たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

無常迅速

2013年01月26日 | 日記

なごり雪が降った

「お文」(昨日のつづき)
・・すでに無常の風きたりぬれば、すなわちふたつのまなこたちまちにとじ、ひとつのいきながくたえぬれば、紅顔(こうがん)むなしく変じて、桃李(とうり)のよそおいをうしないぬるときは、六親眷族(ろくしんけんぞく)あつまりてなげきかなしめども、更にその甲斐あるべからず。さてしもあるべき事ならねばとて、野外におくりて夜半(よわ)のけぶりとなしはてぬれば、ただ白骨のみぞのこれり。あわれというも中々おろかなり。されば、人間のはかなき事は、老少不定(ろうしょうふじょう)のさかいなれば、たれのひともはやく後生(ごしょう)の一大事をこころにかけて、阿弥陀仏をふかくたのみまいらせて、念仏もうすべきものなり。あなかしこ、あなかしこ。

おろか:疎か=およばない。という意味だろう。

砂漠に散った企業戦士の氏名のみが公表された、ひときわ悲しいのは、政府は氏名のみの公表だったが、マスコミによって既に調べられ報道されていた年齢29歳の青年である。新聞によると若い妻と子があると報じていた。過度な取材は慎むべきだろう。

16日現地時間午前5時前事件が発生。午後1時ごろ初報道され、事件翌日の17日午後、現地テレビメディア・アルジャジーラによる、人質になった3人に電話インタビューを特報した。この3人の一人が邦人の青年で、英語で答えたという。声を聞いた大学院の先生は心配しているとも報じていた。このとき青年は生きていたのである。

昨晩はこの先生は「やがて会社の重要な人に、いや日本の国にとっても重要な人になる人材であったのに・・」と嘆いておられた。
こころからの哀悼の誠を捧げたい。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。合掌礼拝


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