詐欺の電話がかかってきたこともあります。わたしのところへはこの1件だけが振り込め詐欺の体験です。その数週間前に名古屋方面に住む級友二人から、電話がかかってくるので注意するよう親切に教えてくれていました。

ストーリーは馬鹿げていて、高校時代の思い出になる先生のお名前お一人を推薦してくれというのです。相手は富山のあわら(?)企画という広告社だと名乗りました。
で、その先生の名を上げるとどうなるのと問い返したら、近く毎日新聞の岐阜地方版に特集を組む、その編集のためだともっともなことをいいました。級友から忠告が無ければうかうか先生の名を云うところでしたが、警戒していたので個人情報を簡単に電話くらいでは申し上げられない、あなたの電話番号を言ってくれというと、本当か分りませんが番号は名乗りました。
そこでリーダー格らしい男に代わりました、その前は高校生のような幼稚な感じの話し振りでした。
広告特集を組むには新聞社もただでは載せてくれないだろうと、問い詰めると「賛助金25万円を振り込んでくれ」と本音をいいました。新聞社へ確認してみると言うと「まだ新聞社にはこの企画は知らせていないので、問い合わせても分らない」といいました。当方の住所も名前も電話番号も全部相手に分っているので、変に刺激してもと思い、一度考えてまた電話すると切りました。

そこで毎日新聞岐阜支局へ電話して、支局長に取り次いでくれと頼むと、うまい具合に「私が支局長です」と名乗られたので、当方の身分を名乗り、振り込め詐欺に利用され名を騙られているのではと、相手が名乗った電話番号に掛けてみてくれといました。新聞社も驚いて、「あわら」とはどう書くのか聞かれましたが、「分らない、富山なので、芦原では」と言いました。

私の出身高校は3年に一度同窓会名簿を発行していて、いつも名簿資料の確認と購入案内が来ていた。高校同窓会と名目上名乗っているが、実質は名簿業者・サンメッセ岐阜支店に発行管理を委託されたもののようです。

白川英樹先生がノーベル賞を受賞され、母校は名誉に沸いていたし、新聞紹介でお世話になっていたかかりつけ医の白川先生がお父上と分り、記念に2002年版を1部3,500円と高額だったが購入した。
この高校は始まりが女子高なので、はじめの方は女性名前が多い600ページを越す名簿で、広告は70ページと大変コマーシャル・ベースな名簿だった。もちろん白川博士の名も住所も載っているが、電話番号は省略されている。

そのうち新聞は個人情報保護法の施行以来、多くの学校でクラス名簿や同窓会名簿、卒業生名簿が姿を消しつつあると報じた。同窓会名簿に掲載を拒否する人も多いと報じていたので、爾後の案内が来た時、振り込め詐欺に利用されたので、名前以外の情報は非掲載でお願いした。
それを縁に発行案内も来なくなった。クラスの同窓会の席で掲載非希望なので、住所不明者の調査協力をしないよう皆に知らせている。

それに母校は夜間高校1年間だけを過ごしたので、皆馴染みが薄く同窓会でも母校の校歌を歌えない。歌うのは入学し3年間を過ごした斐太高校の校歌や応援歌なのです。
特に在学中校舎消失の悲運が遭って、その放火犯人が後輩の夜間部生徒が逮捕され、半年くらい二つの高校の全日制生徒をはじめ、皆小学校の校舎を間借りして勉強した苦い思い出があるからでもあります。

学校編成替えがあって高山高校へ変わりましたが、その入学式典で受け入れられた学校長は「本当は迷惑な話なのだ」と、教育者にあるまじき発言を式典の式辞に生徒や教官の列席の前で放言される始末でした。この校長の訃報が何十年か後に新聞に報じられた際は、卒業証書に学校長として名前が残っているのに、ご冥福を祈る気持ちはわきませんでした。


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