たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

直腸切除後のゴルフ

2013年09月02日 | ゴルフ

1ヶ月振りのゴルフは雨になりました。9時スタートの1時間半前にもうゴルフ場へ到着しました。
嘆かわしいことにゴルフに行くには、大腸がん・直腸切除の後遺症で便秘やお通じの不規則性を克服して出かける必要があります。
プレー中に便意が来るとゴルフどころではなくなりますから、時には緩下剤を2晩前の就寝時に服用し、ゴルフの前日に腸を空にする必要があったりして苦労するのです。

昨夜は50数時間の便秘で心配でしたが、前夜の下剤の服用はできません。それこそゴルフどころではなくなります。心配して11時半頃床につきました。寝ると腸が圧迫され、健常者でもおならが出るように、うまく便意が来ました。
夜中に30分以上も2、3回便器に坐りました。直腸切除をすると、便の貯留障害を生じ、健常者のように毎朝、どっさり、スッキリというふうにはいかないのです。便意が来たときの肛門の重い特徴ある感覚と、排泄時の縫合部の独特の嫌な刺激に耐え、排泄後の肛門痛と嫌な感覚が1、2時間は残るので大変です。
残便が無くなるまでイキんで(怒責と書くようです)2、3回も頻便するとペニスの尿道まで痛くなってきます。

排便後お風呂に入り腸や肛門を温めると、少し嫌な感覚と痛みは軽減します。2世帯住宅にしていて、息子が同僚に勧められたと、トイレも風呂も単独にしたので気兼ねが要らず助かっています。手術後4年半も経ってこんな按配ですから、手術の後数年はもっと辛かった。

こんなドタバタを就寝時にやると完全に寝付けなくなってしまいます。何度も床に入る、出る、を繰り返し、空になったお腹に軽いものを口にして、ようやく眠りにつきました。夢ばかり見て、そのうちに小用が来てと、まんじりともしないで朝方トロトロ深い眠りに入りました。

こうして苦労してゴルフ場に着いて雨では泣きです。一人の会員はもう来ていました。わたしが率先して雨はゴルフには関係ない、当たり前のスポーツ、雨だといってキャンセルするようなマナーの悪いことは慎むべきと言って、受付を済ませ、更衣室へ行きさっさと準備し、練習レンジへ行きました。
11人の参加予定が当日欠席連絡で女性2名、男性1名は会場へ来てから、体調不良もよくないとキャンセルしました。結局8名、2組のコンペになりました。少し降られて合羽を着たり脱いだりを2回ほどの雨で、「雨のゴルフも風情があっていいなぁ」と、言う人もいました。

暑い夏に練習をよくやったので、ドライバーとファエアウエイウッドは真っ直ぐに飛び先ず先ず。ショートアイアンも先ず先ずでしたが、グリーン回りのアプローチショットが砲台グリーンなのでうまくいかず、100を切れず最下位でした。

同伴競技者の80歳スーパーグランドシニア氏は後半調子が良く、ハーフ37、1オーバーで上がりました。前半は出足が悪かったが優勝のお付き合いをしました。

昼食も中華そばの単品ですませ、腸が刺激を受けないよう軽食にしましたが、間違いなくおならがプップ出ます。腹に何か入れると腸が蠕動し、便意が来ると困ります。やはり数ホール進むと便意が来ましたが我慢できました。これでは集中できません。ホールアウトしたころは落ち着き、風呂にも入り表彰式・反省会にはアイスクリームを食べ、ゴルフ場ではトイレに行かず、20キロ弱を帰宅しました。
家で数回、数時間かかって排便、最後はゲル状になり、ようやく腸が空になりました。
いろんな癌を手術しましたが、直腸切除、機能温存、低位前方切除術をやると死ぬまでこんな苦労が付いて回ります。久し振りに国立がん研究センターの直腸切除後の後遺症を覗いてみたら、4年前より記事は充実していました。大腸がんはタバコとか、男女に関係なく発ガンします。年1回は検便することをお勧めします。
苦労はしても命が助かれば人工肛門になってもゴルフくらいできますので・・。


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